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【診断付き】不登校の高校受験|公立を諦めない出席日数・内申点の真実

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📋 受験準備度チェック|あなたが今読むべきセクションは?

3問の質問で、この記事のどこから読めば最短かを案内します。

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不登校でも公立高校受験は可能です。 文部科学省は令和元年通知のなかで「不登校児童生徒を適切に評価することが望まれる」と方針を示しており、自己申告書や面接重視枠を使って合格している生徒は全国にいます。

中3で年間130日欠席、内申点はゼロに近い。担任から「公立は厳しい」と告げられ、「うちの子はもう公立は無理なのか」と検索窓に打ち込んだ瞬間。情報は分散していて、検索結果には通信制高校の広告ばかり並びます。自己申告書という制度すら、ほとんどの保護者は名前を知らないまま受験期に突入します。

中3前半までに動かないと、出願校の選択肢は実際に狭まります。文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日公表・令和8年1月16日更新)では、中学生の不登校だけで216,266人、小中合計で353,970人と過去最多を更新しました。この数の生徒が高校受験という同じ制度の中で進路を決めています。情報を持っている家庭と、持っていない家庭の差が、合否を分けているのが現実です。

通信制高校カフェの管理人・小谷です。私自身も通信制高校の卒業生で、これまで全国300校超を取材し、不登校に悩むご家庭から5,000件を超える相談を受けてきました。その知見をこの1記事に集約しました。

  • 不登校の中3でも公立を狙えるか判定するセルフ診断10項目
  • そのまま使える自己申告書サンプル文
  • 中2・中3前半・中3後半それぞれの学年別ロードマップ

調査書から出欠記録を削除する都道府県の最新動向、チャレンジスクール・エンカレッジスクールの仕組み、面接で何を語れば加点されるか。内申点がつかなくても道はあります。 諦めなくていい根拠を、データと制度で確認してください。制度を知れば、中3後半からでも間に合います。

こたにりょうた

通信制高校研究家のこたに( YouTube / Instagram / X )です!この記事は、通信制高校の卒業生であり、合同説明会で講演や進路相談を行ってきた僕、こたにが、自身の経験を基に解説します!

通信制高校カフェ編集長小谷良太

📋 この記事でわかること

  • 不登校の中3でも公立を狙えるか判定する10項目セルフ診断
  • そのまま使える自己申告書のサンプル文と書き方
  • 中2・中3前半・中3後半それぞれの学年別ロードマップ
  • 「内申点不問」「面接重視」校の見つけ方
  • 公立がダメだった場合の私立・通信制・チャレンジスクールへの保険プラン
目次

不登校で通信制高校を選ぶ注意点

不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。

ただし注意して欲しいことがあります。それが

「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。

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【セルフ診断】不登校の中3 受験準備チェック10項目

まずはお子さんの今の状況を10項目で見える化しましょう。当てはまる項目が多いほど、受験に向けて動ける材料が揃っているという意味です。少なくても落ち込む必要はありません。診断結果ごとに、この記事のどこから読めばいいかを案内します。

#チェック項目
1中3の今、本人が「高校には行きたい」と話している
2居住する都道府県の入試要項を保護者がまだ読んでいない
3学校または教育支援センター・フリースクールに月1日以上通えている
4担任から内申点がつかない可能性を告げられている
5自己申告書という制度を聞いたことがある
6チャレンジスクールやクリエイティブスクールの名前を知っている
7中3の2学期に学校で受けたテストがある(または受けられそう)
8家で1日30分以上、机に向かう日が週3日以上ある
9通信制と公立、両方の選択肢を本人と話したことがある
10入試当日に会場まで行ける見込みがある

診断結果のレンジ別に、次に読むべき章を整理しました。

当てはまった項目数状態の目安次に読むべき章最も大事な1アクション
0〜3項目(レンジA)まだ情報収集が始まったばかり。基礎事実を押さえる段階次の章「結論:不登校でも公立高校受験はできる|押さえるべき事実3つ」まずは「公立受験は可能」を腑に落とすことが出発点
4〜7項目(レンジB)情報は一部届いている。配慮制度の使い方で合否が分かれる段階「不登校の高校受験で使える3つの配慮制度」自己申告書の様式を居住地でダウンロードするのが今週のタスク
8〜10項目(レンジC)必要な情報は概ね揃っている。逆算プランを立てる段階「学年・時期別の受験スケジュール」志望校3群(チャレンジ/一般+配慮/通信制)を今月中に確定

この後の記事を上から順に読むだけで、今日できる範囲で「我が家がやるべきこと」が3つに絞れます。 ページの最後で、今日できる3つの行動を提示します。

こたにりょうた

レンジAでも全然大丈夫です。5,000件の相談で見ても、検索を始めた瞬間がスタートライン。今日この記事を読み終える頃には、レンジBまで進めますよ。

結論:不登校でも公立高校受験はできる|押さえるべき事実3つ

📌 文部科学省の方針(令和元年通知)「不登校児童生徒の中には、学校外の施設において相談・指導を受けたり、自宅においてICT等を活用した学習活動を行ったりすることにより、学校への復帰や社会的自立に向けて懸命に努力を続けている者も多い。これらの努力を学校として適切に評価することが望まれる。」(文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日)

結論からお伝えします。不登校でも公立高校受験はできます。受験が制度上できないわけでも、合格が極端に難しいわけでもありません。担任の「公立は厳しい」は、内申点を当日点で挽回する戦略を取らないと厳しい、という意味であることが多いのです。押さえるべき事実は3つです。

事実1:公立高校は不登校でも受験できる(欠席日数だけで出願が止まることはない)

出願資格を満たしていれば、欠席日数だけで一般入試の出願が直ちに不可になるわけではありません。 中学校が「出願先を制限する」「調査書を発行しない」といった対応を一律に取ることもありません。通信制高校カフェに寄せられた相談のなかにも、欠席日数が100日を超えながら自己申告書と当日点で公立に合格したケースが複数あります

担任から「内申点がつかない」と言われた場合、誤解しないでください。それは出願できないという意味ではなく、調査書の評定欄が空欄または1になる可能性がある、という意味です。出願そのものは可能です。担任の発言を100%否定する必要はなく、「ではどうすれば合格に近づけるか」という建設的な対話に持ち込むのが現実的です。

事実2:全国で「不登校配慮」制度の導入が進んでいる

文科省は「不登校児童生徒への支援は、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す」と明記しています。この方針が、不登校でも公立を諦めなくていい根拠の出発点です。文部科学省は「不登校児童生徒への支援の在り方について(令和元年10月25日通知)」のなかで、不登校児童生徒を適切に評価することが望まれると示しています(文部科学省 令和元年通知)。この方針を踏まえ、出席状況のみで不利益に扱わない運用と、自己申告書や面接重視枠を導入する都道府県が年々増えています。

調査書から「出欠の記録」欄そのものを削除する自治体も出てきました。制度は明確に「不登校の生徒が公立を受験しやすくなる方向」に動いています。検索で出てくる古い情報を鵜呑みにせず、必ず居住地の最新の入試要項を確認してください。3年前の体験談記事と、今年の制度では中身が異なります。

事実3:通信制という第二の道が広がっている(ただし本記事の主軸は公立)

万一公立がうまくいかなかった場合に備えて、通信制高校という選択肢が広がっています。文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日公表・令和8年1月16日更新)によれば、中学生の不登校は216,266人、小中合計で353,970人(文部科学省 調査結果ページ)。これだけの数の生徒が中学から高校へ進学するため、受け皿は確実に拡張しています。

💬 通カフェ管理人・小谷より:「公立を本命にしつつ、通信制の資料も2-3校だけ取り寄せておくご家庭は、3月に焦らないんです。選択肢を1つに絞らない。これが最大の保険です」

本記事は公立受験の実務を主軸にお伝えしますが、保険プランとしての通信制も後段でふれます。公立を諦める必要はありませんが、選択肢を1つに絞り込む必要もありません。

中学生の不登校対応の全体像は中学生の不登校への対応方法で詳しく扱っています。

出席日数の真実|「内申点がつかない」は本当か

「年間100日休んでいるから、内申点はつかない」——三者面談でこう言われた保護者の方は、まずここを読んでください。結論として、出席日数だけで内申点が決まるわけではありません。自治体・学校によって扱いが分かれるため、まず制度を正確に理解することが、合格戦略の出発点になります。

欠席日数は何日まで許容されるのか(都道府県・学校長判断)

公立高校の入試において、欠席日数の上限を明示している都道府県はほとんどありません。一般入試での出願自体に欠席日数の制限はかかりません。一方、推薦入試では「欠席日数〇日以内」と要項に書かれることがあります。つまり「一般入試なら欠席日数で出願は止まらない」のが基本です。

ただし、合格判定では調査書(内申書)が使われます。ここに欠席日数や評定の状況が反映されるため、結果として欠席が多い生徒は不利になりやすい、という構造があります。「不利」と「不可」は別物です。不利を埋める打ち手があるかどうかが、家庭ごとの分かれ目になります。

「内申点ゼロ」になるケースとならないケース

「内申点ゼロ」と呼ばれる状態は、正確には次の2つに分かれます。

  • 評定欄に「1」がつく(評価はされている、ただし最低評価)
  • 評定欄が空欄になる(評価不能と判断された)

このうち、空欄になるケースでも、調査書の所見欄や特別活動欄、出欠記録に記載があれば、それが評価対象になることがあります。「評定欄が空欄=合否判定に使えない」のではなく、評定以外の部分で評価する余地が残っていることを知っておいてください。

フリースクール・教育支援センターの出席扱い制度

文科省の通知により、フリースクールや教育支援センター(適応指導教室)、ICTを活用した自宅学習も、一定の条件を満たせば中学校の「出席扱い」になります。条件は概ね次のとおりです。

  • 保護者と中学校が連携し、合意のうえで利用していること
  • 計画的な学習プログラムに沿って実施されていること
  • 中学校が定期的に状況を確認していること

この制度を使えば、フリースクールに通った日が中学校の出席日数として加算されます。 出席扱い制度の申請は、利用施設と中学校の双方に書類を求められます。中3の今からでも申請は可能ですが、年度途中での反映は学校長判断に委ねられる部分もあるため、早めに動くことをおすすめします。

文科省通知の正確な意味と活用法

文科省の令和元年通知(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm)は、不登校児童生徒を適切に評価することが望まれるという方針を示しています。具体的には、出席状況のみを根拠に不利益な扱いをするのではなく、生徒の状況や努力をふまえて評価することが求められています。不登校でも公立を諦めなくていい根拠の中心は、この通知にあります。三者面談で担任が消極的な発言をされた場合、この通知の存在を踏まえて、「出願先の選択肢」を一緒に検討してもらってください。

通知の存在を中学校側に伝えるときのコツは、「文科省の通知を読んだのですが」と前置きを入れることです。担任の先生も人間です。前提情報を共有したうえで対話を始めると、感情的な対立ではなく建設的な相談の場になります。担任を責める姿勢ではなく、「一緒に解決策を探したい」というスタンスで臨むのが鍵です。

なお、通知文書は中学校の進路指導担当が常に把握しているとは限りません。古い情報のままアドバイスをしている先生もいます。最新通知の存在自体が情報資産だと考えてください。

出席日数の問題は、配慮制度と当日点でカバーできます。次の章で、調査書の中身を可視化していきましょう。

内申点(調査書)の実際のしくみ

調査書は「内申書」とも呼ばれ、中学校が高校に提出する書類です。この中身を知らずに「内申点がつかない」と言われると、必要以上に絶望してしまいます。ここでは調査書の構成と、評価が空欄になる場合の実際の扱いを整理します。

調査書の構成(5教科評定/所見/出欠記録/特別活動)

調査書はおおむね次の4つの要素で構成されます。

  • 教科の評定(9教科を5段階で)
  • 所見欄(人物・学習態度・特徴)
  • 出欠の記録
  • 特別活動の記録(部活動・委員会・行事)

このうち、多くの方が「内申点」と呼んでいるのは、教科の評定部分のみです。所見欄や特別活動の記録は、教科評定とは別に評価対象になります。学校外活動(フリースクールでの学習、検定取得、習い事の発表会)も所見欄や特別活動欄に書いてもらえるよう、中学校に相談する価値があります。書いてくれるかどうかは担任の判断ですが、相談しなければ書かれません。

「評価なし」と「評価1」の違い

評定欄の扱いは、自治体・学校によって異なります。代表的なパターンは次の2つです。

  • 評価1:最低評価。学習に参加した事実が一定程度確認できた場合
  • 評価なし(空欄):評価する材料が極端に少ない場合

「評価1」がついていれば、評定平均値の計算には組み込まれます。空欄の場合は、合否判定で評定をどう扱うかが高校側に委ねられます。実際には「空欄の教科については、当日試験の得点で代替評価する」という運用をしている自治体・学校が少なくありません。

都道府県別の調査書比重(東京・神奈川・大阪の例)

調査書と当日試験の比重は、都道府県によって大きく異なります。代表的な3地域の例を見てみましょう。

都道府県内申:当日試験(学力検査)特徴
東京都3:7(一般入試)※当日試験の比重が高く、当日点で挽回しやすい
神奈川県学校ごとに比率を設定(内申:学力検査)学校ごとに比率を設定。一部の学校は特色検査を実施
大阪府学校・選抜タイプにより変動自己申告書(受験者全員提出)の運用が定着

※東京都の一般入試は学力検査700点/調査書300点/ESAT-J 20点の合計1,020点満点で算出されます。

東京都の例で見ると、当日試験の比重が7割なので、調査書が弱くても当日点で十分挽回が可能です。神奈川県は令和8年度公立高校入試選考基準で、調査書と学力検査の比率を学校ごとに設定する方式を取っています。各校の選考基準を志望校別に確認することが出発点になります。

当日点で挽回できる比率の目安

調査書比重の数字は、そのまま挽回可能な範囲の目安になります。ただし、実際の合否は調査書と学力検査の比率・教科の重点化・各校の合格者最低点によって変わります。 一律の点差で逆転が確定するわけではない点には注意が必要です。志望校の選考基準(比率・重点化教科)を確認したうえで、必要点を逆算してください。

ここで重要なのは、満点を狙う必要はないという点です。「合格者最低点」を超えれば合格です。志望校の前年度合格者最低点を必ず確認し、現在の到達度との差を把握してください。前年度の合格者最低点は、各都道府県教育委員会の入試結果ページや、各高校の学校説明会資料で確認できます。市販の高校受験案内本にも掲載されています。

たとえば志望校の合格者最低点が500点満点中300点だった場合、5教科平均60点取れれば合格圏です。これは決して非現実的なラインではありません。通信制高校カフェに寄せられる相談のなかにも、中1の内容まで戻って学び直し、英語・数学を集中的に伸ばすことで、半年の集中学習で合格点に到達したケースがあります。

逆に、内申点が高い受験生が当日点で大失敗するケースもあります。当日点はその年の問題との相性で変動するため、絶対的な強者はいません。内申点が弱い生徒も、当日点の世界では他の受験生と同じ土俵に立てます。

調査書の評定が弱くても、当日点、志願申告書・自己申告書、特色検査など、地域ごとの評価材料で補える余地がありますのが公立入試の現実です。次の章で、具体的な配慮制度の使い方を見ていきましょう。

不登校の高校受験で使える3つの配慮制度

💡 配慮制度を活用するときのポイント

自己申告書・面接重視枠・調査書の出欠記録削除という3つの制度は、それぞれ申請のタイミングと書類提出先が違います。中3の夏までに居住地の教育委員会で要項を入手し、担任ではなく入試課に直接問い合わせるのが確実です。

ここからが本題です。不登校の生徒が公立高校受験で使える配慮制度は、大きく3つあります。「自己申告書」「面接重視枠(不登校枠)」「学校長裁量による配慮事項申請」です。1つずつ、書き方・使い方を見ていきましょう。

自己申告書・志願申告書の使い方(東京・大阪など)+サンプル文

自己申告書は、調査書だけでは伝わらない事情・努力・将来の意欲を、生徒本人の言葉で高校に伝える書類です。公式様式で確認できる範囲では、東京都は「志願申告書」、大阪府は「自己申告書」を運用しています。神奈川県は学校別の選考基準に加えて、後述する「資料の整わない者としての選考」という独自の配慮制度があります。居住地ごとに様式と運用を必ず確認してください。様式は各都道府県教育委員会のサイトで公開されています。

大阪府の自己申告書は受験者全員が出願時に提出します。教育委員会が毎年テーマを提示し(例:「中学校生活でどんな経験をし、何を学び、高校でどう生かしたいか」)、合否判定では総合点でボーダーゾーン(募集人員の90〜110%)に入った受験生に対し、各高校のアドミッションポリシー(求める生徒像)との合致度を判定する資料として使われます。書く前に必ず志望校のアドミッションポリシーを確認してください。

書き方のサンプル文を1つ紹介します(架空の事例です)。

私は中学2年生の秋から、体調を崩して学校に通えない日が続きました。最初は朝起きられず、自分を責める日々でした。中3の春に教育支援センターを見学し、週1回通うところから始めました。夏には週2回まで増やし、数学と英語のドリルに取り組み、月に1冊のペースで問題集を終えています。家では8月から英検3級の勉強を始め、12月に合格しました。

高校では、自分のペースで通える環境のなかで、興味のある分野(情報・パソコン)の勉強を深めたいと考えています。中学では学べなかった分、高校では一歩ずつ前に進む3年間にしたいです。

ポイントは「事実」「努力」「これからの意欲」の3要素です。家族や担任の声ではなく、本人の言葉で書くことが重要です。読み手の高校側は、生徒本人がどこまで現状を客観視できて、何を語れる人物なのかを見ています。

書くときの注意点を3つ挙げます。第一に、過去の不登校の原因を細かく書きすぎないこと。原因の説明より、これからどうしたいかに比重を置いた方が読み手に伝わります。第二に、嘘や誇張を入れないこと。面接で必ず突っ込まれます。第三に、保護者が代筆しないこと。文体が大人びすぎると、本人が書いていないと判断されます。

文字数の目安は800〜1,200字(A4一枚程度)。長すぎても読まれません。重要な3要素を簡潔にまとめる方が、強い印象を残します。書き上がった自己申告書は、必ず本人が音読してください。読みにくい箇所は、自分の言葉ではない箇所です。

神奈川県の独自配慮制度|「資料の整わない者としての選考」

神奈川県は学校別の選考基準に加えて、「長期欠席を理由とする選考方法の取扱い申請」(通称:資料の整わない者としての選考)という独自の配慮制度を運用しています。長期欠席により調査書の評定が正当に評価されにくい生徒が、出願時に保護者の合意のもと中学校長を通じて申請するもので、調査書の評定を選考から除外し、学力検査と面接等で判定する取り扱いが受けられます。

神奈川県在住で「内申がつかない」と告げられた家庭は、まずこの制度の最新運用を 神奈川県教育委員会の選考基準ページ で確認してください。

面接重視枠・不登校枠(チャレンジスクール等)

東京都立のチャレンジスクール、大阪府の一部の学校など、面接・作文・自己表現検査などを重視する学校があります。神奈川県のクリエイティブスクールも同様の系統で、後述します。これらの学校では学力検査の比重が下がり、本人の意欲・経験・将来像を語る面接が中心になります。

チャレンジスクールの選抜では、調査書の評定を使わず、志願申告書(自己申告書に相当)と面接・作文で合否を決める形式です。学力に不安があっても、自分の言葉で語れる生徒には大きなチャンスが開かれています

学校長裁量による別室受験・配慮事項申請

入試当日に配慮を受ける制度です。主な配慮内容は次のとおりです。

  • 別室での受験(人混みが苦手な場合)
  • 試験時間の延長(書字・読字に時間がかかる場合の医師意見書付き)
  • イヤーマフ・耳栓の使用許可

申請は出願時に「受験上の配慮事項申請書」を提出します。中学校を通じて高校に伝える形が一般的です。出願締切に間に合うよう、中3の11月までには中学校と相談しておくと安全です。書類の書式は都道府県によって異なりますが、求められる情報は概ね「配慮が必要な理由」「希望する具体的な配慮内容」「医師意見書(必要に応じて)」の3点です。

配慮制度を申請する手順とタイミング

3つの配慮制度を申請する基本ステップは次のとおりです。

1. 中3の9月までに、居住地の都道府県教育委員会サイトで該当年度の様式を確認

2. 10月に中学校の進路指導担当に「自己申告書を提出したい」と伝える

3. 11月までに本人と保護者で下書きを作成、担任に確認してもらう

4. 12月の出願準備に間に合う形で清書

💬 通カフェ管理人・小谷より:「自己申告書を書き始めると、最初は手が止まります。それで大丈夫です。3行書ければ、来週は5行書けます。体調が許す範囲で、白い原稿用紙に名前と日付だけ書く。それが第一歩です」

配慮制度は知らなければ使えません。逆に、知っていれば確実に活用できます。今日できる範囲で、自己申告書の下書きは始められます。諦めなくていい理由の中心は、ここにあります。

公立高校の選び方|「内申点不問」「学力重視」校の見つけ方

配慮制度を踏まえたうえで、実際にどの公立高校を志望校に入れるかを考えていきましょう。 不登校の生徒に向いている公立高校は、主に4タイプあります。

チャレンジスクール・エンカレッジスクール(東京都)

東京都立の独自タイプの学校です。チャレンジスクールは三部制(午前・午後・夜間)で、調査書の評定を使わない選抜方式を採用しています。エンカレッジスクールは、中学校までで学習に課題を抱えた生徒を対象にした全日制で、学び直しに重点を置いた授業構成です。

「学力よりも本人の意欲」を重視する設計になっているため、不登校の生徒にとって受験しやすい選択肢です。在校生・卒業生に不登校経験者が一定数いるため、入学後の人間関係でも肩身が狭くなりにくいという声を聞きます。

クリエイティブスクール(神奈川県)

神奈川県立の全日制で、中学校までで力を発揮できなかった生徒を主な対象としています。令和8年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準によると、クリエイティブスクールは共通選抜の学力検査を実施しない設計で、調査書・面接・自己表現検査などを中心に選抜します。具体的な検査内容・資料の比率は学校ごとに異なるため、志望校の選考基準で必ず最新の情報を確認してください。少人数授業や個別指導を取り入れている学校が多く、不登校経験者の受け皿として機能しています。

神奈川県在住で「公立は厳しい」と告げられたご家庭は、まずクリエイティブスクールの公式情報を確認することから始めてください。県内のクリエイティブスクールは複数校あり、通学範囲に1校は見つかるケースが多いです。

定時制高校(昼間部)・単位制高校

定時制高校は夜間のイメージが強いですが、昼間部を持つ定時制も増えています。単位制高校は学年の枠がなく、自分のペースで単位を積み上げる仕組みです。どちらも全日制よりも欠席に対する許容度が高く、不登校経験のある生徒に向きます。

定時制・単位制を選ぶ際の注意点は、卒業までの年数が学校によって異なる点です。3年間で卒業できる学校もあれば、4年制が基本の学校もあります。事前に確認してください。

自分の地域で探す3ステップ

居住地で該当する学校を探す手順は次の3ステップです。

1. 都道府県教育委員会の公式サイトで「特別な選抜」「不登校生徒対象選抜」を検索

2. 学校紹介ページで「クリエイティブ」「チャレンジ」「エンカレッジ」「単位制」のキーワードを確認

3. 中学校の進路指導担当に「不登校生徒の進学実績がある公立」を聞く

学校説明会には必ず参加してください。 本人が体調などで難しい場合、保護者だけの参加でも歓迎されます。実際に校舎を見ることで、進学後のイメージが立体的になります。

進路に迷ったら、通カフェでは300校超の取材と5,000件の相談実績をもとに、無料で個別相談を受け付けています。選択肢の一つとして、外部の第三者に聞いてみるのも有効です。

学年・時期別の受験スケジュール

🗓 学年別「今月やること」サマリー

  • 中2〜中3春:居住地の入試要項入手・配慮制度の有無確認
  • 中3夏(7-8月):自己申告書の下書き・志望校3群の絞り込み
  • 中3秋(9-11月):模試受験・出願校確定・調査書の出欠記録について担任と相談
  • 中3冬(12-1月):出願書類提出・面接練習・本人の生活リズム整え

「中3後半から動き出して、間に合うのか」——これがメインで気になる方も多いはずです。結論として、中3の10月からでも公立受験に間に合うケースは少なくありません。学年別の動き方を、月単位で整理しました。

中2の動き方(出席扱い制度の申請・配慮制度のリサーチ)

中2の段階で次の2つを動かしておくと、中3が大きく楽になります。

  • フリースクール・教育支援センターの出席扱い制度を中学校に申請
  • 居住地の自己申告書・配慮制度の様式を確認、お子さんと話題にしておく

中2のうちは「制度を知る」が目標で十分です。動きを早めることで、中3で焦らずに済みます。中2から動けなかったご家庭でも、中3から始めれば間に合う設計になっているのが公立入試の制度です。

中3 4月-9月の動き方(志望校3群選定・自己申告書下書き)

中3前半でやるべきことは次の3つです。

1. 志望校を3群に分ける(チャレンジ・面接重視/一般・配慮制度活用/通信制保険)

2. 自己申告書の下書きを開始(本人が書く)

3. 5教科のなかで「苦手で受験に必要な教科」を1つ決め、家庭学習を再開

この時期の最大の目的は「選択肢を増やす」です。本人の状態によっては学習が進まない時期もありますが、保護者は「制度の情報」を集めるだけでも価値があります。

中3 10月-入試までの動き方(過去問・面接練習・出願)

中3の10月以降は実務に入ります。月単位でやるべきことを整理しましょう。

1. 10月:学校説明会への参加、自己申告書の清書、過去問購入

2. 11月:過去問1周目、配慮事項申請の検討、面接練習開始

3. 12月:過去問2周目、出願書類の準備、模試の活用

4. 1月:私立・通信制との併願検討、出願手続き

5. 2月:直前対策、当日のメンタルケア

6. 3月:受験当日、合格発表

10月から動き出しても、月単位で組めば公立受験まで間に合います。過去問は完璧に解けなくて構いません。1周目で出題傾向をつかみ、2周目で間違えた問題を解き直す——過去問演習を1〜2周することで、出題傾向への適応により当日点が伸びるケースが一般的です

月単位の動き方で意識すべきは、「全ての月にやることを詰め込まない」ことです。本人の体調が崩れる週は、勉強を休んで構いません。その代わり、保護者は出願関連の事務作業(学校説明会の予約、書類の収集、配慮事項申請の準備)を進めておきます。家族で役割分担をすることで、本人の心理的負担は大きく減ります。

面接練習は11月から始めるのがちょうど良いタイミングです。質問パターンは概ね決まっています。「志望理由」「中学校生活で頑張ったこと」「高校で取り組みたいこと」「将来の夢」の4つに本人の言葉で答えられれば、面接の中心となる質問に答えられる準備が整います。鏡の前で1日5分、声に出して練習するだけで違います。

面接で問われやすい「中学校生活で頑張ったこと」は、登校できなかった期間を語る必要はありません。家事を手伝った、本を1冊読み切った、好きな分野をネットで調べ続けた——これらはすべて「困難を自分なりに乗り越えた経験」として語れます。通信制高校カフェの相談実績からは、家庭での経験を通じて将来の目標を見つけた生徒のケースが何度も寄せられています。

当日点で挽回する戦略

当日点で挽回するには、5教科すべてで満点を狙う必要はありません。「受験する高校の合格者最低点と、自分の現在の到達度の差」を埋める分だけで十分です。たとえば英語・数学を集中的に固めれば、合格点に届くケースは少なくありません。

進路選択肢の俯瞰は不登校中学生の進学先選び(全選択肢)で扱っています。

中3後半からでも、公立受験は間に合います。今日から、できる1歩を踏み出してください。

こたにりょうた

スケジュールが遅れていても焦らなくて大丈夫です。中3後半から動き始めて公立合格した家庭、僕は何件も見てきました。今月できる1つを決めて始めましょう。

不登校期間の学習リカバリー|家でできる受験勉強

学校に通えない期間でも、家でできる受験勉強はあります。ポイントは「完璧を目指さない」「教科を絞る」「短時間でも毎日」の3つです。

フリースクール・オンライン学習・家庭教師の使い分け

学習リソースは大きく3タイプに分かれます。

  • フリースクール:通える日があるなら、対面の安心感が大きい
  • オンライン学習(スタディサプリ等):1日15分から取り組める
  • 家庭教師・個別指導:マンツーマンで進められる

3つを併用する必要はありません。 お子さんの状態と家計に合わせて、まず1つから始めましょう。通カフェに寄せられる相談実績からは、月1万円以内で始められるオンライン学習が「続けやすい」という声が多いです。続かなければ別の方法に切り替えれば構いません。「決めたものをやり切らねば」と思うほど、続かなくなる構造があります。

5教科の優先順位(数英→国→理社)

不登校期間の学習リカバリーで優先すべき教科は次の順序です。

1. 数学・英語(積み上げ式の教科。早めに着手)

2. 国語(読解力は受験全体の基盤)

3. 理科・社会(暗記中心。直前期でも挽回可能)

特に英語と数学は、中1の内容に戻って学び直すことを恐れないでください。積み上げ式の教科では土台を固めた方が結果的に早く進められる、という理由から、中3の内容より先に基礎の見直しを推奨します。理科・社会は直前1ヶ月の暗記でも、合格点に届くケースは多いです。優先順位を間違えないことが、学習効率の鍵になります。

受験当日の体調管理

受験本番が近づくと、当日の体調が気がかりになります。次の3点を意識してください。

  • 入試の1週間前から、起床時刻を入試当日に合わせる
  • 朝食は普段食べているものを少量
  • 会場までの移動経路を事前に下見

当日に「行けない」となっても、追試制度を持つ学校もあります。 事前に学校に確認しておくと、心の余裕が生まれます。当日朝に体調が崩れることを想定して、保護者は会場までの送迎経路と所要時間を必ず把握しておいてください。

家庭学習は1日30分でも価値があります。「やらなかった日」を責めず、「やれた日」を認めることで、本人の自己肯定感を支えてください。受験勉強は学力だけでなく、自分を信じる力を育てるプロセスでもあります。

保護者の関わり方として効果が高いのは、隣で見守る姿勢です。横で読書をしながら、お子さんが机に向かう時間を一緒に過ごす。1時間続ける必要はなく、30分でも構いません。「一人で勉強している」感覚を「一緒に取り組んでいる」感覚に変えるだけで、続けやすさが大きく変わります。

教材の選び方も大事です。書店で本人に1冊選ばせるのが基本です。親が選んだ教材は続かないケースが多く、本人が「これなら」と思えるものを使う方が結果につながります。中3向けに作られた薄い問題集は、中学全範囲を1冊で復習できるという理由から推奨します。

公立がダメだった場合の選択肢|私立・通信制・チャレンジスクール

公立を第一志望にしつつ、保険プランを並走で準備しておくのが現実的です。万一、公立がうまくいかなかった場合の選択肢を整理します。

私立高校(不登校特化コース)

私立高校の中には、不登校生徒の受け入れに力を入れている学校があります。学費は公立よりも高くなりますが、個別指導・少人数授業・スクールカウンセラー常駐などの体制が整っています。一部の私立は不登校経験者向けのコースを持ち、入学後のサポートが手厚い設計になっています。

通信制高校

通信制高校は、自宅学習を中心に高校卒業資格を取得できる学校です。スクーリング(登校)日数は年に数日から週2-3日まで、学校によって幅があります。「学校に通うのがつらい」という状態が続く場合、通信制が現実的な選択肢になります。

中学から直接通信制に進学された方の声を紹介します。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校に上がる際に、こちらに入学をしました。元々中学校に、通えていなかったため、そのようなところも、含めてこちらの方が、自分にとっては通いやすいと、感じ選びました。同時に、個別で指導していただけるので、自分のペースで勉強ができ通信なので、毎日通う事もしなくてよいところも、個人的には、魅力に感じました。」

— ta-111さん(トライ式高等学院・生徒本人)

通信制を比較検討する場合は、通信制高校診断で自分に合う校種を絞り込めます。

チャレンジスクール再受験・併願戦略

東京都立のチャレンジスクールは2次募集を行う学校が多く、3月の再受験に挑戦するルートも残されています。神奈川県のクリエイティブスクールも同様に、2次選考の枠を持つ学校があります。

高校入学後の進路や、入学後に再び不登校になった場合の対応は高校生の不登校・進路変更ガイドで扱っています。選択肢は1つでなく、複数を並走させるのが現実的です。

✍️運営者コラム|5,000件の相談から見えた「公立に受かった家庭」3パターン

通信制高校カフェの管理人・小谷です。私自身も通信制高校の卒業生です。これまで全国300校超を取材し、不登校に悩むご家庭から5,000件を超える相談を受けてきました。そのなかで、「公立に受かったご家庭」には共通する3つのパターンが見えてきました。

※以下の3パターンは、複数の相談内容をもとに個人が特定されない形で再構成した事例です。特定の個人を指すものではありません。

パターン1:自己申告書を中3前半から準備した家庭

中3の4月から自己申告書の下書きを始めた家庭は、12月の出願時に完成度の高い文書を提出できる傾向がありました。子ども本人が書く時間を確保し、夏休みに何度か推敲する。そのプロセスのなかで、本人が「自分の中学時代」と「これからの高校生活」を言語化できるようになります。面接でも、自分の言葉で語れるようになります。

自己申告書を書くことは、本人の自己肯定感を育てるプロセスでもあります。「自分は何ができて、これから何をしたいのか」を1年かけて言葉にする経験は、合否を超えた価値があります。

自己申告書を書く過程で、お子さん自身が「自分は何ができるのか」を言語化していくと、当初は気づかなかった強みが見えてくることがあります。たとえば、ゲームに没頭していたお子さんが、自己申告書を書きながら「マインクラフトで街を作るために、自分で構造を調べて設計していた」と語り、それが志望校の面接で評価につながったケースもあります。

パターン2:当日点で挽回する戦略を取った家庭

調査書の評定が弱い分、当日試験で挽回する戦略を取った家庭です。英語・数学の2科目を中心に、中1の内容から学び直し、半年で標準的なレベルまで戻したケースがあります。完璧を目指さず、合格者最低点を超えることだけにフォーカスする。それで十分公立に届きました。

このパターンのご家庭に共通するのは、「他の受験生と比べない」という姿勢でした。我が子のペースで、我が子の到達度を、我が子の志望校の最低点と比べる。それだけに集中したご家庭が、結果的に合格に近づいています。

パターン3:チャレンジスクール・クリエイティブスクールを志望した家庭

学力検査の比重が低く、面接重視の選抜枠を活用した家庭です。「自分はなぜ高校に行きたいのか」「高校で何をしたいのか」を、保護者と本人で何度も対話したご家庭が、面接で強さを発揮しました。

💬 通カフェ管理人・小谷より:「公立に受かった家庭の共通点は、特別なことをしたわけではないんです。情報を集めて、本人の言葉を育てて、できる1歩を毎日重ねた。 それだけです。今日できる範囲で始められます」

関連する事例の体験談は不登校から進学した事例の体験談でも紹介しています。諦めなくていい根拠は、特別な家庭ではなく、普通のご家庭の積み重ねのなかにあります。

よくある質問

Q1. 中3の10月から動き出して、公立受験に間に合いますか?

間に合うケースは少なくありません。志望校を「学力検査の比重が低い学校(チャレンジスクールや、面接・作文・自己表現検査などを重視する学校。神奈川県は学校別の選考基準を確認)」に絞れば、10月からの準備でも合格は十分可能です。自己申告書の準備、過去問1周、面接練習の3点に絞って動きましょう。完璧を狙わず、合格者最低点を超えることだけにフォーカスしてください。

Q2. 内申点がほぼゼロでも、本当に公立に受かりますか?

地域・学校によります。東京都の一般入試(調査書3:当日試験7)であれば、当日試験で挽回する余地は大きいです。チャレンジスクールやクリエイティブスクールのように、調査書の評定を使わない学校も選択肢に入ります。「内申点ゼロ=公立不可」ではないことをまず押さえてください。

Q3. 自己申告書は誰が書くのですか?

本人が書くのが原則です。保護者や担任がアドバイスをするのは構いませんが、本人の言葉で書かれていないと、面接で本人が答えられず矛盾が生じます。本人が下書きを書き、保護者と担任が表現の調整を手伝う流れが現実的です。

Q4. 高校に入ってまた不登校になったらどうしますか?

高校では、転編入・通信制への転校という選択肢が残されています。詳しくは高校生の不登校と通信制への転校を参照してください。「高校に入ったら終わり」ではなく、「高校に入ってからも選択肢はある」と知っておくと、入学前の不安が和らぎます。

Q5. 通信制と公立、最初からどちらに絞るべきですか?

両方並走を推奨します。公立を第一志望に置きつつ、通信制も2-3校資料を取り寄せて比較しておく。両方の合格を持って3月を迎える家庭が、最も安心して進路を選んでいます。

Q6. 担任から「公立は厳しい」と言われました。どう動けばいいですか?

担任の発言を尊重しつつ、「配慮制度を使った場合の見通し」を一緒に検討してもらってください。具体的には、(1) 自己申告書(または神奈川県の「資料の整わない者としての選考」)を使った場合の出願先の広がり (2) 面接・自己表現検査などを重視する学校を志望校に入れた場合の合格可能性 (3) 出席扱い制度の申請可否——この3点を中学校との進路相談で具体的に質問してください。担任の「公立は厳しい」発言は、「現状のまま、一般入試の標準ルートで戦うなら」という前提を含んでいることが多くあります。前提を変えれば、見通しも変わります。

こたにりょうた

5,000件の相談で確信しているのは、保護者が制度を1つ知るだけで合格確率が上がるということ。今日読んだ情報を、明日担任や教育委員会に確かめてみてください。

まとめ|今日できる3つのこと

ここまで読み進めてくださっている時点で、保護者の方は「我が子の進路のために、できることを探したい」という姿勢を持っています。その姿勢自体が、お子さんが公立を含む選択肢にたどり着くための最大の支援です。情報を持っている家庭が合否を分けるのなら、ここまで読み終えた時点で、ご家庭は既に前進しています。

最後に、今日できる範囲で取り組める3つのことをお伝えします。

1. 居住地の都道府県教育委員会サイトで「自己申告書」を検索し、様式をダウンロード

2. 中3のお子さんと「行きたい高校のタイプ」を10分話す(チャレンジ/クリエイティブ/一般/通信制のどれが気になるか)

3. フリースクール・教育支援センターの出席扱い制度を中学校に問い合わせる準備をする

不登校でも公立高校受験はできます。内申点がつかなくても道はあります。諦めなくていい根拠は、文科省通知と、通信制高校カフェに寄せられた5,000件超の相談のなかで実際に公立合格に至ったご家庭の存在に裏打ちされています。今日から、間に合います。

無料で進路相談したい方、通信制も含めて選択肢を広げたい方は、通信制高校診断から始めてみてください。

出典・参考資料

不登校で通信制高校を選ぶ注意点

不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。

ただし注意して欲しいことがあります。それが

「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。

これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。

そんな時に役立つのが、通信制高校の一括資料請求サービスです。住所を入力するだけで、通学圏内の学校のパンフレットを簡単に取り寄せられます。

各校の特徴や違いを把握しやすくなり、子どもに合った学校を見つけやすくなります。パンフレットがあることで、視覚的にも検討しやすく「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。

本格的に学校選びを始めるまえにまずは、こうした資料請求サービスを活用してくださいね。

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当サイトの学校情報の内容に記載ミスや古い情報又は、新規キャンパスの情報がある場合は、お手数ですが下記の情報提供フォームからご連絡いただけますと幸いです。
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この記事を書いた人

通信制高校出身で生徒会長の経験を活かし、通信制高校・不登校について発信中。無料の不登校解決動画講座通信制高校選び方メルマガ講座 主催しています。

▶不登校→全日制高校退学→通信制高校
▶不登校・進路相談累計5000件以上
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