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不登校の高校生を持つ親が疲れたとき。正しい対応と回復のサイン5つ

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不登校の高校生を持つ親が疲れた、と感じるのは当然です。回復には段階があり、「安定期」に入るまで、通信制高校カフェへの相談事例では3〜6ヶ月後に変化の兆しが確認できるケースが多くあります。

夜0時を過ぎてから「不登校 高校生 親 疲れた」と検索したあなたへ。眠れない夜、何度目かわからない検索結果を眺めている——そんな状況ではありませんか。

毎朝「今日は行ける?」と聞いて怒鳴られる。夫には甘えと言われ、担任には「様子を見ましょう」と繰り返される。夜中に一人でスマホを開いて検索している——それがあなたの今夜ではありませんか。

文部科学省の令和6年度調査では、高校生の不登校は67,782人に達しています。あなたの悩みは、今この瞬間にも何万人の親が抱えている現実です。

問題は、回復の見通しが持てないまま対応し続けると、親自身が先に限界を迎えることです。親が消耗しきると、子どもへの声かけが厳しくなったり、ため息が増えたりして、家庭の空気が重くなります。「いつまで続くのか」という疲弊感は、子どもに伝わります。

通信制高校カフェは300校以上の通信制高校を取材してきたメディアです。運営者自身も中学不登校・全日制中退から通信制高校を経て独立した当事者です。この記事では、回復のサイン5つのセルフチェック表と、今日から取れる具体的な対応6つを、根拠のある数字と一緒にお伝えします。

通信制高校カフェ編集長小谷良太
こたにりょうた

通信制高校研究家のこたに( YouTube / Instagram / X )です!この記事は、通信制高校の卒業生であり、合同説明会で講演や進路相談を行ってきた僕、こたにが、自身の経験を基に解説します!

この記事でわかること

  • 不登校の高校生が全国で67,782人いる現実と「うちだけではない」根拠
  • 親がやってはいけない5つのNG対応と、代わりにできること
  • 回復のサイン5つのセルフチェックリスト
  • 不登校回復の6段階モデルと「今の段階」の見極め方
  • 疲れた親自身が今夜できる3つのこと
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不登校で通信制高校を選ぶ注意点

不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。

ただし注意して欲しいことがあります。それが

「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。

これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。

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各校の特徴や違いを把握しやすくなり、子どもに合った学校を見つけやすくなります。パンフレットがあることで、視覚的にも検討しやすく「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。

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目次

「うちの子だけ?」と悩んでいるあなたへ。今の高校生の不登校事情

「なぜうちの子だけ」という罪悪感を抱えたまま、何ヶ月も経ってしまう親がいます。でも、そう感じているのはあなただけではありません。まず現実の数字を見てください。

親の疲れと孤立感は当然のもの

子どもが学校に行けなくなった日から、親の生活はすべてが変わります。

朝のルーティンが崩れ、仕事の調整が必要になり、夫婦間で意見が割れ、誰にも話せない毎日が続く。「なぜこうなったのか」「自分が悪かったのか」という問いが、頭の中をぐるぐる回り続けます。

この疲れと孤立感は、異常ではありません。状況に対する正常な反応です。むしろ子どもを心配しているからこそ、疲れるのです。

高校で不登校になった子どもは令和6年度67,782人

数字を確認してください。令和6年度、高校生の不登校は全国で67,782人です。

この数字は高い水準で推移しており、前年度(令和5年度)の68,770人と合わせると2年連続で6万人台後半を記録しています。40人のクラスに約1人、学年に1〜2人の割合です。けっして特別なことではありません。

(出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)

「うちだけ」ではありません。それは統計が証明しています。

なお、不登校とは年間30日以上の欠席(病気・経済的理由を除く)を指します。「たまに休む」とは異なり、登校が困難な状態が続いていることを意味します。

中学から続く子、高校入学後に初めて崩れた子

高校生の不登校には、大きく2つのパターンがあります。

ひとつは、中学時代からすでに不登校の経験があり、高校でも続いているケース。もうひとつは、中学まで問題なく通えていたのに、高校入学後に初めて崩れるケースです。後者は特に「なぜ急に?」と親が戸惑いやすいパターンです。

高校入学は環境の大きな変化です。新しい人間関係、突然レベルが上がる授業、部活や進路へのプレッシャー。中学では通えていた子どもが、これらの重なりで動けなくなることは珍しくありません。

長引いても「大学・就職できた」人は多い

不登校が長引いたとき、「この子の将来は終わり」という恐怖が頭をよぎります。でも、数字はそれを否定しています。

文部科学省「不登校に関する実態調査(平成18年度)」によると、不登校だった子どもの5年後(20歳時点)は、就業のみ34.5%・就学のみ27.8%・就学と就業の両方19.6%でした。

合計すると5年後には8割以上がなんらかの形で前に進んでいます。大学・専門学校進学を果たした人も多く含まれています。

また、通信制高校カフェが取材した学校では、生徒の半数以上が不登校経験者だと話す学校もあります。文部科学省の調査でも、通信制高校入学者の約6割が不登校経験者であり、入学後に「学校生活が楽しい」と感じる生徒は約7割に上ります。

不登校を経ても、通信制高校から高校卒業を果たした人は全国に何万人といます。

「この子の将来は終わった」ではなく、「今は回復のプロセスの中にいる」と見てください。

こたにりょうた

不登校が長引いても、「この子の将来は終わった」ではないんです。通信制高校に転校して高校卒業し、大学や就職を果たした方を、僕は何人も見てきました。まず「今の段階を知ること」が一番の近道です。

高校生が不登校になる原因。中学と違う4つのリスク

「なぜこうなったのか」を知りたいのは、当然の親心です。原因がわかれば、対応の方向も見えてくると感じるからです。

高校生に特有の原因:入学・進級時の不適応

高校生になると、中学では見られなかった「入学不適応」が不登校の原因として急増します。

中学生の不登校では「入学時の不適応」を原因とする割合は1.7%です。ところが高校生になると、この数字が9.4%まで跳ね上がります(文部科学省「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)。

高校入学は、中学とはまったく異なるストレスを生み出します。志望校を選んで受験し、入学してみたら想像と違った——という経験は、中学ではほとんど起きません。

無気力・不安が全体の40%を占める理由

高校生の不登校の原因として最も多いのは、「無気力・不安」です。文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、高校生の不登校生徒のうち無気力・不安を原因とする割合が約40%を占めます。

「ゲームばかりしているから不登校になった」という解釈は、順序が逆です。ゲームや夜更かしは、多くの場合「結果」であって「原因」ではありません。無気力・不安という心の疲弊が先にあり、そこにゲームや昼夜逆転が生じます。

「ゲームばかりしているから不登校になった」という解釈は順序が逆です。無気力・不安という心の疲弊が先にあり、そこにゲームや昼夜逆転が生じます。まずゲームを禁止しても、根本の解決にはなりません。

友人関係・SNSトラブル・いじめ

友人関係のトラブルは、令和4年度調査では9.2%の高校生に認められます。ただし、「いじめとも言えないけれど、グループから外されている」「SNSで既読無視が続く」という形で現れることが多く、親には見えにくい状態です。

「原因がわからない」は親のせいじゃない

不登校の原因は、一つではありません。複数の要因が重なり合っていることがほとんどです。

原因を一つに特定しようとすること自体が、難しい問いを立てています。「なぜ行けないのか」を追うより、「今、何が必要か」を考える方向に切り替えることが、回復への近道です。

親がやってはいけない5つの対応

やってはいけないことを知ることは、やるべきことを知るのと同じくらい大切です。以下の5つの対応は、「親として当然の反応」に見えるもので、そのぶん多くの親が無意識に繰り返してしまいます。

「なぜ行けないの?」と問い詰める

不登校になって間もないころ、「なぜ行けないの?」「何かあったの?」と原因を聞き出そうとするのは自然な反応です。でも、この問いは逆効果になります

みんなが行けているのに自分は行けない、それを誰よりも分かっているのは本人です。だからこそ、つらい。

本人は「なんで自分は行けないんだろう」という問いと、毎日戦っています。そこに「なぜ行けないの?」という問いを外からかけると、罪悪感と自己嫌悪がさらに強まります。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 多くの相談に向き合ってきた中で、「問い詰めてしまった」という親御さんの後悔を何度も聞いてきました。気持ちはわかります。何とかしてあげたくて、原因を知りたくて——でも「なぜ行けないの?」という問いは、子どもを一番苦しめます。私自身、高校に行けなくなった当時、自分でも理由がわからなくて、それが一番つらかった。理由を聞かれるたびに「やっぱり自分はおかしいんだ」と思わされました。まず「わかった、今日は休んでいいよ」の一言を試してみてください。

「○○ちゃんは行っているのに」と比べる

比較は、本人をさらに追い詰めます。比較された子どもの心には「自分はできない人間だ」という確信が積み重なっていきます。

無理やり学校に連れていく

「一度連れていけば慣れる」という期待は、残念ながらほとんどの場合、裏切られます。不登校の状態にある子どもの多くは、身体がいうことを聞かない状態です。無理に連れていこうとすることで、学校への恐怖心が強化され、さらに行きにくくなるケースも少なくありません。

スマホ・ゲームを取り上げる

今の子どもにとって、ゲームやSNSは唯一の逃げ場であり、唯一の人とのつながりです。

学校に行けない状況で、友達とオンラインゲームでつながることが、社会との接点を保つ唯一の手段になっていることがあります。その逃げ場を奪うと、子どもは完全に孤立します。

「気合いが足りない」「甘え」と突き放す

子どもは気合いで解決できない状態にあります。心が疲れているとき、「頑張れ」は命綱を切る言葉になります。

今から変えても、遅くはありません。

こたにりょうた

NGな対応、私が高校に行けなかった当時、全部やられました(笑)。でも親御さんを責めないでください。「なんとかしてあげたい」気持ちからくる行動ですよね。まず今日から一つ変えるだけでいいです。

不登校の高校生に親ができる6つの正しい対応

焦らなくていいです。今日からすべてを変えようとしなくてもいいです。まず一つだけ取り入れてみてください。

まず「今日は休んでいい」と伝える

最初の一言は、これだけでいいです。「今日は休んでいいよ。ゆっくりしなさい。」この言葉は、子どもに「学校に行かなかったことを責めない」というメッセージを伝えます。

子どもの話を聞く。解決しようとしない

子どもが何かを話し始めたとき、解決策を探そうとしないことが大切です。

まず「そうだったんだね」「それはつらかったね」と受け取るだけでいいです。解決はその後の話。今は、話せること自体が回復のサインです。

通信制高校カフェが支援してきた中で、親御さんが接し方を変えてから2〜3ヶ月でお子さんが再び話し始め、自分から進路を調べ始めたというケースが複数あります。「聞く」という行動は、回復の土台を作ります。

担任・学校へ連絡する

子どもが休み始めたら、早めに担任に連絡を入れてください。

電話例文:「〇〇の母(父)です。〇〇日からしばらく休ませていただいています。体調が優れない状態が続いており、登校の見通しが今は立っていません。出席日数や今後の対応についてご相談させていただけますか。」

担任から「様子を見ましょう」という回答が来た場合は、「出席の取り扱いについて教えていただけますか」と具体的な質問に切り替えてください。

確認すべき事項は3点です。1. 出席日数は今後どのカウントになるか。2. 自宅や別室での学習を出席として認定できるか。3. スクールカウンセラーへの紹介をお願いできるか。

1. 出席日数は今後どのカウントになるか。2. 自宅や別室での学習を出席として認定できるか。3. スクールカウンセラーへの紹介をお願いできるか。——この3点を確認するだけで、留年・退学リスクの把握と今後の見通しが立ちます。

この出席認定の問題は、留年・中退リスクにも直結します。高校では年間出席日数が不足すると留年や退学になる可能性があるため、早めに学校側と確認しておくことが重要です。

家での学習記録・出席認定の申請

文部科学省の通知により、一定の条件を満たした家庭学習や支援機関への通所は、学校の出席として認められる場合があります。教育支援センター(適応指導教室)への通所も、出席認定の対象になることがあります。担任または教育相談担当に確認してみてください。

スクールカウンセラーへの相談予約を入れる

まずは「親だけで相談したい」という形で予約を取ってみてください。子どもを連れていく必要はありません。予約は、担任経由か学校の事務室に電話して「スクールカウンセラーの相談を予約したいのですが」と伝えるだけです。

通信制高校の資料を1〜2校取り寄せる

決断はしなくていいです。選択肢を知るだけでいいです。

資料請求は無料です。焦って転校を決める必要はありません。大学進学を希望する場合でも、通信制高校から大学受験は可能です。選択肢を知っておくだけで、「行くか行かないか」の二択から抜け出せます。

関連記事:通信制高校おすすめランキング|全国人気校まとめ

焦らなくていい。回復のサイン5つ【今日からできるセルフチェック】

回復は一直線には進みません。2歩前に進んで1歩戻る、その繰り返しです。「また元に戻った」と感じても、トータルでは確実に前に進んでいます。

回復はアップダウンを繰り返しながら、少しずつ前に進むものです。「後退した」と感じる日があっても、それは停滞ではなく、回復プロセスの一部です。

子どもの様子を見ていると、「これは回復しているのか、それともただ慣れてしまっただけなのか」と判断がつかなくなることがあります。そのための目安が、以下の5つのサインです。

回復のサイン5つ チェックリスト

  • 「暇だ」と言い出した
  • 昼夜逆転が改善し始めた
  • 食欲が戻ってきた・食卓に来るようになった
  • ゲーム・YouTube以外のことに関心を示し始めた
  • 少し先の話が出てきた

サイン1〜5を確認する

サイン1「暇だ」と言い出した

「暇だ」「することがない」という言葉は、回復が始まっているサインです。

不登校の初期段階では、子どもは「暇」を感じるエネルギーすらありません。部屋にこもって動けない状態は、エネルギーが底をついているからです。「暇だ」と言えるようになったということは、最低限のエネルギーが回復してきた証拠です。

サイン2 昼夜逆転が改善し始めた

完全に戻らなくていいです。「少し改善してきた」で十分です。

昼夜逆転は、不登校の子どもに非常によく見られる状態です。朝に学校に行く必要がなくなると、体内時計が少しずつずれていきます。昼間に少しでも活動できる時間帯が増えてきたなら、体の回復が始まっています。

サイン3 食欲が戻ってきた・食卓に来るようになった

食事は体と心の回復のバロメーターです。

部屋で一人で食べていた子が、「今日はリビングで食べる」と言い出した。食が細かった子が、「おかわりする」と言い出した。こういった変化は小さいように見えて、回復の確かなサインです。

サイン4 ゲーム・YouTube以外のことに関心を示し始めた

ゲームやYouTubeから少し視野が広がり始めたとき、次のステップへの準備が整い始めています。

「このアニメのキャラクターの声優、他に何に出てる?」「このゲームの音楽、誰が作ったんだろう」といった、外への興味の広がりが見え始めたなら、それは前向きな変化です。

サイン5 少し先の話が出てきた

「来週、〇〇したい」「この学校ならいけるかも」「バイトってどうやって始めるの?」——少しでも未来の話が出てきたなら、回復の大きなサインです。

不登校の初期段階では、子どもは「明日」のことすら考えられません。今日をやり過ごすことで精一杯です。「来週」や「将来」という言葉が出てきたということは、先を見る余裕が生まれてきた証拠です。

5つ中いくつ当てはまるかで現在地がわかる【セルフチェック表】

当てはまる数現在地の目安今とれる行動
0個まだ「混乱期・葛藤期」の初期段階今は休ませることを最優先。声かけも最小限に
1〜2個回復の入口に差しかかっている今の対応を続ける。変化を急かさない
3〜4個「開始期」の兆し少しずつ環境を広げていく時期。押しつけずに選択肢を提示
5個「定着期〜安定期」具体的な進路の話を一緒に考えられる段階

このチェック表は専門的な診断ではありません。目安として使ってください。

次は「回復にどのくらいかかるのか」という時間軸を見ていきましょう。

それでも不安なら知っておきたい「不登校回復の6段階モデル」

回復の全体像を知ると、今子どもがどこにいるかが見えやすくなります。不安が「見えない不安」から「今の段階が続くだけ」という、対処できる問いに変わります

6段階モデルの全体像

不登校の回復プロセスは、一般的に以下の6段階で説明されています。

前兆期(目安:1〜4週間程度):疲れや体調不良が増える。「学校行きたくない」という言葉が出始める段階。通信制高校カフェへの相談事例では、この段階で相談に来る親御さんが最も多く、早い対応が後の回復スピードに影響します。

葛藤期(目安:1〜3ヶ月程度):「行かなければいけない」「でも行けない」という葛藤が続く段階。感情の波が大きく、怒鳴ったり泣いたりすることが増える。通信制高校カフェへの相談事例では、この段階が最も長引くケースが多く見られます。

開始期(目安:2〜4週間程度):少しずつ動き始める段階。「暇だ」「ゲームしたい」などの言葉が出始める。まだ学校への意欲はないが、エネルギーが戻ってきている。

定着期(目安:1〜2ヶ月程度):自宅での活動が安定する段階。昼間に活動できる時間が増え、家族との会話も増える。通信制高校カフェへの相談事例では、この段階で「学校以外の選択肢」を初めて調べ始める家庭が増えます。

安定期(目安:1〜3ヶ月程度):学校以外の場所(フリースクール・通信制高校など)への参加を検討し始める段階。将来への発言が増える。

始動期(目安:1ヶ月〜):具体的な次のステップを動き始める段階。学校への復帰または別の選択肢(通信制高校・高卒認定など)への準備が進む。

段階別・親の関わり方早見表

段階子どもの状態親がすること親がしないこと
前兆期・葛藤期感情の波が大きい。休みがちになる「休んでいい」と伝える。日常の会話を続ける「なぜ行けないの?」と問い詰めない
開始期「暇だ」「ゲームしたい」一緒に過ごす時間を作る。否定しない「だったら学校行けるんじゃない?」と急かさない
定着期日中の活動が安定将来の選択肢を情報として提示する「早く決めなさい」と急かさない
安定期・始動期具体的な話が出始める一緒に情報を調べる。見学・資料請求をサポート「どこでもいいから早く行け」と押しつけない

段階を知ることは、焦りを減らすための手段です。「今は葛藤期だから、ここを抜けるまでは回復を急かせない」とわかれば、気持ちが少し楽になります。

通信制高校への転校は「逃げ」じゃない。転校後の現実を口コミから見る

不登校になったとき、「通信制高校という選択肢がある」ということは知っていても、「転校は逃げではないか」「転校先でやっていけるのか」という不安が先に立つことがあります。実際の数字と現実を確認してください。

通信制高校に転校した子どもが今10人に1人

文部科学省「学校基本調査(令和5年度)」によると、通信制高校の在籍者は305,197人です。これは高校生全体の約10人に1人に相当します。

「転校は特別なことではない」ということは、この数字が示しています。高校生の10人に1人が通信制高校を選んでいます。

通信制高校・定時制・高卒認定・フリースクール。4つの選択肢の違い

今の全日制高校に行けなくなったとき、選択肢は4つあります。

選択肢卒業資格通学頻度費用の目安(年間)向いている人
通信制高校高校卒業資格週1〜5日(学校による)25万〜80万円自分のペースで学びたい。転校して高校卒業を目指したい
定時制高校高校卒業資格週5日(夜間4時間程度)公立なら数万円昼間に働きながら高卒を目指したい
高卒認定試験高校卒業と同等(大学受験資格)なし(独学・予備校)受験料は8,500〜8,800円学校に戻らず大学・専門学校進学を目指したい
フリースクールなし(別途高校在籍が必要)週1〜5日(形態による)月1万〜数十万円まず居場所を持ちたい。学校への再登校を目指したい

転校・転学の決断は急いでしなくていいです。まず選択肢を知っておくだけで、「行くか行かないか」の二択から抜け出せます。

転校した保護者の本音

当サイトに寄せられた保護者の口コミから、転校後のリアルを紹介します。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「息子が高校2年のときに全日制から転入しました。最初は通信制ということでちゃんと卒業できるのか不安もありましたが、学校は本人のペースに合わせてくれたのがありがたかったです。スクーリングも楽しく、何より自信を取り戻してくれたことが親としては何より嬉しかったです。卒業後は専門学校に進学しましたが、その道も先生が一緒に考えてくれました。」

— にんにん(生徒の保護者・クラーク記念国際高等学校)

不登校経験者の多い環境を選ぶことで、子どもも孤立せずに通えた、という声も届いています。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「一般的な高校では考えられないくらい、先生方の生徒への配慮が行き届いています。過去に不登校を経験している生徒も多いので、締め付けや強制されることはなく、入学式等でも、「体調が悪くなったら外れていいよ」等とにかく優しいです。基本的に週に1回の登校なので、本人も負担なく行けています。定期的に保護者会も開かれており、保護者も孤立しないような仕組みがあります。」

— さつき(生徒の保護者・星槎国際高等学校)

一方で、通信制高校への転校が全員に合うわけではないことも正直に伝えます。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「息子が中学校から不登校で、私立の高校も自らやめ、ルネサンス高等学校に転学しました。家にいながらレポート提出で、単位をとれ、年に1回だけ、本校のある茨木の高校へ合宿があります。学校にいけない子のためにサポートしてくださり、親としては、高校だけは卒業してもらいたかったので、安心材料になりました。通学できない子のためのこのような学校は必要だと感じました。」

— ゆっくりん(生徒の保護者・ルネサンス高等学校)

「卒業させてもらいたかった」という気持ちから選択するケースもあります。自己管理が難しい生徒には、サポート校(通信制高校と連携した私塾)の活用も検討してみてください。費用は学校によって大きな差があるため、複数校を比較することをおすすめします。

一方で、転校先を親が主導して決めた場合のリスクも知っておいてください。通信制高校カフェが相談を受けた中に、親が通信制高校を選んで子どもが十分に納得しないまま入学した結果、「この学校に決めた親を恨んでいる」と話すお子さんのケースがありました。学校選びは最終的には子ども自身が決められるよう、情報提供とサポートに徹することが大切です。

管理人・小谷の体験談

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 私自身は高校を中退しています。当時は「もう終わり」という気持ちが強くありました。でも実際は、その後就職もできたし、今こうして会社を立ち上げて運営しています。「高校に行けないこと」が人生の終わりではありません。それは今の時点での状況であって、5年後10年後の結果ではないのです。通信制高校カフェには、転校を選んだ方々からたくさんの声が届いています。その多くが「転校してよかった」という声です。転校を「逃げ」と感じる必要はまったくありません。新しい環境を選ぶことは、前に進む選択です。

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疲れたとき、親自身が頼れる場所

不登校の子どもを支え続けることは、消耗します。正直に言えば、親も限界を迎えることがあります

親が消耗すると子どもへの対応も崩れる

心理学では「情緒感染」と呼ばれる現象があります。親が不安や焦りを抱えていると、それが言葉や態度を通じて子どもに伝わる、というものです。

親御さんが落ち込んだ状態にいると、情緒感染といって暗い気持ちはお子さんにもうつってしまいます。逆に、親が少し落ち着いていると、子どもも少し落ち着きます。「子どもを回復させるために、まず自分が回復する」というのは、自分勝手ではなく、子どものために必要なことです。

研究によると、自己受容が高い人ほど他者を受け入れる傾向が強いことが分かっています(ボストン大学の研究より)。自己受容が高まると友人関係の満足度が上がり、対人不安が下がるとも報告されています。つまり、親御さん自身が自分を受け入れられるようになると、子どもをありのまま受け入れる力も育つのです。

通信制高校カフェが支援した中でも、親御さんが自己受容に取り組み、ご自身の感情が安定してから、お子さんへの声かけが変わり、関係が好転したケースが複数あります。子どもを変えようとする前に、まず自分の状態を整えることが、回復への近道です。

今日から使える相談先4つ

1. スクールカウンセラー

学校に在籍している間は、無料で利用できます。親だけで相談してもかまいません。まずは学校の事務室に「スクールカウンセラーの予約を入れたい」と電話してみてください。

2. 教育相談センター(各都道府県・市区町村)

各自治体が運営する相談窓口です。教師・心理士・福祉士などが対応し、学校に相談しにくい内容も話せます。「○○市 教育相談センター」で検索してください。教育支援センター(適応指導教室)と同じ役割を担う自治体もあります。

3. よりそいホットライン(無料・24時間)

電話番号:0120-279-338(24時間対応)。不登校に限らず、子育てや家族関係の悩みを匿名で話せます。深夜に一人で抱えているときに利用してみてください。

※番号・対応時間は変更される場合があります。ご利用前に公式サイト(よりそいホットライン)でご確認ください。

4. 不登校無料講座(通信制高校カフェ)

管理人・小谷が自身の経験をもとに作った保護者向けの無料講座です。子どもへの声かけ方・回復のロードマップ・通信制高校という選択肢について、メールで受け取れます。

関連記事:不登校無料講座を受け取る(通信制高校カフェ)

夫と意見が割れたときの話し合い方

「甘やかしすぎ」「もっと厳しくしろ」——夫婦間での意見の違いは、不登校家庭ではよくあることです。

試してみてほしいことが一つあります。それは「正しさを争わない」という方針です。「甘やかしているのか、そうでないのか」という議論を続けても、解決しません。

代わりに、「今の子どもに、何が一番必要か」という問いを共有することから始めてみてください。専門家(スクールカウンセラー・教育相談センター)を間に入れて、夫婦で一緒に話を聞きに行くことも有効です。子どもを変えようとするのではなく、まず親自身が変わること——これはどちらか片方が変わることではなく、夫婦で一緒に取り組める方向性です。

義母・祖父母から「甘やかしすぎ」と言われたときの返し方

「私たちの時代はそんなことなかった」「親の育て方が甘い」——世代の異なる人からの言葉は、深く刺さります。

一つの返し方として、「文部科学省の調査では高校生の不登校が6万7千人以上います。現代の子どもたちが抱えるストレスの構造が変わってきています」と事実で返すことが有効な場合があります。感情的な言い合いにならず、「私たちは専門家の意見を参考に対応しています」という立場を示すだけで、相手も引き下がりやすくなります。

批判を完全にシャットアウトする必要はありません。「そういう見方もある」と受け取りつつ、自分が正しいと思う対応を続けることが大切です。

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こたにりょうた

親御さんがひとりで抱え込まないでほしいんです。子どもを助けようとしている親御さん自身を、誰かがサポートしないといけない。まず今夜、一つだけ相談窓口に連絡してみてください。それだけで十分です。

よくある質問

高校生の不登校についてよくいただくご質問をまとめました。お子さんの状況に近いものから読んでみてください。

Q. 高校生の不登校と中学生の不登校は何が違うの?

高校生の不登校で特に多いのが「入学不適応」で、中学生の1.7%に対して高校生は9.4%に上ります。高校は受験で入学するため「想像と違った」というギャップが生まれやすく、進路・部活・人間関係のプレッシャーも重なります。中学では通えていた子が高校でつまずくケースが多いのはこのためです

Q. 不登校の高校生でも大学受験はできる?

出席日数が足りなくても、通信制高校へ転入して高卒資格を取れば、一般の大学受験が可能です。また、高校に在籍したまま「高卒認定試験」に合格することでも大学・専門学校の受験資格を得られます。不登校だったこと自体は大学入試の審査対象にはならないため、進学を諦める必要はありません。

Q. 高卒認定試験とは何ですか?不登校の高校生でも受けられる?

高卒認定試験(高認)は、高校を卒業していなくても大学・専門学校の受験資格を得られる国の試験です。年2回(8月・11月)実施され、受験料は8,500〜8,800円と安価です。16歳以上なら高校在学中でも受験でき、全科目合格すれば大学受験・就職・資格取得の「高卒と同等」の扱いを受けられます。ただし、高校の卒業資格そのものは取れません。

Q. フリースクールは高校生でも使える?高校の出席に認定される?

フリースクールは小中学生向けが中心ですが、高校生を受け入れる施設も全国にあります。ただし、フリースクールへの通所が高校の出席として認定されるかどうかは、在籍している高校の判断によります。転校せずフリースクールに通いたい場合は、担任または学校の教育相談担当に「出席認定の可否」を事前に確認することが必要です。

Q. スクールカウンセラーは具体的に何をしてくれる?

スクールカウンセラーは、子どもの話を聞くカウンセリングと、保護者へのアドバイスの両方を行います。親だけで相談することもでき、「子どもとどう接すればいいか」「学校との連絡はどうするか」といった具体的な対応方法を一緒に考えてくれます。学校に在籍中は基本的に無料で利用でき、担任経由か学校の事務室から予約できます。

Q. 不登校支援を受けられる民間機関はありますか?

不登校に特化した民間の相談・支援機関は全国に複数あります。カウンセラーや専門スタッフが、子どもと保護者それぞれの話を聞きながら回復へのサポートを行います。公的機関ではないため費用がかかる場合がありますが、学校・教育委員会・行政とは別の立場から相談できる点が強みです。所在地・料金体系・実績は機関ごとに大きく異なるため、複数機関を比較してから選択することをおすすめします。

まとめ:今日から一歩。親ができる最初のアクション

不登校の高校生を持つ親が疲れたとき、その疲れは行動に変えられます

疲れているのは当然です。67,782人の高校生が不登校の今、あなたの状況は特別ではありません。あなたが疲れているのは、子どもを心配しているからです。

回復には段階があります。今、子どもがどの段階にいるかを見極めることが、無駄に急かさずに済む最初のステップです。

子どもを変えようとする前に、まず親自身が変わることが近道です。声かけの言葉を変える、専門家に相談する、選択肢を調べる——これらはすべて、親ができる行動です。

人は自分の価値、強さを見つけたとき、元気になり、自信になり、前に歩き始めます。不登校の子どもをサポートするというのは、子どもと親御さんと一緒にその子の強さを見つける旅でもあります。

今日から取れる最初のアクションは、一つだけ選んでください。「今日は休んでいいよ」と一言伝える。担任に電話する。スクールカウンセラーの予約を入れる。通信制高校の資料を1校だけ取り寄せる。

一気に変えようとしなくていいです。今日、一つだけ動いてください

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