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単位制と学年制の違い

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通信制高校の単位制のしくみ

高校の仕組みには「学年制」と「単位制」の二つの大きな制度があります。多くの全日制高校では「学年制」が採用されており、通信制高校のほとんどは「単位制」を導入しています。

「学年制」とは、1年間で取得すべき単位数が決められていて、そのすべての単位を修得することで次の学年に進む仕組みです。もし1科目でも単位を修得できないと、原則としてその学年を最初からやり直す必要があり、これがいわゆる「留年」となります。

一方、「単位制」は、「卒業までの3年以上の間に必要な単位をすべて修得すれば良い」という柔軟な仕組みです。この制度では、仮に科目の単位を一部落としてしまっても、翌年以降に再履修して修得すれば問題ありません。そのため、「留年」という考え方がないのが特徴です。

通信制高校は、この「単位制」の仕組みに加えて、通学の負担を減らし、自宅での学習を中心に進められる通信制の特徴を取り入れています。そのため、生徒は自分のペースで学習を進めることができ、無理なく学校生活を送ることができます。

目次

全日制と通信制の単位修得の条件の違い

高校の卒業に必要な単位は、全日制高校と通信制高校で取得方法が大きく異なります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った学び方を選ぶ参考になります。

全日制高校の単位修得条件

全日制高校では、1単位を取得するために、週1回の授業を1年間受けることが基本です。例えば、3単位の「数学Ⅱ」を履修する場合、1週間に3時間の授業があり、年間を通じて出席し、定期試験に合格することで単位が認定されます。

また、全日制高校では時間割が決まっており、毎日登校して授業を受けることが求められます。1週間の授業時間は30~35時間程度で、1年間で取得できる単位数は30~35単位が一般的です。

通信制高校の単位修得条件

通信制高校では、対面授業(スクーリング)と課題提出(レポート)が単位修得の条件です。たとえば、3単位の「数学Ⅱ」を取得するには、3回のスクーリングと9通のレポート提出が必要になります。

各科目の単位数によってレポートの量やスクーリング日数が変わるのも通信制高校の特徴です。

科目レポートの量スクーリング時間数
国語・数学・地歴公民・保健単位数の3倍のレポート1単位につき1時間
英語・理科・芸術単位数の3倍のレポート1単位につき4時間
情報・家庭単位数の2~3倍のレポート1単位につき2~8時間
体育単位数の1倍のレポート1単位につき5時間

通信制高校では、年間25単位を履修する場合、約60通のレポート提出約20日間のスクーリングが必要です。登校日数が少なく、自分のペースで学習を進められるのが通信制高校のメリットです。

通信制高校の単位認定のタイミング

通信制高校の単位認定の仕組みについて気になっている方もいるでしょう。単位が認定されるタイミングは、科目が「通年科目」か「半期科目」かによって異なります。それぞれの違いを詳しく解説していきます。

通年認定科目

まずは通年認定科目について説明します。
「通年認定科目」とは、1年間を通じて授業を受けることで単位が認められる科目です。この場合、学習期間が1年間にわたるため、たとえば4月から授業を開始した場合、単位が認定されるのは翌年の3月です。1年間しっかりと学ぶことで単位取得の条件を満たすのが特徴です。

半期認定科目

次に、半期認定科目について説明します。
「半期認定科目」とは、半年間の学習で単位が認められる科目です。通信制高校では、4月から9月を「前期」、10月から翌年の3月を「後期」として学期を分ける場合が多く、各学期の終了時に単位が認定されます。

たとえば、1単位の科目を半期で取得する場合、週2時間の授業を半年間受けることが必要です。この仕組みは、通常の1年間の学習を、週ごとの授業時間を倍にすることで半年に短縮するという考え方に基づいています。

ただし、注意が必要なのは「半期認定科目がすべての学校で提供されているわけではない」という点です。学校によっては、半期認定科目が存在しない場合もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

通信制高校では、途中編入や科目ごとの柔軟な履修が可能で、特に「半期認定科目」の制度がある学校では、卒業までの期間を短縮することもできます。

たとえば、全日制高校で学期途中にに転校する場合、卒業が遅れる可能性がありますが、通信制高校では柔軟な履修計画を立てることで、卒業の遅れを最小限に抑えることができます。

まとめ:全日制高校と通信制高校の単位修得の違い

全日制高校と通信制高校では、単位の取り方が大きく違います。自分に合った学校を選ぶためには、この違いを知っておくことが大切です。

全日制高校は毎日登校して授業を受け、定期試験に合格することで単位が認定されます。一方、通信制高校はスクーリング(対面授業)とレポート提出が単位修得の条件です。自分のペースで学べることや、途中編入ができる柔軟さが通信制の大きな特徴です。

また、通信制高校には1年間で単位が認定される「通年科目」と、半年で単位が取れる「半期科目」があります。半期科目を活用すれば卒業までの期間を短縮できる場合もありますが、学校によっては提供されていないこともあるため、事前の確認が必要です。

通信制高校の単位修得条件をしっかり理解することで、自分に合った高校選びや、転校・編入時の計画がスムーズに進められます。

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不登校で通信制高校を選ぶ注意点

不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。

ただし注意して欲しいことがあります。それが

「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。

これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。

そんな時に役立つのが、通信制高校の一括資料請求サービスです。住所を入力するだけで、通学圏内の学校のパンフレットを簡単に取り寄せられます。

各校の特徴や違いを把握しやすくなり、子どもに合った学校を見つけやすくなります。パンフレットがあることで、視覚的にも検討しやすく「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。

本格的に学校選びを始めるまえにまずは、こうした資料請求サービスを活用してくださいね。

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この記事を書いた人

通信制高校出身で生徒会長の経験を活かし、通信制高校・不登校について発信中。無料の不登校解決動画講座通信制高校選び方メルマガ講座 主催しています。

▶不登校→全日制高校退学→通信制高校
▶不登校・進路相談累計5000件以上
▶地方自治体後援イベント講演実績多数

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