「転校を考えているけど、本当に通信制高校で大丈夫かな」
「不登校の子どもに合う通信制高校の選び方が分からない」
「通信制高校って私立も公立もあるけど、どう違うんだろう」
そんな不安や迷いを抱えていませんか?
ひと口に通信制高校といっても、公立・私立・サポート校の違い、スクーリングの頻度、カリキュラム、サポート体制など、それぞれの通信制高校によって特徴が大きく異なり、メリット・デメリットがあります。
通信制高校選びに失敗してしまうと、かえって本人のモチベーションが下がったり、なんらかの理由から途中で通えなくなってしまったり、卒業までの道のりが困難になってしまうこともあります。
実際に通信制高校の中退率は4.9%、全日制高校の約5倍1というデータも。
そうならないためには、本人の状況や希望をしっかり確認したり、適切な選び方さえ知っていれば、充実した高校生活を送ることができます。
この記事では、通信制高校の選び方のポイントを実例とともに解説します。ほかにも、本人と確認するべき項目や、入学前に気をつけることも詳しく説明。おすすめの通信制高校も紹介するので、進路選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
本コンテンツは通信制高校研究家のこたにりょうた監修・調査のもと、独自の基準に基づき制作していますが、学校や資料請求サービスから送客手数料を受領しています。また広告出稿の有無が口コミ評価に影響することはありません。
失敗しない通信制高校の選び方|7つの重要ポイントを解説
- 高卒資格が確実に取れる(67.3%)
- 自分のペースで組み立てができる(50.8%)
- 厳しい規則がない(37.7%)
- 自由な時間が増えそう(35.5%)
- 先生が親しみやすそう(33.8%)
- 不登校経験者への配慮(31.4%)
- 個別指導・少人数制(29.8%)
- 普段通える場所がある(29.0%)
- 友達が作れそう(27.0%)
- ユニークで楽しい授業や科目がある(22.9%)
とさまざま。
まずは入学の目的を明確にすることが重要です。
そのうえで、本人に合ったスクーリングの頻度やサポート体制、費用、口コミなどをきちんと調べてから決めることで、自分に適した通信制高校を選ぶことができます。まずは、通信制高校選びで必ずチェックしたい7つの項目について解説します。
①目的にあった学校を選ぶ
通信制高校を選ぶ際には、まず入学の目的を明確にしましょう。
通信制高校選びで最も重要なのは「目的」です。
僕は多くの通信制高校の相談を受けてきましたが、入学目的が明確なお子さんほど、学校生活を充実させやすい、後悔しにくい、辞めにくい傾向にあります。
一般的な入学目的として以下のようなものがあります。
- 高校卒業資格の取得
- 大学進学を目指す
- 中学校の学び直し
- やりたいことに打ち込む
- 自分のペースで学習を進める
- 不登校からの再スタート
- メンタルケアを含めたサポートを受ける
一般的には、高校卒業資格の取得、大学進学、中学校の学び直し、やりたいことの追求、自分のペースでの学習、不登校から再スタートを目指す、メンタルケアを含めたサポートなどが挙げられます。
また、専門的な資格取得や芸能活動との両立など、特殊な目的を持つお子さんもいます。
学校によって、得意とする進路指導や在籍しているカウンセラーなど特徴はさまざまです。
僕が通信制高校生だった頃の経験からも、まずは本人が何のために通信制高校に通いたいのかを明確にし、その理由によって適した学習スタイルを決定して、該当する学校の中から検討することをおすすめします。
目的が決まったら、それに合った学習スタイルを選び、該当する学校の中から丁寧に検討していくことをおすすめします。この順序で選ぶことで、後悔のない学校選びができるはずですよ。
目的が明確な生徒ほど、学校生活を充実させやすい傾向にあります。
ですが目標がないって人も大丈夫!心配はいりません。学校生活を通じて、徐々に見つけていいですよ
②本人にあった登校パターンを選ぶ
通信制高校の最大の魅力は、一人ひとりの生活スタイルに合わせて柔軟に通学パターンを選べることです。
- 週5日パターン
- 週2~4日パターン
- 週1日パターン
- 月1~3日パターン
- 集中スクーリング
様々な通学スタイルに対応しているため、無理なく学校生活を送ることができます。
自分に合った通学パターンを選ぶことで、無理なく充実した学校生活を送れるケースがとても多いです。一方で無理やり合っていない通学パターンを選んでしまうと、一方で無理やり合っていない通学パターンを選んでしまうと、せっかく通信制高校に入学しても学校に通えなくなってしまうことがあります。
大切なのは、お子さんの「今の状態」に合わせた無理のない選択をすること。そして将来的に通学パターンを変更できる可能性も含めて、柔軟な視点で検討することです。
それでは、各登校パターンの特徴を詳しく見ていきましょう。
週5日パターン
週5日登校するパターンは、全日制に近い環境で学びたい人向け、充実した高校生活を送りたい人に適しています。全日制高校との大きな違いは「毎日通わないと行けない」のではなく、「毎日通うこともできる」という点です。
また普通科目の授業の他に、学校独自の専門授業や体験、資格取得に向けた講座など、学校の中で本格的に学んでいくことができます。
毎日の定期的な登校により、他の登校パターンよりも生活リズムが整いやすいのも特徴のスタイルです。
週2~4日パターン
週2~3日の登校するパターンは、学校生活と他の活動を両立させたい人に向いています。アルバイトや予備校、習い事との両立しながら通ってる人もいます。2〜3日でしっかり授業を受けたり、レポートを提出しながら、無理なく自分のペースで学習を進められます。
少ない回数ではちょっとレポート提出できるか不安という人にもおすすめな、確実に卒業を目指したい人などが通っているのも特徴のパターンです。
週1日パターン
週1日登校のパターンは、平日は学校以外の活動を中心に過ごしたい人に適しています。
決まった曜日に登校することで生活リズムを保ちながら、自分のペースで学習を進めることができます。登校日以外の平日は、自分の興味や目標に合わせた活動に時間を使えるため、芸能活動や習い事に打ち込みたい人にもおすすめです。
月1~3日パターン
公立通信制の標準的なスタイルで、自分のペースを最大限重視できるパターンです。プロスポーツや芸能活動との両立はもちろん、様々な事情で頻繁な登校が難しい人でも無理なく学べます。
インターネットやDVD教材を活用して、自宅での学習を中心に進めていける学校もあります。
ほかにも、連日の登校は難しい人などで、最低でも週1回は学校に通っておきたい人などにも向いています。土曜日に投稿日を設けている学校もあります。
集中スクーリング
集中スクーリングは、決まった時期に宿泊型で集中して登校するスタイルです。
遠方に住んでいる人でも通いやすく、自分の予定に合わせて計画的に学習を進められます。1週間程度の短期集中型が一般的で、豊かな自然の中での体験学習や仲間との思い出作りを重視している学校も。地方在住者や効率的な単位取得を目指す人におすすめです。
どの登校スタイルがおすすめ?
通信制高校の登校スタイルは、生活環境や学習目的に応じて5つのパターンから選択できます。一人ひとりの状況に合わせて柔軟に学べるのが、通信制高校の大きな魅力です。
たとえば、充実した学校生活を送りたい人には「週5日登校」がおすすめです。普通高校に近い環境で学べ、教科担任制による手厚いサポートもあるため、基礎からしっかり学習を進めたい人に適しています。
アルバイトや部活動との両立を考えている人には「週2~3日登校」が向いているでしょう。学校での学びと自分の活動をバランスよく組み合わせられ、友人との交流も楽しめます。
「週1日登校」は、平日は別の活動に専念したい人におすすめです。決まった曜日に登校することで生活リズムを保ちながら、やりたいことに打ち込むことができます。
不登校経験があったり、体調に不安がある人には「月1~2日登校」がよいかもしれません。自宅での学習を中心に、無理のないペースで学びを進められます。
遠方に住んでいる人や、まとまった時間で学習したい人には「集中スクーリング」が適しています。長期休暇を利用して効率的に単位を取得できるのが特徴です。
また、通信制高校によっては柔軟なコース変更が可能な学校もあります。例えば半年ごとにコース変更できる学校や、年度ごとに見直しができる学校も少なくありません。最初は週1回から始めて、慣れてきたら週3回に増やすなど、お子さんの状況に応じて段階的に通学日数を調整できます。
コース変更の時期や条件は学校によって異なりますので、入学を検討する際は必ずこの点も確認することをおすすめします。このように柔軟にコース変更ができる仕組みがあることで、徐々に慣れていくことができるの通信制高校のメリットです。
自分に合った登校スタイルを選ぶ前に、まずは以下の点について考えてみましょう。
- なぜ通信制高校で学びたいのか
- どんな高校生活を送りたいのか
- 将来の目標は何か
- 日々の生活リズムはどうしたいか
- どの程度のサポートが必要か
- 友達はたくさんほしいと思ってるかどうか
これらを整理したうえで、まずは資料請求をして複数の通信制高校から情報を集めた上で、学校説明会やオープンスクールに参加してみることをおすすめします。実際の学校の雰囲気や、在校生の様子を見学することで、自分に合った登校スタイルが見えてくるはずです。
③サポート体制が充実しているかどうか確認する
通信制高校を選ぶ際は、学習スタイルや費用面だけでなく、学校のサポート体制もしっかりと確認することが大切です。特に近年は、一人ひとりの状況に合わせた手厚いサポートを提供する学校が増えています。
- 個別相談やカウンセリングの体制は整っているか
- 進路指導や進学サポートは充実しているか
- オンラインでの質問対応は可能か
- 登校が難しい時期の支援体制はあるか
- 保護者向けの説明会や相談体制は整っているか
通信制高校を選ぶ際は、学習スタイルや費用面だけでなく、学校のサポート体制もしっかりと確認することが大切です。僕が多くの通信制高校の相談を受けてきた経験から、適切なサポート体制があるかどうかは、充実した学校生活を送れるかどうかの重要な鍵となります。
特に近年は、一人ひとりの状況に合わせた手厚いサポートを提供する学校が増えています。主なサポート体制は大きく4つの分野に分けられます。
より学習面、生活面、メンタル面など具体的に以下にリスト化したので、こちらもご確認ください。
サポート体制に求めること20選
学習面のサポート
- 分からない部分を丁寧に教えてくれる個別指導
- 自宅学習をサポートするオンライン質問対応
- ICTを活用した学習支援システム
- 登校が難しい時期の出席対応
- 追試験やレポートの再提出制度
進路・キャリアサポート
- 大学・専門学校への進学指導
- 就職に向けた面接対策
- 資格取得のための特別講座
- 卒業後の進路相談
- 大学入試対策講座
メンタル面のサポート
- 専門カウンセラーによる相談体制
- スクールソーシャルワーカーの配置
- 不登校経験者への段階的な登校支援
- 担任による定期的な面談
- 保護者向け相談窓口
生活面のサポート
- 学費の分割払いや奨学金制度
- スクールバスによる送迎
- 寮やサポート校の整備
- 長期欠席時のフォロー体制
- 保護者会や個別面談の実施
特に大切なのは、自分に必要なサポートを明確にすることです。たとえば学習面で不安がある人は個別指導の充実度を、精神面でのケアが必要な人はカウンセリング体制を重視するなど、優先順位をつけて検討するとよいでしょう。
また、入学前に学校の説明会や個別相談に参加し、実際のサポート体制を確認することをおすすめします。その際、在校生や保護者の声を聞くことで、より具体的なイメージを掴むことができます。充実したサポート体制があれば、安心して学校生活を送ることができるはずです。
サポート体制については、外部の塾や学習サービスなども組み合わせたりできないか、広い視野で検討してみよう。
④学習拠点へのアクセスを確認する
スクーリングに通うためには、自宅からの距離や通学方法を確認し、無理なく通える学校を選ぶことも大切です。保護者の送迎は必要か、公共交通機関は利用しやすいかなども確認しましょう。オンライン中心型や完全通信型の場合でも、最寄りのサポート校やスクーリング会場までの距離は確認しておくことをおすすめします。
特に以下に当てはまるのような場合は、より慎重な確認が必要です。
- 遠方から通学する場合
- 公共交通機関が限られている地域の場合
- 体力面や健康面で不安がある場合
- 天候の影響(主に雪)を受けやすい地域の場合
通学に関する具体的なポイントも以下にリスト化したので、こちらもご確認ください。
安心して通える!通学のしやすさを判断する20のポイント
通学時間と手段を確認
- 自宅から学校までの所要時間
- 利用できる電車やバスの本数
- 始発・終電の時刻
- 天候不良時の代替ルート
- 交通費の予算
送迎のサポート体制
- スクールバスの運行ルート
- 最寄り駅からの送迎サービス
- 保護者による送迎の必要性
- 駐車場・駐輪場の有無
- カーシェアやレンタサイクルの利用
サポート校・学習センターの活用
- 最寄りの学習拠点までの距離
- 自宅近くのサポート校の有無
- オンラインと通学の併用可否
- 地域ごとの学習センターの配置
- ICTを活用した遠隔サポート
また、入学後の状況変化も想定して、以下も検討しておくとよいでしょう:
- 引っ越しした場合の転校システム
- 長期休暇中の特別スクーリング
- 冬季の通学手段
- 緊急時の代替通学手段
- 一時的な体調不良時の対応
⑤教職員の体制と指導方針を確認する
実際に入学する場合、担任教員やサポート教員の体制も確認しましょう。
- 教員の経験やサポート体制
- メンタルケアの専門家の有無
- 進路指導担当者の体制
- オンラインでの質問対応の充実度
- 個別指導の可能性
また、学校の指導方針も重要です。厳しい指導型か、寄り添い型か、どちらかといえば自主性重視かなど、方針は学校によってさまざます。説明会や体験授業に参加したり、在校生の体験談を聞いたりして、本人に合いそうな指導方針の学校を選びましょう。
特に以下に当てはまるのような場合は、より慎重な確認していおきましょう。
- 不登校経験がある場合
- 学習面での不安がある場合
- 特別なサポートが必要な場合
- 進学や就職に向けた指導を希望する場合
教職員の充実度を確認する15のチェックポイント
教職員の基本体制
- 担任教員の指導経験や専門分野
- 教科担当教員の配置状況
- 個別指導の実施体制
- 質問対応の方法と時間帯
- オンライン指導の充実度
専門スタッフの配置
- スクールカウンセラーの在籍状況
- キャリアカウンセラーの有無
- 特別支援コーディネーターの配置
- 学習支援員の体制
- ICT支援スタッフのサポート
サポート体制の特徴
- 放課後の補習対応
- 教職員と生徒の比率
- 緊急時の連絡体制
- 保護者との連携方法
- 欠席時のフォロー体制
指導方針15のチェックポイント
厳しい指導型
- 基礎学力の定着を重視
- 規則正しい生活習慣づくり
- 目標に向けた計画的な学習
- 定期的な学習状況の確認
- 保護者との密な連携
寄り添い型
- 生徒のペースを尊重
- メンタルケアを重視
- 個別の状況に応じた対応
- 段階的な学習計画
- 柔軟な登校対応
自主性重視型
- 生徒の主体性を大切に
- 自分で考える力を育成
- 興味関心に応じた学び
- 選択科目の充実
- 生徒主体の活動支援
⑥予算内で卒業まで通えるか費用を確認する
通信制高校は学校によって費用体系が大きく異なります。公立と私立では費用に大きな開きがあり、また私立の中でも学校によって異なります。3年間の総費用をきちんと確認しましょう。一般的に発生する費用には以下の項目があります:
- 入学金
- 授業料
- 施設設備費
- 教材費
- スクーリング費用
- 通学交通費
- サポート費用(選択制の場合)
特に私立やサポート校の場合、追加のサポートオプションや特別講座などで予想以上に費用がかかることがあるため注意が必要です。また、奨学金制度や学費減免制度についても確認しておくとよいでしょう。
⑦学校の評判や実績を確認する
最後に、卒業生や在校生の口コミや進路実績を確認しましょう。以下のような点に注目するのがおすすめです。
- 卒業率はどのくらいか
- どんな進路実績があるか
- 生徒のサポートに関する評判
- 不登校経験者への対応実績
- 転編入のしやすさ
インターネットの口コミだけでなく、可能であれば説明会で在校生や保護者の話を直接聞く機会を作ることをおすすめします。また、体験授業や学校見学に参加することで、実際の雰囲気や学習環境を確認できます。
当サイトでは、人気の通信制高校・サポート校の口コミを中心に公開しています。あなたの近くにある学校はこちらにまとめているので参考にされてください。
これらの7つのポイントを踏まえて、じっくりと検討することで、自分に合った通信制高校を見つけることができるでしょう。選択に迷った場合は、複数の学校の説明会に参加したり、教育相談を利用したりして、慎重に決めていくことをおすすめします。
通信制高校へ進学するベストな時期は状況によって異なる
通信制高校へ進学するベストな時期は、個人の状況や目的によって異なります。以下、代表的なケースごとに最適な時期を解説します。
中学3年生で進学を考える場合
一般的な進学時期として最も多いのが中学卒業後です。中学3年生の2学期頃から学校選びを始めると、じっくりと検討できるでしょう。
この時期であれば、説明会や体験授業に参加する時間も十分に確保でき、準備も整えやすくなります。
通信制高校は3月や4月でも間に合う学校も多いです。焦らずゆっくり決めていきましょう。本気になれば1週間でも学校は決められます。
高校生で転入学を考える場合
高校生活が始まったものの、現在の環境になじめない場合、転入学のタイミングは慎重に検討する必要があります。大きく分けて「早めの転校」と「年度末の転校」という2つの選択肢がありますが、それぞれの特徴を理解したうえで、自分に合ったタイミングを選びましょう。
注意点は以下の画像のとおりです。
不登校を経験している場合
不登校の状況にある場合は、本人の心身の状態が少し落ち着いてきた時期が検討のタイミングとして適しています。(このグラフで言うと第5段階目から徐々に進路の話もしていく)
焦って決める必要はなく、親や先生と相談しながら、余裕を持って検討することが大切です。
それぞれの進学検討時期には、以下のようなメリットがあります。
- 早めに検討:学校の特徴をじっくり比較できる
- 体験授業への参加:実際の学習環境を体験できる
- 在校生との交流:リアルな声を聞ける
- 必要書類の準備:余裕を持って整えられる
ただし、通信制高校の場合、多くの学校で年度途中の編入学も受け付けているため、本人の状況や準備が整ってから決めることが最も重要です。入学時期にとらわれすぎず、しっかりと情報収集と検討をすることをおすすめします。
お子さんが進路の話を避けるときの注意点
お子さんと進路の話をすると、急に表情が暗くなったり、お腹が痛くなったり、話を避けるように自室に閉じこもってしまったりこんな経験は一度はあるのではないでしょうか。
また進路の話はしないようにしていても、中3の時期などは学校から進路について判断を急かされることも多々あります。こういった進路選択をしないといけない時期は親も焦ってしまうものです。また高校の留年が確定する時期も焦ってしまうものです。
ただこの時期に心の体力が回復していなかったり自己肯定感や自己受容が低い状態のときはお子さん自身、進路の話なんてしている余裕はありません。
通常生活は普通に送れていても、まだ学校のことを考えられるほど心のエネルギーは回復していないんです。
進路の話をすると暗い顔をする、避けたり、衝突してしまったり学校見学や体験会当日になるとやっぱり行けない、行きたくないといったような状態の場合は
「進路のことを話す状態ではない」です。
詳しくはこちらの動画でも話しているので、チェックされてくださいね。無料のLINE講座もおすすめです。
失敗しない通信制高校選び│事例ごとにおすすめの学校をも紹介
ここからは、具体的な事例をもとに、通信制高校選び方をご紹介します。
通信制高校に通う目的や子どもの状況などをイメージしながら参考にしてください。
学費の安い通信制高校で卒業を目指したい
学費の安い通信制高校は、公立の通信制高校です。年2〜4万円程度の費用で通うことができます。一方で自己管理が難しく、卒業のサポートも充実していないのが公立通信制の難点。
公立の通信制高校と変わらない学費・費用感で通える私立の通信制高校もあります。
コースが豊富で一人ひとりに最適な学びが見つけやすい通信制高校!
学費 | 70,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | 単位修得コース / 週5通学コース / 総合進学コース / スマートスタディコース |
ネットタイプの通信制高校を検討するなら必ず検討したい通信制高校!
学費 | 73,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | ネットコース / 通学コース / オンラン通学コース / 通学プログラミングコース / 個別指導 |
通信制高校から大学進学を目指したい
大学進学を目指すなら、進学実績の高い通信制高校がおすすめです。中には国公立大学への合格者を多く輩出している学校も。ただし、独学での受験勉強は困難を伴うため、大学受験に向けたサポート体制が重要です。進学コースのある通信制高校なら、専門の講師による受験指導も受けられます。
自分が希望している大学進学実績があるか?またその先輩はどんな勉強をしていたか学校見学時に先生に聞いてみるのもおすすめです。
特進科の一般的な通信制高校の「約3倍」大学進学率69.8%!普通科卒業率99.2%と高い卒業率
学費 | 664,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング(提携通信制高校による) / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | 普通科 / 特進科 |
やりたいことに打ち込みたい
部活動やスポーツ、芸能活動、アルバイトなど、自分の目標や興味に時間を使いたい場合は、柔軟な通学スタイルが選べる通信制高校が理想的です。週1回や月数回の登校で単位を取得できるため、自分の活動時間を確保できます。ただし、学習面でのフォローは限られる学校もため、自己管理能力が求めらる場合も。アスリートの在籍実績や、芸能活動との両立実績、アルバイト許可など、生徒の活動実績が豊富な学校を選ぶのがポイントです。
1年通してスクーリング開催で自分に合わせやすい通信制高校!保護者の方と参加できる独自のスクーリングも魅力
学費 | 120,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 |
主なコース | 通学スタンダードコース / バーチャル通学コース / eスポーツコース |
キャンパス数日本一!豊富な学習スタイルとオプションコースが魅力
学費 | 98,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | 大学進学コース / アニメ・マンガ・ゲームコース / ITコース / ネイル・メイク・美容コース |
気持ちを理解してくれる居場所を見つけたい
不登校経験がある生徒や、人間関係に不安を感じている生徒には、メンタルケアが充実した通信制高校がおすすめです。中には、カウンセラーが常駐していたり、少人数制の授業を行っている学校も。ただし、サポート体制は学校によって大きく異なります。実際の在校生の様子や、先生方の対応を見学することが重要です。
不登校対応に定評あり!卒業率99パーセントの高い卒業率で、留年をせずに確実に高校卒業・進級をサポート!
学費 | 530,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | 通信制高校サポートコース / 大学入試コース / ライフサポートコース / 自宅de高卒コース |
自分のペースでわかるまで学びたい
基礎からじっくり学び直したい、自分のペースで勉強を進めたい場合は、個別指導・学び直しが充実した通信制高校を選びましょう。中には、完全個別対応のカリキュラムを組んでくれる学校もありますが、一方で基本的なカリキュラムに沿った学習が中心の学校もあります。入学前に、自分が希望するレベルのサポートが受けられるか、具体的な指導体制を確認することが重要です。
特進科の一般的な通信制高校の「約3倍」大学進学率69.8%!普通科卒業率99.2%と高い卒業率
学費 | 664,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング(提携通信制高校による) / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | 普通科 / 特進科 |
いろいろな体験をして将来をみつけたい
将来の夢がまだ見つかっていない生徒には、キャリア教育が充実した通信制高校がおすすめです。職場体験や資格取得支援、様々な分野の特別講座などが用意されている学校もあります。ただし、こうした特別プログラムは追加費用が必要なことも。学校の特色と費用のバランスを確認しましょう。
全国57のキャンパスを展開!高卒資格取得から進学、スキルアップまで多用なコースを用意
学費 | 175,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | スタンダードコース / プレミアムコース / 本校通学コース / Mobile HighSchool |
週1〜5日の選べる通学スタイル&さまざまなトライアルレッスン(体験授業)も用意
学費 | 234,000円〜 |
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スクーリング | 集中スクーリング / 週1通学 / 週2〜4通学 / 毎日通学 |
主なコース | ベーシックスタイル / スタンダードスタイル / 3DAYスタイル / 5DAYスタイル/ ネットスタイル |
\ 上記の学校の資料をまとめて取り寄せる /
備考欄に電話NGと記載すると営業電話は一切ありません
失敗しない通信制高校選び|4つの重要な注意点を解説
通信制高校は、自分に合った学校を選ぶことで充実した高校生活を送ることができます。しかし、本人の気持ちや状況に合わない学校を選んでしまうと、通い続けることが難しくなったり、途中で辞めてしまったりすることも。せっかくの高校生活を実りあるものにするために、本人と保護者がよく話し合って決めていきましょう。ここでは、通信制高校選びで特に気をつけたい4つのポイントを紹介します。
「なぜ通信制?」目的をはっきりさせたほうが後悔しにくい
通信制高校に通うためには、本人なりの理由と目標を持つことが大切です。実際に、入学後もレポート提出、スクーリング参加などある程度自己管理が必要になってきます。卒業するためには、本人の覚悟と目的意識がすごく大事なんですね。
冒頭でも紹介した通り、通信制高校は20人に1人が中退しており、中退率は4.9%、全日制高校の約5倍というデータがあります。
入学前には本人の心の準備が整っているかどうかも慎重に見極めましょう。学校に行くことへの不安や恐れが強く残っている場合は、まずはその気持ちに寄り添い、段階的に準備を進めていくことが大切です。
特に不登校を経験している場合は、「なぜ通信制高校で学びたいのか」「どんな高校生活を送りたいのか」という本人の思いを丁寧に確認する必要があります。保護者の期待や周囲の意見だけで進路を決めてしまうと、入学後に「やっぱり自分には合っていなかった」「本当は別の進路を考えていた」といった後悔が生まれやすくなります。
本人が「ここで学びたい」と主体的に選んだ学校であれば、多少の困難があっても乗り越えていける力が生まれます。自己決定が幸福度を上げるという研究4もありますので、保護者は本人の気持ちに寄り添いながら、共に考え、決めていく姿勢を大切にしましょう。
友人や知人が通っているという理由だけで選ばない
友人や知人が通っている学校は、確かに安心感があり、通学するイメージも描きやすいものです。けれども、通信制高校での学びは、一人ひとりの目標や生活スタイルに大きく関わってきます。たとえば、毎週決まった曜日に通学したい人もいれば、オンライン中心で学びたい人もいるでしょう。また、しっかりとした進学サポートを求める人もいれば、資格取得に力を入れたい人もいます。
同じ不登校経験があっても、その理由や回復のプロセスは一人ひとり違います。そのため、友人にぴったりの環境が、必ずしも自分に合うとは限らないのです。
むしろ大切なのは、「自分がどんなペースで学びたいか」「どんなサポートがあると安心できるか」「将来どんな進路を考えているか」といった、自分自身の希望や必要性に合わせて学校を選ぶことです。
学校見学や体験授業に参加する際も、友人や自分以外の他者の評価に影響されすぎずに、自分の目で見て、自分の感覚で確かめることを大切にしましょう。そうすることで、本当の意味で自分に合った学習環境を見つけることができるはずです。
一度入学すると転校はハードルが高くなる
入学を決める前に、じっくりと学校を見極めることがとても大切です。
なぜなら、一度通い始めた後で学校を変えようとすると、思った以上に大変だからです。転校する場合、それまでに取得した単位を新しい学校でどこまで認めてもらえるか、また新たな入学金や教材費の負担など、様々な課題が出てきます。さらに、慣れた学習システムから新しい環境に移ることは、心理的にも大きな負担となることがあります。
だからこそ、入学を決める前に、しっかりと学校選びをすることが大切です。
実際の雰囲気は、学校見学や体験授業に参加することで、よく分かります。説明会では、スクーリングの様子やオンライン学習の進め方、先生方のサポート体制などを具体的にイメージできるはず。在校生の話を聞くことができれば、より実践的な情報も得られます。
当サイトでは通信制高校の口コミ・評判も集めていますし、他の口コミサイトや知恵袋で検索してみてもいいでしょう。
中には「見学や体験に行くのは面倒」「そんな心の余裕なんてないよ」と感じる人もいるかもしれません。でも、3年間の高校生活をより良いものにするために、この時間はとても大切です。複数の学校を比べてみることで、「ここなら通いやすそう」「このサポート体制なら安心」という実感が持てるはずです。
結局のところ、入学後の充実した学校生活は、入学前のしっかりとした準備から始まります。焦らずじっくりと、自分に合った学校を探していきましょう。
サポート体制の充実度は学費だけでは判断できない
通信制高校を選ぶとき、学費の違いはひとつの大きな判断材料になります。私立の通信制高校は、確かに公立に比べると学費は高めです。
でも、高い学費を払えば必ず充実したサポートが受けられる、というわけではありません。また反対に、学費が比較的安い学校でも、手厚いサポートを提供している場合があります。
実は、学費の違いは様々な要因から生まれています。立地の良い校舎、最新の設備、豊富な選択科目、放課後の特別講座など。これらはどれも魅力的な要素ですが、自分にとって本当に必要なものかどうかは、よく考える必要があります。
たとえば、オンライン学習が中心の人にとっては、立地の良さはそれほど重要ではないかもしれません。逆に、対面でのサポートを重視する人なら、学校までの距離や通いやすさは大切なポイントになるでしょう。
また、一見学費が控えめな学校でも、生徒一人ひとりに寄り添った手厚いサポートを提供している場合もあります。大切なのは、自分が必要とするサポート、たとえば個別指導の充実度や進路指導の体制、メンタル面でのケアなどが、しっかりと整っているかどうかです。
学校選びでは、表面的な金額の比較ではなく、自分に本当に必要なサポートは何か、それがどの程度含まれているのかを、じっくりと確認していきましょう。
通信制高校選びには「通信制高校カフェ」がおすすめ
失敗のない通信制高校選びのために、ぜひ「通カフェ」をご活用ください。通カフェは、通信制高校出身の通信制高校研究家が、卒業生や保護者の生の声を集めた、通信制高校・サポート校の口コミ・評判サイトです。
通信制高校は、学校によって学習スタイルやサポート体制が大きく異なります。だからこそ、実際に通った人の体験談を参考にすることで、より良い選択ができるはずです。通カフェでは、「良い評判」「良くない評判」の両方を掲載しているため、学校の特徴を多角的に理解することができます。
口コミは、総合評価はもちろん、授業内容、学費、進路サポート、通学のしやすさなど、様々な観点からチェックできます。「参考になった順」「評価が高い順」「新着順」での並び替えや、評価の星の数で絞り込むこともできるので、知りたい情報をスムーズに見つけられます。
通信制高校への理解を深め、より多くの人が「この学校を選んで良かった」と思えるように。そんな想いを込めて、通カフェは皆さまの声をお待ちしています。ぜひ、通信制高校を卒業したときはあなたの経験を共有してください。
通信制高校選びは慎重に!目的や本人にあった学校を選ぼう
通信制高校は、一人ひとりの状況や目的に合わせて学べる教育機関です。学習スタイルや登校日数を選べ、自分のペースで高校生活を送れるのが大きな特徴。だからこそ、本人に合った学校を選ぶことで、充実した学びの時間を過ごすことができます。
ただし、その選び方によっては、学習意欲の低下や中退につながってしまうケースもあります。特に不登校経験がある場合は、本人の心の準備が整っているかどうかをしっかりと見極めることが大切です。進路の話を急かすのではなく、まずは日常的な会話から始めて、少しずつ本人の気持ちに寄り添っていきましょう。
決して親の期待や周囲の意見だけで決めるのではなく、「なぜ通信制高校で学びたいのか」「どんな高校生活を送りたいのか」という本人の思いを丁寧に確認していくことが重要です。学校見学や体験授業にも参加して、実際の雰囲気を感じることで、より具体的なイメージが持てるはずです。
学校選びでは、サポート体制や通学のしやすさ、費用面なども含めて総合的に検討することが必要です。焦らずじっくりと情報を集め、本人と保護者が納得できる選択をすることで、充実した高校生活への第一歩を踏み出すことができるでしょう。
参考になりそうな動画も貼っておくので、チェックしてみてくださいね。
引用元
- 文部科学省_高等学校通信教育の現状について_通信制課程の年度間退学者数(公私別推移)より ↩︎
- 通信制高校の生徒・保護者アンケート調査より ↩︎
- 通信制高校生徒・保護者アンケート調査結果報告より ↩︎
- 所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる ↩︎
不登校で通信制高校を選ぶ注意点
不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。
ただし注意して欲しいことがあります。それが
「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。
これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。
そんな時に役立つのが、通信制高校の一括資料請求サービスです。住所を入力するだけで、通学圏内の学校のパンフレットを簡単に取り寄せられます。
各校の特徴や違いを把握しやすくなり、子どもに合った学校を見つけやすくなります。パンフレットがあることで、視覚的にも検討しやすく「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。
本格的に学校選びを始めるまえにまずは、こうした資料請求サービスを活用してくださいね。
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