タイプ別診断
7つの質問でお子さんに合った選択肢がわかります
「高卒認定と通信制高校、うちの子にはどっちが合っているんだろう……」
お子さんが不登校だったり、今の学校が合わなかったりすると、「せめて高卒の資格だけは」と焦りを感じる親御さんは少なくありません。管理人の私自身、これまで累計5,000件以上の不登校・進路相談を受けてきました。そして多くの方が「高卒認定と通信制高校、どっちを選べばいいのか」という同じ壁にぶつかっています。
まずは「うちの子はどっちが向いている?」を直感的に知りたい方は、上記ののタイプ別診断を試してみてください。
「高卒認定なら早く済むけど、学歴が中卒のままなのは不安……」「通信制高校は学費が高いって聞くけど、うちでも払えるのかな……」——こうしたモヤモヤを抱えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
結論から言うと、「どっちがいいか」はお子さんの状態・目標・家庭の状況によって変わります。万人に共通する正解はありません。
私自身、全日制高校から通信制に転校し、高卒認定の取得も本気で検討した当事者です。さらに、これまで300校以上の通信制高校を取材し、累計1,000件以上の不登校・進路相談に乗ってきた専門家の視点から、親御さんが判断に必要なリアルな情報をすべてまとめました。7つの項目で比較し、さらにタイプ別診断でお子さんに合った選択肢が見えるよう構成しています。
この記事でわかること
- 高卒認定と通信制高校、7項目での違い
- お子さんのタイプ別、どっちが向いているかの診断
- 親として「どっちを選ぶか」判断するための3つの軸


失敗しない通信制高校選びのコツ
自分に合った学校を選びやすい通信制高校ですが、残念ながら、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
よくある原因として、
- 1つの学校しか検討しなかった
- 親の意向で決めてしまった
- 学校見学にも行かなかった
といったことが原因としてあげられます。
こういった後悔の声に共通しているのは、十分な比較検討をしなかったということです。この失敗を避けるには、複数の通信制高校を比較し、自分に合った学校を慎重に選ぶことが大切です。


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各校の特徴や違いを把握しやすくなり、自分に合った学校を見つけやすくなりますよ。パンフレットは視覚的にも検討しやすく、「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。
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そもそも「高卒資格」と「高卒認定」は何が違う?
「高卒資格」と「高卒認定」は名前が似ていますが、まったく別の制度です。ここを混同したまま選んでしまうと、後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因になります。
高卒資格=高校を卒業した証明(最終学歴が「高卒」になる)
高卒資格とは、文字どおり高校を卒業したことを証明する資格です。全日制・定時制・通信制のいずれかの高校で卒業要件(74単位以上の修得+通算3年以上の在籍+一定時間以上の特別活動への参加)を満たすと取得できます(学校教育法施行規則1)。
最も大きなメリットは、履歴書の学歴欄に「○○高等学校 卒業」と書けること。就職活動でもアルバイトの応募でも、「高卒」として扱われます。
高卒認定=大学受験などの「受験資格」を得る制度(最終学歴は変わらない)
高卒認定(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が実施する国家試験です。合格すると「高校卒業と同等の学力がある」と認定され、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。
ただし注意が必要なのは、高卒認定に合格しても最終学歴は「中卒」のままという点。あくまで「受験資格」であり、「高校を卒業した」という事実にはなりません。
一番大きな違い:履歴書の「学歴欄」に書けるかどうか
| 項目 | 高卒資格(通信制高校卒業) | 高卒認定 |
|---|---|---|
| 最終学歴 | 高卒 | 中卒のまま |
| 履歴書の記載 | 「○○高等学校 卒業」 | 「高等学校卒業程度認定試験 合格」 |
| 大学受験 | 可能 | 可能 |
| 就職での扱い | 高卒として応募可 | 企業によって対応が異なる |
「高卒認定を取れば高卒になれる」と誤解している方は少なくありません。お子さんの将来設計を考える上で、この違いは最初に押さえておきたいポイントです。
高卒認定と通信制高校を7項目で徹底比較
「結局どこがどう違うの?」をひと目で把握できるよう、7つの項目で比較しました。まずは全体像を表で確認し、そのあと各項目を詳しく見ていきましょう。
| 比較項目 | 高卒認定 | 通信制高校 |
|---|---|---|
| ①最終学歴 | 中卒のまま | 高卒 |
| ②取得期間 | 最短半年 | 通算3年以上 |
| ③費用 | 約8,500円〜 | 年間数万〜100万円 |
| ④学習スタイル | 独学中心 | スクーリング+レポート |
| ⑤就職への影響 | 企業による | 高卒として応募可 |
| ⑥大学受験 | 受験資格は同じ | 進学サポートあり |
| ⑦学校生活 | なし | 行事・友人関係あり |
「うちの子にはどっちが向いているんだろう?」と迷われた方は、当サイトの通信制高校タイプ別診断ツール(無料)を使ってみてください。直感的な質問に答えるだけで、お子さんにぴったりの選択肢がわかります。
①最終学歴(高卒 vs 中卒のまま)
前章でも触れましたが、これが最も重要な違いです。通信制高校を卒業すれば最終学歴は「高卒」になりますが、高卒認定はあくまで受験資格なので最終学歴は変わりません。
お子さんが大学進学を考えているなら、大学卒業後の最終学歴は「大卒」になるため、高卒認定でも実質的な影響は小さいでしょう。一方、高校卒業後に就職する可能性がある場合は、高卒資格の有無が大きな差になります。
②取得までの期間(最短半年 vs 通算3年以上)
高卒認定試験は年2回(8月と11月)実施され、最短で半年(8月・11月の2回受験)で合格できます。すべての科目に一度で合格する必要はなく、合格した科目は次回以降に持ち越せるため、自分のペースで取得を進められるのが特徴です。
通信制高校を卒業するには、前籍校(全日制など)を含めて通算3年以上の在籍が必要です。全日制からの転入であれば、前の学校の在籍期間も合算されるため3年で卒業できるケースもありますが、ゼロからのスタートでは3〜4年かかります。
「とにかく早く次のステップに進みたい」という場合は、高卒認定のスピード感が魅力になるでしょう。
③費用の目安(受験料8,500円 vs 年間数万〜数十万円)
高卒認定試験の受験料は7科目以上で8,500円、4〜6科目で6,500円です(文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」2)。参考書代だけなら1〜2万円程度で済むケースがほとんどです。予備校を利用する場合でも総額20万円前後に収まることが多く、圧倒的にコストが低い選択肢といえます。
通信制高校の学費は学校やコースによって大きく異なります。公立なら年間数万円ですが、私立の通学型コースやサポート校(通信制高校と連携して学習支援を行う施設)を利用すると年間50万〜100万円になることも珍しくありません。
ただし、通信制高校には就学支援金制度が使えます。世帯年収約590万円未満であれば、私立通信制高校の約90%で授業料が実質無償になります(1単位あたりの授業料が支給上限額以下の学校が対象)。世帯年収約590万〜910万円未満の場合も授業料相当額が支給されるため、実質的な負担はかなり軽減されます。
なお、サポート校は学校教育法上の「高等学校」ではないため、サポート校の学費には就学支援金が適用されません。通信制高校本体の授業料には適用されますが、サポート校の費用は全額自己負担になる点には注意が必要です。
関連記事:就学支援金2026年度版|通信制高校の学費はいくら安くなる?
④学習スタイル(独学中心 vs スクーリング+レポート)
高卒認定は基本的に独学です。市販の参考書や通信講座で勉強し、試験に合格すればOK。自分のペースで進められる反面、「何をどこまで勉強すればいいかわからない」「一人だとモチベーションが続かない」という声も少なくありません。
不登校を経験したお子さんの場合、急に「すべて自分一人で学習計画を立てて実行する」のは非常にハードルが高いのが現実です。
📢 当サイトに寄せられた相談事例
「最初は高卒認定を目指しましたが、昼夜逆転が直らず試験会場に行けませんでした。結局、通信制高校に切り替えて卒業できました。今思えば、まず生活リズムを整えることを優先すべきでした。」(保護者からの相談)
通信制高校はレポート提出+スクーリング(対面授業)+テストの3本柱で学習を進めます。スクーリングは年間約20日程度(全日制の約1/10)が目安ですが、メディア学習を活用すれば最少年4日まで削減できる学校もあります。先生に質問できる環境があり、学習計画も学校側がサポートしてくれるため、「一人で勉強するのが苦手」というお子さんには心強い仕組みです。
📢 当サイトに投稿された口コミ
授業はとても楽しかったと記憶しています。レポートの分からない部分も、先生に質問できたので、学習がスムーズに進められました。(精華学園高等学校/卒業生)
⑤就職への影響(高認は不利?通信制は?)
高卒認定の合格者を「高卒」と同等に扱う企業は増えていますが、すべての企業が高卒と同等に扱うわけではありません。とくに応募条件に「高卒以上」と書かれている場合、高卒認定では応募できないケースもゼロではないのが現実です。
通信制高校の卒業者は、全日制とまったく同じ「高卒」として扱われます。履歴書に「通信制」と明記する義務もありません。就職の選択肢を狭めたくない場合は、高卒資格を持っておく方が安心です。
⑥大学受験への影響(受験資格は同じ。サポート体制に差)
大学受験の「出願資格」という点では、高卒認定も通信制高校もまったく同じです。どちらのルートでも、国公立大学・私立大学を問わず受験できます。
違いが出るのは受験勉強のサポート体制です。高卒認定の場合は自力で受験対策を進める必要があり、予備校に通うケースが多くなります。一方、通信制高校には進学コースを設けている学校もあり、学校内で受験指導を受けられる環境が整っています。実際、私立通信制高校の大学・専門学校への進学率は約47%に達しており(2022年度学校基本調査)、大学進学者数は過去5年で約2倍に増加しました。
ただし、指定校推薦など一部の推薦入試は「高校からの推薦」が必要なため、高卒認定では利用できない点には注意が必要です。
⑦学校生活・青春(行事・友人関係の有無)
高卒認定は試験に合格するだけの制度なので、学校生活は存在しません。クラスメイトも行事もなく、「高校時代の思い出」は作りにくいのが正直なところです。
📢 当サイトに寄せられた保護者の声
「高認で大学には行けましたが、本人が"自分には高校の思い出がすっぽり抜けている"とコンプレックスを抱えてしまい、少し遠回りでも通信制で居場所を作ってあげればよかったと後悔しました。」(保護者からの相談事例)
通信制高校は学校によって差がありますが、文化祭・体育祭・修学旅行などの行事がある学校も少なくありません。通学型コースを選べば、友達と過ごす時間も十分に確保できます。
「勉強だけでなく、高校生としての経験もさせてあげたい」と考える親御さんにとっては、通信制高校の方が安心材料になるはずです。
【タイプ別診断】うちの子は高卒認定と通信制どっちが向いている?
7項目の比較を見ても「うちの子にはどっちがいいのか決めきれない」という方は多いはずです。ここでは、お子さんのタイプ別に「どちらが向いているか」を整理しました。
高卒認定が向いているタイプ
以下に当てはまるお子さんは、高卒認定の方が合っている可能性があります。
- すでに明確な目標がある(「早く大学に行きたい」「専門学校に進みたい」など)
- 自分で計画を立てて勉強できる(自己管理力が高い)
- 学校という場所自体に強い抵抗がある(集団が苦手、通学が難しい)
- できるだけ費用を抑えたい(経済的な事情がある)
- すでに社会人として働いている(仕事と両立したい)
高卒認定は「ゴールが明確な人ほど強い」制度です。大学進学と決めているなら、最短ルートで受験資格を手に入れて、残りの時間を受験勉強に充てられます。
通信制高校が向いているタイプ
以下に当てはまるお子さんは、通信制高校の方がフィットしやすいでしょう。
- 将来の方向性がまだ決まっていない(「まずは高卒資格を取りたい」)
- 一人で勉強を続けるのが難しい(サポートやペースメーカーが必要)
- 友達や学校行事も経験したい(高校生活への憧れがある)
- 心身の回復を優先しながら学びたい(不登校からのリスタート)
- 高卒資格を確実に取っておきたい(就職時の選択肢を狭めたくない)
通信制高校は「まだ迷っている人ほど安心」な選択肢です。実際、通信制高校の入学者の約6割は不登校経験者であり、入学後に「学校生活が楽しい」と感じている生徒は約7割にのぼります(当サイト調べ)。高卒資格というセーフティネットを確保しながら、自分のペースで将来を考える時間が持てます。
📢 当サイトに投稿された口コミ
高校2年生の時に、人間関係が原因で全日制高校から転校しました。当時は通信制というものに不安もありましたが、先生方がとてもフレンドリーで、一人ひとりの個性を尊重してくれる校風に救われました。自分のペースを大切にしながら、無理なく通学できました。(クラーク記念国際高等学校/卒業生)
「まだ決めきれない」という時点で無理にどちらかを選ぶ必要はありません。通信制高校なら、在籍しながら進路を考える時間が確保できます。
迷ったら「併用」という第三の選択肢もある
実は、高卒認定の合格科目を通信制高校の単位に振り替える「併用」という選択肢もあります。詳しくは後述しますが、「どちらか一方」で悩む必要がないケースも多いのです。
関連記事:通信制高校診断|お子さんに合う学校タイプを探してみる
高卒認定のメリット・デメリット|最短ルートの裏にある"自己管理"という壁
7項目比較でざっくり把握できたところで、ここからは高卒認定と通信制高校それぞれの長所・短所をもう少し掘り下げていきます。
メリット:最短半年・費用が安い・自分のペースで学べる
高卒認定の最大の武器はスピードです。試験は年2回、必要な科目(8〜10科目)に合格すればよいため、集中して勉強すれば半年〜1年で取得できます。
費用面も圧倒的に安く、受験料と参考書代だけなら1〜2万円程度で済むケースがほとんどです。経済的な事情で進学を迷っている家庭にとっては、大きな後押しになります。
さらに、試験日以外は完全に自由。仕事やアルバイトと両立しやすく、すでに社会に出ているお子さんにも無理のない選択肢です。
デメリット:最終学歴は中卒のまま・学習サポートがない・孤独になりやすい
繰り返しになりますが、最大のデメリットは合格しても最終学歴が「中卒」のままという点です。大学に進学すれば「大卒」になりますが、何らかの事情で大学を中退した場合、履歴書上の学歴は「中卒」に戻ります。
そしてもう一つ見落とされがちなのが、高卒認定には「同じ目標に向かう仲間」がいないという現実です。毎日一人で机に向かい、わからない問題を自分で調べ、試験日まで自分でスケジュールを管理する——これを16〜17歳のお子さんが一人でやり切るのは、想像以上にハードルが高いといえます。
当サイトへの相談でも、「最初は高認を目指していたが、誰にも相談できないまま勉強が止まってしまった」「試験日に起きられず、結局受験できなかった」という声は珍しくありません。お子さんが「一人でも大丈夫」と言っていても、実際に半年〜1年の一人での勉強を続けられるかは別問題です。
高卒認定試験の概要(科目数・難易度・合格率)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験回数 | 年2回(8月・11月) |
| 必要科目数 | 8〜10科目(選択科目あり) |
| 出題レベル | 高校1年〜2年程度の基礎レベル |
| 合格ライン | 各科目 約45点以上(100点満点) |
| 合格率 | 各科目の合格率は約40〜50%(文科省発表) |
| 合格科目の持ち越し | 可能(一度合格した科目は次回以降も有効) |
難易度は「高校の定期テストよりやや易しい」程度です。全科目を一発合格する必要はないため、1回目で数科目、2回目で残りを取得するという段階的な戦略も有効です。
通信制高校のメリット・デメリット|"居場所"という目に見えない価値
通信制高校は、単に高卒資格を得るだけでなく「安心できる居場所」としての機能も持っています。ここでは、高卒認定にはない独自のメリットと、事前に知っておくべきデメリットを整理します。
メリット:高卒資格が得られる・サポート体制・学校生活がある
通信制高校の最大のメリットは、卒業すれば全日制とまったく同じ「高卒資格」が得られることです。履歴書に「通信制」と書く必要もなく、就職や進学で不利になる心配はありません。
学習面では、担任の先生がついてレポートの進捗を管理してくれたり、スクーリングで直接指導を受けられたりと、独学では得られないサポート体制が整っています。不登校を経験したお子さんの場合、カウンセラーが常駐している学校もあり、心のケアを受けながら学べる環境は大きな安心材料です。
📢 当サイトに投稿された口コミ
高校2年生の時に、父親の転勤で転校したが、新しい学校になじめず、通信高校に編入しました。学校でのスクーリングは月に1回で、それ以外は教育テレビでの授業を受け、レポートを提出するだけだったので気が楽でした。(NHK学園高等学校/卒業生)
さらに、通学型コースを選べば友達づくりや学校行事への参加も可能。「高校時代の思い出」を作りながら卒業を目指せます。
📢 当サイトに投稿された口コミ
先生たちの愛情や他の生徒との交流は、人間本来のあり方を推奨してくれるようで、私にとっては本当に思い出深い場所でした。屋久島にいく修学旅行も、人間として大きく成長できる学びとなりました。(KTCおおぞら高等学院/卒業生)
また、通信制高校には「留年」という概念がありません。単位制のため、取れなかった科目は翌年に再チャレンジすればよく、「1年やり直し」というプレッシャーがないのも大きな安心材料です。全日制では留年への不安から無理に通い続けてしまい、結果的に心身を壊してしまうケースもあります。通信制は「失敗してもやり直せる」という余白があるのです。
デメリット:卒業まで3〜4年・費用がかかる・自己管理が必要
通算3年以上の在籍が必要なため、高卒認定に比べて時間がかかります。「すぐに大学受験したい」という場合には、もどかしく感じるかもしれません。
費用面も、とくに私立の通信制高校やサポート校を利用すると年間数十万円〜100万円近くになることがあります。パンフレットに載っている学費だけでなく、サポート校の費用も含めた「総額」を必ず確認しましょう。
また、通信制高校は全日制と比べて「自由な時間」が多い分、自己管理ができないと卒業が遠のくリスクがあります。レポートの提出期限を守れない、スクーリングを休みがち……という状態が続くと、最悪の場合は卒業できません。
実際、通信制高校の年間退学率は約5〜6%(公立8%超、私立4〜5%程度)で推移しており、全日制高校(約1.5%)と比べて高い傾向にあります。入学しても卒業できなければ、時間も学費も無駄になってしまいます。「うちの子は本当に3年間続けられるか」を入学前にしっかり見極めることが大切です。
「高認+通信制」の併用パターンも知っておこう
「高卒認定か通信制高校か」という二者択一で悩む方は多いのですが、実は両方を組み合わせて活用する方法もあります。あまり知られていない選択肢ですが、状況によっては非常に有効です。
高認の合格科目を通信制の単位に振り替える方法
高卒認定試験で合格した科目は、通信制高校の単位として認定(振り替え)してもらえる場合があります。これは学校教育法施行規則で認められている正式な制度です。
たとえば、高卒認定で数学と英語に合格していれば、通信制高校に入学した際にその科目の単位を免除してもらえる可能性があります。結果として、卒業までに必要なレポートやスクーリングの負担が軽くなるわけです。
併用が有効なケース
- 高3の途中で全日制を辞めた場合:前の学校で取った単位+高認の合格科目を合わせて、通信制で最短卒業を目指す
- 通信制高校に在籍しながら高認も受ける場合:万が一卒業が遅れても、高認で受験資格を先に確保できる
- 単位が足りない場合のリカバリー:不足単位を高認で補って卒業要件を満たす
併用する場合の注意点
ただし、すべての通信制高校が高認の科目を単位として認めてくれるわけではありません。入学前に「高認の合格科目を単位認定してもらえるか」を必ず確認してください。
また、高認と通信制の勉強を同時に進めるのは負担が大きくなるため、お子さんの体調やメンタルの状態に無理がないかどうかも大切な判断ポイントです。
保護者として「どっち」を選ぶか判断するための3つの軸
ここまで制度の違いや比較を見てきましたが、最終的に「うちの子にはどっちがいいか」を判断するのは親御さんです。その判断を助ける3つの軸をお伝えします。
1つ目の軸:子どもの「今の状態」(体調・メンタル・意欲)
まず見るべきは、お子さんの現在の心身の状態です。
不登校支援では「心の体力」という概念がよく使われます。日々のストレスで消耗し、枯渇すると動けなくなる——という考え方です。不登校には回復の段階があり、お子さんが今どの段階にいるかで最適な選択肢は変わります。
| 段階 | 特徴 | 高卒認定 | 通信制高校 |
|---|---|---|---|
| ①前兆期 | 行きたいけど行けない葛藤、体調不良の頻発 | × | △(まだ早い) |
| ②葛藤期 | 親子で感情がぶつかり合う最も苦しい時期 | × | △(まだ早い) |
| ③開始期 | 充電期間の始まり。家で過ごすことに慣れる | × | △ |
| ④定着期 | 感情の振れが減り、罪悪感も減少 | △ | ○ |
| ⑤安定期 | 「暇だ」と言い始める=エネルギー回復の兆し | ○ | ◎ |
| ⑥始動期 | 自分から動き出す。ただし逆戻りの可能性もある | ◎ | ◎ |
「うちの子は今どの段階だろう?」と迷ったら、「暇だ」と言い出しているかどうかがひとつの目安です。暇だと感じられるのは、心の体力が回復してきた証拠です。前兆期〜開始期のお子さんにいきなり「高卒認定を取ろう」「通信制高校に行こう」と提案しても、心の体力が枯渇した状態では行動できません。まずは家を安心できる場所にすることが最優先です。
当サイトに相談に来られる保護者の方でも、「最初は高卒認定を考えていたけれど、子どもの様子を見て通信制高校に切り替えた」というケースは珍しくありません。子どもの状態は変わるものですから、今この瞬間の状態だけで判断せず、半年後・1年後も見据えて選ぶのがポイントです。
当サイトに相談を寄せてくださる方の中には、「親が良かれと思って通信制高校を選んで転校させたが、子どもから『本当は行きたくなかった』『この学校を決めた親を恨んでいる』と言われた」というケースも少なくありません。
📢 相談事例
「息子が学校に合わなかったので、私が調べて良さそうな通信制高校を決めて転校させました。でも結局また行けなくなり、『お母さんが決めた学校だからこうなった』と言われました。あの時、もっと本人に選ばせるべきだったと後悔しています。」(保護者からの相談)
親が学校を決めてしまうと、うまくいかなかった場合に「親のせい」として他責の原因になります。結果として、親子関係が悪化するリスクがあるのです。
だからこそ、親の役割は「学校を決めること」ではなく、「お子さんが自分で決められる状態を作ること」です。
2つ目の軸:子どもの「将来の目標」(大学進学・就職・やりたいこと)
次に考えるのは、お子さんがこの先どうしたいかです。
- 大学進学が確定している → 高卒認定で最短ルートもアリ
- 就職の可能性もある → 高卒資格(通信制高校)が安心
- まだ何も決まっていない → 通信制高校で時間をかけて考える
「将来の目標がまだ決まっていない」という場合は、選択肢を広く持てる通信制高校をおすすめします。高卒資格さえあれば、進学にも就職にも対応できるからです。
3つ目の軸:家庭の経済状況とサポート体制
忘れてはいけないのが費用面です。高卒認定なら数万円で済みますが、通信制高校は年間数十万円かかることもあります。就学支援金を使っても差額が大きい場合は、家計全体で無理のない選択をする必要があるでしょう。
もう一つ重要なのが、家庭でのサポート体制です。高卒認定は一人での勉強になりやすいため、親がモチベーション管理や学習の見守りをする必要があります。「忙しくてそこまで手が回らない」という場合は、学校側がサポートしてくれる通信制高校の方が、結果的にうまくいくケースが多い印象です。
よくある質問(Q&A)
Q. 高卒認定から大学進学は不利になる?
A. 不利にはなりません。高卒認定で得られる受験資格は全日制の高卒と同等であり、大学側の入試で差がつくこともありません。ただし、指定校推薦など一部の推薦入試は「高校からの推薦」が必要なため、高卒認定では利用できないケースがあります。一般入試やAO入試(総合型選抜)であれば問題ありません。
Q. 通信制高校を卒業したら履歴書に「通信制」と書く必要がある?
A. 書く必要はありません。通信制高校の卒業証書は全日制と同じ「高等学校卒業」です。履歴書には「○○高等学校 卒業」と記載すれば十分で、「通信制課程」と付け加える義務はありません。
Q. 社会人でも高卒認定・通信制高校は利用できる?
A. どちらも利用可能です。高卒認定試験は年齢制限なく受験でき、社会人の受験者も少なくありません。通信制高校も「何歳でも入学できる」学校が多く、仕事をしながら通っている方もたくさんいます。
Q. 不登校でもどちらかを選べる?
A. はい、どちらも不登校のお子さんに対応しています。ただし、いきなり「毎日ひとりで勉強する」「週5日通学する」といった高い目標を掲げると挫折の原因になります。まずは「月1回のスクーリング」や「オンライン学習中心」など、無理のないスモールステップから始められる通信制高校のコースを選ぶのが、着実な回復への近道です。
関連記事:通信制高校の卒業後の進路はどうなる?就職率・進学率のデータまとめ
今日からできる第一歩
「どっちがいいか決めきれない」という方は、まずこの3つから始めてみてください。
1. お子さんの今の状態を観察する:「暇だ」と言い出しているか?自分から何か話してくるか?
2. 通信制高校の資料を取り寄せる:決める必要はありません。情報を手元に置いておくだけでOKです
3. 当サイトの診断ツールを試す:お子さんのタイプに合った学校が見えてきます
焦る必要はありません。「どっちがいいか」を考えられている時点で、あなたは十分にお子さんのことを考えています。
まとめ|「どっちがいい」の答えは、子どもの今と未来で決まる
高卒認定と通信制高校、どちらにもメリットとデメリットがあり、「こっちが絶対に正解」という答えはありません。
ここで、判断のポイントを改めて整理しておきましょう。
- 高卒認定が向いている:明確な目標がある/自己管理ができる/費用を抑えたい/最短で次のステップへ進みたい
- 通信制高校が向いている:高卒資格がほしい/サポートが必要/学校生活も経験したい/将来の方向性を考える時間がほしい
- 併用もアリ:高認の合格科目を通信制の単位に振り替え、卒業を効率化する方法もある
「どっちが正解か」に悩んでいる時点で、あなたは十分にお子さんのことを考えています。
高卒認定を選んでも、通信制高校を選んでも、お子さんが「自分で選んだ」と思える道を歩ければ、それが正解になります。
通信制高校カフェ運営者より 私自身、全日制高校を中退し通信制高校に転校した経験があります。正直に言えば、最初は「人生が終わった」と思いましたし、通信制に行ったことを後悔してうつ病になった時期もありました。でも、通信制で自分のペースを取り戻し、その後の人生の土台を作ることができました。「あの時、遠回りをしてしまった」と今は思えるような選択が、実はその子にとって人生を生き抜くための"最短ルート"だったというケースを、私はこれまで数え切れないほど見てきました。どちらの道を選んでも、お子さんの未来は開けています。焦らず、お子さんのペースを信じて、一緒に次のステップを考えてみてください。
「うちの子にはどんな学校が合うんだろう?」と迷ったら、当サイトの診断ツールも試してみてください。簡単な質問に答えるだけで、お子さんに合った学校タイプがわかります。
関連記事:通信制高校診断|お子さんに合う学校タイプを探してみる
関連記事:全国の都道府県別に通信制高校を探す
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自分に合った学校を選びやすい通信制高校ですが、残念ながら、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
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この記事で解決できなかった場合
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の記事を読んで「もっとここが知りたかった」「この部分がわかりづらい」などのご意見をご入力いただき、『送信』ボタンをクリックしてください。
ご意見を送られない場合は、『閉じる』ボタンをクリックしてください。
いただいた貴重なご意見は今後の運営に活かしてまいります。
※当フォームにお問い合わせをいただいても、お答えできかねますのでご了承ください。
※当フォームにはカード番号をはじめとした個人情報(氏名・住所・電話番号など)を記載なさらないようお願いいたします。






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