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【診断あり】GW明けに子どもが突然「行けない」と言い出したら

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GW明けに子どもが突然「学校に行けない」と言い出すのは、毎年この時期に起きることです。4月に新しいクラス・新しい友達・新しいルールへ必死に適応してきた子どもが、GW中に一度気が緩み、月曜日にまた同じ負荷を背負えなくなる。その仕組みは、根性や気持ちの問題ではありません。

「このまま休み続けたらどうなるの」「私の育て方が悪かったのかな」——そう自分を責めながらここにたどり着いた方に、まず伝えたいことがあります。お子さんの反応は、頑張った証として自然なものです。ご自身を責めないでください。

このサイトを運営する通信制高校カフェ運営者の小谷は、全国300校以上の通信制高校を取材し、保護者・生徒からの相談を5年間で5,000件以上受けてきました。その中でも「GW明けに急に行けなくなった」という相談は毎年5月に集中します。

この記事には、GW明けの「最初の1週間」に親がやることを具体的に書きました。担任への電話で使える文例、何日休ませるかの目安、子どもへの声かけ——一つずつ取り組める内容にまとめています。

通信制高校カフェ編集長小谷良太
こたにりょうた

通信制高校研究家のこたに( YouTube / Instagram / X )です!この記事は、通信制高校の卒業生であり、合同説明会で講演や進路相談を行ってきた僕、こたにが、自身の経験を基に解説します!

この記事でわかること

  • GW明けの「行き渋り」と「不登校」の違いと見分け方
  • GW後の行けなくなる理由(4月適応コストのメカニズム)
  • 最初の1週間に親がやること(担任連絡テンプレ付き)
  • 子どもへのNG・OK声かけ具体例集
  • 通信制高校という選択肢を「知っておく」だけでいい理由

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自分に合った学校を選びやすい通信制高校ですが、残念ながら、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

よくある原因として、

  • 1つの学校しか検討しなかった
  • 親の意向で決めてしまった
  • 学校見学にも行かなかった

といったことが原因としてあげられます。

こういった後悔の声に共通しているのは、十分な比較検討をしなかったということです。この失敗を避けるには、複数の通信制高校を比較し、自分に合った学校を慎重に選ぶことが大切です。

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目次

「3日で回った人もいる」GW明けの行き渋り、それって不登校?

当サイトに届いた声から見えた「GW明けのリアル」

「うちの子は今、不登校なの?それとも一時的な疲れ?」

GW明けに子どもが学校を休み始めたとき、最初に頭を占める問いです。「不登校」という言葉の重さに、必要以上に焦ってしまう方も少なくありません。

まず知っておいてほしいことがあります。小谷が相談を受けてきた中で、GW明けに3〜5日休んで自然に学校へ戻った子は決して珍しくありません。1〜2週間で「なんとか行けた」という報告も毎年届きます。

📢 通信制高校カフェへの相談・取材を通じて寄せられた声

「GW明けに急に腹痛と言い出して3日連続で休みました。無理に行かせなかったら、4日目に自分から『行く』と言って登校しました。」

— ハンドルネーム不明(保護者・中学2年生)

GW明けに起きる行き渋りは、「不登校の始まり」と同じではありません。まず今の状態を冷静に確認することが先です。

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。親から見て突然に思えても、お子さんの心の中では4月から少しずつ消耗が積み重なっていた、というケースが多いのです。4月のスタートから積み重ねてきた小さなストレスが、GWという区切りで表面化する——それがGW明け不登校の本質です。

行き渋りと不登校の違い——今の段階をまず確認する

文部科学省の定義では、不登校とは「病気や経済的な理由以外で、心理的・情緒的・身体的・社会的要因により年間30日以上欠席した状態」を指します。GW明けに数日休んだだけでは、まだ「不登校」の定義には当てはまりません。

行き渋りと不登校の違いを示します。

行き渋り不登校(文科省定義)
期間数日〜2週間程度年間30日以上の欠席
行動渋りながらも行ける日がある継続的に登校できない
精神状態一時的な抵抗・疲れ強い回避・恐怖感がある場合も

今の段階が「行き渋り」なのか「不登校の入口」なのかは、数日の経過を見ないとわかりません。最初の1〜2日は「とにかく休ませて様子を見る」が正解です。

今の状態をセルフチェック

5問の記事ナビ診断で、お子さんの状態に合わせて「この記事のどこを優先して読めばよいか」を整理できます。1分ほどで確認できます。

なぜGW明けは特につらいのか——「4月適応コスト」の仕組み

4月の頑張りがGW中に一気に解放される——「心の体力」が枯渇するメカニズム

「なぜよりによってGW明けに?」「普段は元気なのに」——そう感じる保護者の方は多いです。

理由は「4月適応コスト」にあります。これは通信制高校カフェが5,000件超の相談を受ける中で見えてきた、毎年5月に集中する独特のメカニズムを表すために用いている考え方です。

4月、子どもは一斉に新しい環境への適応を迫られます。新しいクラスメート、新しい先生、新しい座席、新しいルール——これらに馴染むために、心が大量のエネルギーを使います。この消費エネルギーを「4月適応コスト」と呼びます。

頑張り屋の子ほど、このコストが大きくなります。「早くクラスに溶け込もう」「先生の期待に応えよう」と懸命に努力した子ほど、GW前にはエネルギーが底をついているのです。

1. 4月:新環境への適応で心が大量のエネルギーを消費する

2. GW中:家でリラックスし、回復モードに切り替わる

3. GW明け:再び登校しようとしても、体と心が「待った」をかける

この3ステップの構造が、「GW明けに特につらくなる」メカニズムです。

心の体力は、ちょうどスマートフォンのバッテリーと同じです。充電が切れた状態では、どんなに優秀な機械も動きません。お子さんの心も同じで、使い切ったエネルギーが回復するまでは、強制的に動かすことができません。

「連休リセット→再適応」で再登校のハードルが跳ね上がる

GW中に家でゆっくり過ごすことで、ストレス応答は一度リセットされます。これ自体は自然な回復反応です。

ところが、月曜日になると同じ「適応コスト」をまた払わなければなりません。4月のスタートと似た負荷が再びかかる。疲れ切った状態で「またあの緊張感の中に戻れ」と言われているようなものです。

これは燃え尽きに似た状態です。大学生・社会人でよく知られている「五月病と呼ばれる現象に近い仕組み」ですが、子どもの場合は特に「適応コスト」が高いため症状が出やすい。

重要なのは、これが「根性で乗り越えられる問題」ではないという点です。心が「もう限界」と言っているサインであり、親の育て方とも本人の意志の弱さとも関係がありません。

4月に一生懸命頑張った子ほど、GW明けにつらくなりやすい。これを理解するだけで、子どもへの見方が変わるはずです。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 「こんなになるまで頑張ってきたんだな」——GW明けに動けなくなったお子さんの姿を見て、責めるのではなくそう思ってほしいのです。動けなくなること自体が、4月を懸命に生きてきた証拠です。その頑張りを、まず親が認めてあげてください。

GW明け1週間以内に親がやること——担任連絡テンプレ付き

初日の登校渋り——「休ませる or 送り出す」の判断基準

GW明け初日に子どもが「行きたくない」と言い出したとき、「休ませるべきか、背中を押すべきか」は親にとって一番悩む判断です。

小谷が相談を受けてきた経験から、判断基準を示します。

休ませた方がいいケース:

  • 発熱・腹痛・吐き気・頭痛などの身体症状がある
  • 泣いている・パニック状態になっている
  • 「死にたい」「消えてしまいたい」など危険な言葉が出ている

様子を見ながら短時間登校を試せるケース:

  • 身体症状がなく、「なんとなく行きたくない」という渋り
  • 前日の夜まで普通に過ごしていた
  • 「1時間目だけ行ってみようか」に応じる余地がある

「休ませる or 送り出す」判断のポイント

  • 発熱・腹痛・泣いている・危険な言葉 → 即休ませる
  • 身体症状なし・軽い渋り → 短時間登校を様子見
  • 強制送り出しは翌日以降の回復を遅らせるリスクあり

ただし、無理に送り出すことのリスクも知っておいてください。「登校できなかった」という体験を繰り返すと、子ども自身が「自分はダメだ」という感覚を強めます。強制送り出しが翌日以降の回復を遅らせるケースは少なくありません。

初日は「様子を見て、本人の状態を観察する日」と位置づけるのが安全です。

何日休ませるか——状態別の目安フロー

何日休ませるかは、状態によって変わります。目安を示します。

休んだ日数別:最初の1週間の動き方の目安

休んだ日数親の動き方
1〜2日休息させながら様子を観察。特別な対処は不要
3〜5日担任に現状を報告。状態を共有しておく
1週間スクールカウンセラーへの相談を検討する
2週間〜1ヶ月程度スクールカウンセラー・教育相談センターへの相談開始

この目安はあくまで参考です。身体症状が強い・気持ちが著しく落ち込んでいるなど、状態が深刻であれば早めに動く必要があります。

「見守っているだけでいい」と思いがちですが、適切なタイミングで専門家につなぐことも親の役割です。1週間を過ぎたら、スクールカウンセラーに迷わず相談してみてください。

学校への連絡——担任・養護教諭・スクールカウンセラーの使い分け

学校には複数の相談窓口があります。それぞれの役割を知っておくと、適切なタイミングで動けます。

担任:出欠連絡・学校生活の様子確認。毎日の連絡窓口。

養護教諭(保健室):身体症状・体調面の相談。保健室登校の調整も担当。

スクールカウンセラー:心理的な相談。週1〜数回の勤務が多く、予約が必要なことも。

学校を長く休み始めたとき、担任との関係だけに頼るとストレスが溜まりやすいです。スクールカウンセラーへの相談窓口も早めに確認しておくことをおすすめします。

担任への電話・連絡帳テンプレ文(そのまま使えます)

担任への連絡が負担になっている方は多いです。「なんと伝えればいいか」「判断を求められたらどうしよう」という不安があるからです。

以下のテンプレートをそのまま使ってください。

【電話テンプレ:初日〜2日目用】

「おはようございます。○○の母(父)の○○(保護者氏名)と申します。今日、体調が優れないとのことで、お休みさせていただきます。お腹の痛みを訴えており、様子を見たいと思います。またご連絡します。よろしくお願いします。」

【電話テンプレ:3日以上続く場合】

「先生、○○の母(父)です。先週からお腹の痛みや気力の低下が続いており、今日もお休みさせていただきます。本人の様子を観察しながら、来週もう一度ご連絡させていただいてもよいでしょうか。スクールカウンセラーの先生にも相談できると助かるのですが、ご紹介いただけますか?」

【連絡帳テンプレ:短文版】

「本日、体調不良のため欠席いたします。食欲・睡眠ともに乱れがあり、様子を見ています。宿題の対応については後日ご相談させてください。○○(保護者氏名)」

電話が難しい場合は連絡帳やメールで代用して構いません。担任への連絡に「完璧な説明」は必要ありません。「今日も休みます」と伝えることが最初の一歩です。

休ませる間に親自身が整えておきたいこと——情緒感染を防ぐセルフケア

子どもを休ませている間、親自身が不安でいっぱいになることがあります。その不安は子どもに伝わります。心理学では「情緒感染」と呼びますが、親が焦るほど子どもも焦りを感じやすくなるのです。

逆も然りです。親が落ち着いて「今は回復の時間」と構えていると、その安心感も子どもに伝わります。家庭の中の精神状態は、言葉を使わなくても感染していきます。

休ませている間に親が整えておきたいことを3つ挙げます。

1. 生活リズムの維持:起床・食事の時間は可能な範囲で維持する。「休んでいる間も家の生活は続いている」という安心感につながります。

2. 自分の感情を誰かに話す:同じ経験をした保護者のコミュニティ、教育相談センター、信頼できる友人など、自分が話せる場所を持つ。

3. 焦りを横に置く:「この子は今、回復している」という視点を持ち続けることが、長期的には最も子どもの助けになります。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 子どもが休んでいる間に、自分自身のセルフケアを整えてほしいと思います。疲弊した親が無理をして「大丈夫」と振る舞うより、余裕のある親が自然体でそばにいる方が、子どもにとっては安心感になります。散歩や好きな飲み物の時間でも構いません。今日の自分を少しだけ労ってあげてください。

GW明け不登校の子どもへの接し方——NG・OK具体例集

やってしまいがちなNGワード5つ(善意の逆効果)

「行きなさい」と言うつもりはなかった——それでも、言ってしまってから後悔する言葉があります。善意から出た言葉が、子どもをさらに追い詰めることがあります。

以下の5つは、小谷が相談を受けてきた中で最も多く聞くNGワードです。

1.「みんな行ってるよ」

→ 比較による罪悪感を生みます。「なぜ自分だけ行けないんだ」と自己嫌悪を深める言葉です。「みんな行けているのに行けないのは、本人が一番わかっていてつらいのです」——相談の現場で繰り返し感じることです。

2.「なんで行けないの?」

→ 詰問になります。理由を言語化できない子どもにとって、この問いは責められているように聞こえます。お子さんは決してウソを言っているわけではなく、体が言うことを聞かない状態なのです。

3.「昨日は行けたじゃない」

→ 過去との比較は今日の状態を否定します。「昨日できたことが今日できない自分」をさらに傷つけます。

4.「このままじゃ将来どうするの」

→ 未来への不安を増幅させます。今、目の前のことで精一杯な子どもには、将来の話は消化できません。将来どうなるかを一番不安に思っているのは、子ども本人です。

5.「気合いで乗り越えなさい」

→ 「心の体力」の問題を「根性」の問題にすり替えます。心の体力が枯渇している状態は、スマホで言えばバッテリー残量0の状態。そこに「がんばれ」と言葉をかけても、充電がなければ動けません。

NGワード5つを覚えておくポイント

「みんな行ってるよ」「なんで行けないの?」「昨日は行けたのに」「将来どうするの?」「がんばれ」——善意から出る言葉でも、子どもにはプレッシャーになります。代わりに「ゆっくり休んでいいよ」「ここにいていいよ」と伝えましょう。

今日から使えるOK声かけ7つ(場面別)

では、何を言えばいいのでしょうか。場面別に7つ示します。

朝、起きてこられないとき:

「今日は休んでいいよ。体が疲れてるんだろうから、ゆっくりしよう。」

腹痛・頭痛を訴えているとき:

「どこが一番つらい?一緒に横になろうか。」

何も話そうとしないとき:

「話したくないときは話さなくていい。ただ、そこにいるよ。」

「学校に行かなきゃ」とうなっているとき:

「今日は行かなくていい。お母さん(お父さん)が学校に連絡する。」

ゲームやスマホをしているとき(元気そうに見えるが):

「ゲームできるくらい元気になってきてよかった。体が回復してきてる証拠だよ。」

2〜3日休んだ後、少し落ち着いてきたとき:

「何か話したいことがあれば、聞くよ。話したくなったらでいいから。」

学校の話題を避けているとき:

「学校のことは今日は話さなくていい。一緒にご飯食べよう。」

不登校の葛藤期は、毎日「行く・行かない」の駆け引きで親子ともに消耗します。そのプレッシャーから解放される一言が「学校に行かなくていいよ」です。小谷が相談を受けてきた中で、「学校に行かなくていいよ」と言われたときが一番ほっとした、と不登校経験者の方々は口を揃えておっしゃいます。この一言が、張り詰めていた子どもの心をほぐすことがあります。

「学校行きなさい」と言いそうになった時の、親自身の対処法

「行きなさい」と言いたくなる瞬間は、必ずあります。それは焦りや不安からくる感情であって、悪いことではありません。ただ、言葉に出す前に一呼吸おく方法を持っておくと助けになります。

小谷が相談の中で伝えてきた方法は「感情を自分の中で確認する」というものです。「今私は焦っている」「不安を感じている」と自覚するだけで、言葉の衝動が少し和らぎます。

それでも難しいなら、「今日は言わない」という決意を1日ずつ更新する方法でも構いません。今日だけ言わない。それだけで十分です。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 「言ってしまった」という後悔を抱える親御さんも多いです。言ってしまった後でも、「さっきは怖い言い方をしたね、ごめん」と伝えるだけで関係は修復できます。完璧な親である必要はありません。

このページを子どもに見せたい方へ

GW明けに体が動かなくなったあなたへ。

学校に行こうとしたのに、体が言うことを聞かなかった。布団から出ようとしたら、急にお腹が痛くなった——それは、あなたの体が正直なサインを出しているだけです。おかしくはありません。

毎年5月、全国で同じことを感じている人がたくさんいます。4月に頑張りすぎた人ほど、GW明けにこうなりやすい。あなたが弱いのではなく、頑張りすぎたということです。

今、学校に行けなくても、将来の道はちゃんとあります。子供が学校行きたくないと泣いた時、怒鳴らなくていい対応5選という記事に、同じ気持ちを経験した人たちの話が載っています。

今は休んでいい。それだけ伝えたかった。

いつまで続く?——回復の見通しと「3つのパターン」

GW明け不登校の3パターン(一時的型・長引き型・慢性化型)

「このまま不登校になってしまうの?」という問いに、正直に答えます。

GW明けに学校を休み始めた場合、経過は大きく3つのパターンに分かれます。

パターン期間特徴見分けるポイント
一時的型1〜2週間GW疲れの延長。適切な休息で回復する好きなことへの関心が戻る・食欲・睡眠が正常
長引き型1〜3ヶ月4月からの蓄積があった。支援があれば回復できる体調は回復するが登校意欲が戻らない
慢性化型3ヶ月以上別の要因(いじめ・発達特性・家庭環境)が絡んでいる可能性無気力・引きこもり傾向・家族との会話も減る

「うちの子はどのパターンか」は最初の1〜2週間では判断できません。まず一時的型を想定して休ませ、回復の兆候を観察することから始めます。

通信制高校カフェが整理する不登校の回復6段階(前兆期→葛藤期→開始期→定着期→安定期→始動期)で言うと、GW明けに登校できなくなった直後は「葛藤期」にあたることが多い段階です。葛藤期は親にとって最も苦しい時期で、感情のぶつけ合いが起きやすい一方、休ませることが回復の最短ルートになります。

不登校の回復は右肩上がりではなく、アップダウンを繰り返しながら前に進みます。昨日より今日の方が元気そうに見えたのに翌日また落ち込んだ——これは異常ではなく、回復の自然なプロセスです。その波に振り回されず、長い目で見ることが大切です。

1週間・1ヶ月・3ヶ月経過後に親が取るべき行動の変化

時間の経過とともに、親の動き方も変わっていきます。

経過期間別:親の動き方の段階的変化

経過期間親が取るべき行動
〜1週間休息優先・観察。担任への定期連絡を維持
2週間〜1ヶ月スクールカウンセラー・教育相談センターへの相談を開始
1〜3ヶ月医療機関(小児科・心療内科)との連携を検討。進路の選択肢を調べ始める
3ヶ月以上通信制高校・フリースクールなどの具体的な選択肢を親子で検討する

3ヶ月以上続く場合でも、「終わり」ではありません。進路の選択肢を知っておくことで、子どもに「別の道がある」という希望を伝えられます。

不登校が長引いたときの通信制高校という選択肢については、不登校の中学生・高校生のための通信制高校の選び方で詳しく解説しています。

「回復サイン」の見分け方——焦らなくていいタイミング

回復の兆候を見落とさないことも大切ですが、兆候が出たときに「急いで学校に戻そう」と焦るのは禁物です。

以下のサインが出始めたら、回復が始まっています。

  • 学校の話題を自分から出し始めた(「○○君元気かな」等)
  • 友人にLINEを送り始めた
  • 外に出たがる、コンビニに一緒に行きたがる
  • 好きなことに集中できる時間が長くなった
  • 食欲・睡眠が安定してきた
  • 「暇だなあ」と言い始めた

特に「暇だなあ」という言葉は、エネルギーが溜まってきた証拠です。これが出てきたら、回復の大きなサインと受け取ってください。

これらのサインが出ても、「じゃあ明日から行ける?」とすぐに聞かない方がいいです。回復のペースは子ども自身が決めます。親にできるのは、回復できる環境を整えることです。

もし長引いたら——「通信制高校」という選択肢を知っておく

通信制高校という選択肢を「知っておく」だけでいい(焦って決めない)

不登校が1〜3ヶ月続いた場合、通信制高校という進路の選択肢があります。急いで転入を決める必要はありません。ただ、「こういう学校がある」と知っておくことが、子どもに希望を伝えるために役立ちます。

通信制高校とは、週1〜3日程度のスクーリング(登校)と自宅学習を組み合わせた高校です。全日制と同じ高校卒業資格が取得できます。単位制のため、自分のペースで進められます。

文部科学省の調査によると、通信制高校生徒全体の約57.8%が小・中学校または前籍校で不登校経験を持つとされています(文部科学省「高等学校通信教育の現状について(令和4年度)」)。不登校経験者が通信制高校を選ぶことは、決して珍しくありません。

全日制で毎日の登校が難しくなった子どもが、通信制に転学することで「卒業できた」「前向きになれた」というケースを運営者の小谷は多く見てきました。

GW明けから通信制に転入した人の声

当サイトに届いた声の中から、GW前後をきっかけに通信制高校を選んだ方の経験を紹介します。

📢 通信制高校カフェへの相談・取材を通じて寄せられた声

「高2の5月にまったく学校に行けなくなりました。母が通信制高校の説明会に連れて行ってくれて、最初は乗り気じゃなかったけど、見学したらすごく雰囲気がよくて転入を決めました。卒業できて本当によかったです。」

— とし(卒業生・N高等学校)

📢 通信制高校カフェへの相談・取材を通じて寄せられた声

「GW明けから不登校になり、秋に通信制に転入しました。最初は自分を責めてばかりでしたが、通信制に来てから同じような経験をした友達ができて、学校に行くのが初めて楽しくなりました。」

— なな(在校生・クラーク記念国際高等学校)

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 小谷自身も全日制高校を中退し、通信制高校に入り直した経験があります。当時は「普通のレールから外れた」と落ち込んだ時期もありましたが、通信制で自分のペースを取り戻し、今こうしてこのサイトを運営しています。GW明けをきっかけに動いた方が、毎年たくさんいます。転入のタイミングに「早すぎる」ことはなく、「もっと早く知っておけばよかった」という声の方が多いです。

もし検討するなら——資料請求・診断ツールの使い方

通信制高校が気になり始めたら、まず資料請求から始めることをおすすめします。今すぐ転入を決める必要はありません。「どんな学校があるか知る」ことが最初の一歩です。

ただし、一点だけ注意してほしいことがあります。通信制高校の転入先は、親が主導して決めるのではなく、お子さん自身が選べるように情報を整えることが大切です。親が「この学校にしなさい」と決めた場合、合わなかったときに関係が悪化することがあります。情報収集は親が先行し、最終的な選択はお子さんが行う——このプロセスを大切にしてください。

どの通信制高校が合っているか迷ったら、診断ツールで絞り込むことができます。

通信制高校診断(無料)でお子さんに合う学校を探す

よくある質問——保護者からの疑問にお答えします

Q. 何日休んだら医療機関に連れて行くべきですか?

身体症状(腹痛・頭痛・吐き気)が2〜3日以上続く場合は、小児科受診をおすすめします。身体症状に起因している可能性もあるため、まず体の検査を受けることが先です。精神的な面が心配な場合は、小児科医に相談した上で心療内科への紹介を依頼できます。

Q. 学校側に「出席扱い」にしてもらうことはできますか?

文部科学省の通知により、フリースクールへの通所や在宅でのICT学習なども、一定の条件のもとで出席扱いになる場合があります(文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」令和元年10月25日付通知)。担任またはスクールカウンセラーに「出席扱い制度について確認したい」と伝えてみてください。

Q. 兄弟・姉妹への影響はどうすればいいですか?

「なぜ○○だけ学校に行かなくていいの?」という不公平感が生まれやすいです。他の子どもには「体の具合が悪くて休んでいる」と正直に説明し、学校に行っている子どもをしっかり肯定してあげてください。「よく頑張ってるね」という一言が、兄弟の安心につながります。

Q. 担任以外に相談できる場所はありますか?

以下の相談窓口があります。

  • 教育支援センター:各市区町村の教育委員会が設置。無料で相談できます(文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」参照)
  • 子どもの人権110番:0120-007-110(法務省管轄・平日8:30〜17:15)
  • よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応・一般社団法人社会的包摂サポートセンター運営)

Q. 通信制高校に転入したら、元の全日制高校に戻れますか?

法律上、再転校は可能です(学校教育法施行規則第92条に基づき、転校・再転校は認められています)。ただし元の学校への復帰か新しい全日制への転学かによって、条件や手続きが異なります。転入を検討する際に転入先の担当者にあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

Q. GW明けだけでなく、夏休み明けも同じことが起きそうで不安です。

季節性の登校渋りは繰り返す傾向があります。夏休み明けも同じメカニズムで起きやすいです。今回の経験から「子どもへの声かけ」や「担任への連絡方法」を知っておくことは、夏休み明けの対処にもそのまま使えます。夏休み明けの行き渋りについては、別記事で詳しく解説する予定です。

今日から取り組めることまとめ

  • 初日は判断基準に沿って「休ませる or 様子見」を決める
  • 担任へは「完璧な説明」不要——「今日も休みます」で十分
  • NGワードを1週間意識して避ける(今日だけ言わない)
  • 回復サインが出ても急かさない——子どものペースを守る
  • 長引いたら通信制高校という選択肢を知っておく

Q. 子どもが「どこにも行きたくない」「何もしたくない」と言います。どうすればいいですか?

これは「心の体力がゼロになった状態」のサインです。まず動かさない、決めさせない、選ばせないことが大切です。「今は何もしなくていい」と伝え、生活の最低限(食事・睡眠)だけを一緒に守っていきましょう。1〜2週間経っても改善しない場合は、専門家への相談を検討してください。都道府県別の通信制高校・相談機関一覧でお住まいの地域の情報も確認できます。

GW明けに「学校に行けない」と言い出した子どもに、今日からできることがあります。まず休ませる。担任に連絡する。声かけを変える——一つずつで大丈夫です。

不登校解決のゴールは、子どもをすぐ学校に戻すことではなく、お子さん自身が自立して幸せに生きられるようになることです。その入口は「親自身が見方を少し変えること」から始まります。この記事で得た一つの視点を、明日の声かけに活かしてみてください。

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