進路の現在地チェック(3問・30秒)
いまの気持ちに最も近いものを選んでください。あなたに合う章へ案内します。
不登校の高校生でも、高校卒業も大学進学も実現できます。文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果』(令和7年10月29日公表)によると、高校の不登校生徒数は67,782人。同じ状況から通信制・高卒認定・転校を選び、大学進学や就職へ進んだ先輩は数えきれません。自分の人生は終わっていません。
「2学期で欠席30日超」「教科担任から単位の通知」「同級生は受験勉強を始めているのに、自分は布団から出られない」——焦り・自責・恐怖が同時に襲ってくる時期だと思います。
何もしないまま時間が過ぎると選択肢は徐々に狭まります。ただし、高1・高2・高3のどの学年であっても、動ける期限と選べる道は必ず残っています。学年ごとに「いつまでに何を決めるか」が違うだけで、いまから動けば間に合います。
通信制高校カフェ管理人の小谷です。通信制高校の卒業生で、全国300校以上を取材し、5,000件を超える保護者と生徒のご相談を聞いてきました。経験から言えるのは、進路を決められた家庭には共通の動き方があること、そして「学校復帰」がゴールではなく、自分のペースで卒業・進学する道が複数あることです。
この記事では、現在地を確認するセルフ診断10項目から始まり、残された6つの進路、留年・単位の判定基準、在籍維持・転入・編入・高卒認定の比較、学年別ロードマップ、転校先5タイプ比較、学費、親子で進路を話す方法まで、順にお伝えします。


この記事でわかること
- 不登校でも高校卒業・大学進学が実現できる根拠と現在地のセルフ診断10項目
- 在籍維持・転入・編入・高卒認定の違いと、自分に合うルートの選び方
- 高1・高2・高3それぞれの「いつ動くか」学年別ロードマップ
- 転校先5タイプ(全日制・通信制・定時制・サポート校・チャレンジスクール)の比較
- 親子で進路を話す手順と、夫婦の温度差を埋める家族会議の3ルール
不登校で通信制高校を選ぶ注意点
不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。
ただし注意して欲しいことがあります。それが
「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。
これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。
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結論:不登校でも高校卒業・大学進学はできる|まずセルフ診断10項目
セルフチェック10問・あなたの現在地は?
いまの状況に最も近いものを選んでください(A=2点/B=1点/C=0点)。10問すべて答えると、合計点で「いま近い回復段階」と「次に読むべき章」が表示されます。
不登校の高校生でも、高校卒業も大学進学も間に合います。ただし「どの段階にいるか」を知らないまま動き出すと空回りします。最初の一歩は、自分の現在地を知ることです。
文科省 令和6年度調査(同調査 概要P.5)では、高校の不登校生徒数は67,782人。1,000人当たり23.3人で、前年度(68,770人)から微減しました。同じ状況から動き出している人が全国に何万人もいます。
まずは下の10項目で、自分の現在地を確認してください。所要1分です。各設問A・B・Cの3択で、A=2点/B=1点/C=0点。合計点で「いま近い回復段階」と「次に読むべき章」が分かります。
Q1. 過去1か月の登校頻度
- A. ほぼ毎日通えている(2点)/B. 週1〜2日・別室・保健室で接続(1点)/C. ほぼ登校できていない(0点)
Q2. 取得済み単位の状況
- A. 不足なし・余裕あり(2点)/B. 1〜2科目だけ不足(1点)/C. 不足が多い・状況不明(0点)
Q3. 担任・教科担当との連絡状況
- A. 週1以上連絡が取れている(2点)/B. 月数回・親経由で継続(1点)/C. ほぼ途絶(0点)
Q4. 親(同居家族)との会話の有無
- A. 進路の話も落ち着いてできる(2点)/B. 日常会話のみ・進路は気まずい(1点)/C. 会話自体がほぼない(0点)
Q5. 不登校が始まってからの期間
- A. 1か月以内(2点)/B. 1〜6か月(1点)/C. 半年以上(0点)
Q6. 体調(朝起きられるか・夜眠れるか)
- A. 生活リズムが整っている(2点)/B. 軽い昼夜逆転・整え直せそう(1点)/C. 昼夜逆転が固定・通院中(0点)
Q7. 進路イメージの有無
- A. 進学・就職の方向性が決まっている(2点)/B. 漠然と希望や興味はある(1点)/C. 何も浮かばない(0点)
Q8. 通信制・定時制への抵抗感
- A. 前向きに検討できる(2点)/B. 不安はあるが情報収集はしたい(1点)/C. 受け入れがたい(0点)
Q9. 経済的制約の認識(学費の話ができるか)
- A. 親と学費・支援金まで話せる(2点)/B. 不安はあるが切り出せない(1点)/C. 切り出すこと自体が怖い(0点)
Q10. いま一番怖いこと
- A. 「同期と一緒に卒業したい」が怖い(2点)/B. 「留年・退学」が怖い(1点)/C. 「将来そのもの・同期との分離」が怖い(0点)
合計点別の現在地
| 合計点 | いま近い回復段階 | 次に読むべき章 |
|---|---|---|
| 7〜10点 | 定着期〜始動期 | 学年別ロードマップ/転校先の選択肢/大学進学・就職 |
| 4〜6点 | 開始期〜定着期 | 残された6つの進路/在籍維持・転入・編入・高卒認定の違い/親子で進路を話す方法 |
| 0〜3点 | 前兆期〜葛藤期 | 結論の章で現在地を確認/留年・単位の仕組みで恐怖を下げる/専門家・相談先 |
点数が低いほど「いまは整える時期」、高いほど「動き出せる時期」です。点数が低いことは悪いことではありません。動く前に整える期間が必要なだけです。
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自分の人生は終わっていない|不登校の高校生に残された6つの進路
自分の人生は終わっていません。不登校の高校生に残された進路は大きく6つあります。「全日制に戻る道」しか見えない時に、選択肢の数を知るだけで呼吸が深くなります。
6つの進路の全体像
1. いまの学校に在籍維持して復帰
2. 同じ学年で他校(全日制・通信制・定時制)へ転入
3. 次年度から他校へ編入(退学後に再入学)
4. 高卒認定試験を取得して大学受験へ
5. サポート校・チャレンジスクール経由で卒業
6. しばらく休み、回復してから進路を決める
「6番=何もしない」が正しい時期もあります。診断0〜3点なら6番から始めて構いません。動き出すのは整ってからで間に合います。
通信制で進む先輩たちの実像
取材で追った先輩たちの進路は、国立大から税理士、短大からIT企業、専門学校から美容師、テレビ局プロデューサーなど多岐にわたります。閉じるのは「動かないまま時間だけ過ぎる」ことだけです。
留年・単位の仕組みと"確定しても閉ざされない"進路
不登校が長引くと真っ先に出る言葉が「留年」と「単位不足」です。仕組みを知らないまま噂で動くと、必要のない退学や転校を選んでしまうことがあります。



留年が決まっても進路は閉ざされません。「同級生と一緒に卒業したい」という気持ちが強い人ほど転入を検討する価値ありです。早めに動けば動くほど選択肢が広がりますよ。
留年・単位認定の基本ルール
高等学校学習指導要領では、1単位は「1単位時間50分・35単位時間の授業」を標準と定めています。一方、各科目について授業時数の3分の1を超えて欠席すると単位認定の対象外となる「1/3ルール」は学習指導要領そのものに明文規定はなく、各高校・各自治体が校内規程で運用しているのが実態です。学校・自治体により細則が異なるため、必ず担任に確認してください。評定(成績)の合格ラインも別途存在し、単位認定の最終確定は学年末です。
つまり、12月時点で「単位が危ない」と言われた科目も、年明けの登校回復で巻き返せる場合があります。
留年確定でも閉ざされない進路
留年が確定しても、選べる道は残ります。
| 留年確定後の選択肢 | 概要 |
|---|---|
| そのまま在籍して1年やり直す | 同じ学校で再度1年やる。同学年の友人とは分かれる |
| 通信制高校へ転入 | 取得済み単位を持ち込み、卒業見込み学年を回復できる場合がある |
| 通信制高校へ編入(退学後) | 同上。退学→再入学の段取りで進める |
| 高卒認定試験+大学受験 | 高卒同等学力を取得し大学受験資格を得る |
| 定時制高校へ転入 | 公立中心。生活リズムに合わせて選べる |
特に通信制への転入は全日制の単位の一部を引き継げるケースが多く、留年で失った1年を取り戻せる現実的なルートです。
単位状況がわからない時の確認手順
担任・学年主任に「いまの取得単位と、年度末で確定する単位の見込み」を数字で出してもらいます。保護者経由でも構いません。単位状況の確認は、いま最優先で動ける一歩です。
在籍維持・転入・編入・高卒認定の違いを比較する
「いまの学校で何ができるか」「他校に動く時に何が違うか」を順に整理します。
在籍維持:欠席日数が学校規定内で、復帰の見通しがある人向け。卒業年度を変えずに済むのが最大のメリット
転入:在籍したまま別の高校に籍を移す方法。単位を引き継げて卒業年度も維持できる、最もダメージが少ないルート
編入:一度退学してから別の高校に入り直す方法。年度途中の選択肢は少なめだが、通信制を中心に受け入れ校あり
高卒認定:高校に通わずに「高卒同等」の資格を取る方法。最短ルートで大学受験へ進みたい人向け
在籍維持の出席日数リカバリー策
出席日数を回復させる手段は意外と多くあります(運用は学校により異なるため担任に確認)。
- 別室登校・保健室登校:教室に入れなくても出席扱い
- 教育支援センター(旧 適応指導教室):自治体運営の公的機関、出席扱いになる学校が多い
- フリースクール:文科省通知で出席扱いの枠組みあり
- オンライン学習:学校が認める教材なら出席扱い対象の場合あり
- 校長判断による出席扱い:学校長の裁量で個別対応
「教室に入れない=欠席」ではないと知るだけで選択肢は広がります。
在籍維持のメリット・デメリット
メリット
- 同期と一緒に卒業できる可能性が残る
- 環境変化のストレスがない
- 進路選択の決断を先送りせず、戻る場所がはっきりしている
- 取得済み単位を最大限活かせる
デメリット
- 全日制の登校再開には体力が必要
- 単位ギリギリのプレッシャーがかかる
- 同じ環境のままなので、不登校のきっかけになった人間関係が残る場合がある
- 担任や教室への抵抗感が回復しないと、再離脱のリスクがある
体力が回復しているならメリットが勝ち、削れているならデメリットが勝ちます。診断点数が高い人ほど在籍維持が選びやすくなります。
転入・編入・高卒認定の違い
転入:在籍したまま他校へ移る方法。退学を挟まず、通信制への転入は通年受け入れの学校が多く、単位の引き継ぎがしやすい。
編入:一度退学してから他校に入り直す方法。退学→次年度4月入学が多く、「いったん休む期間」を挟みたい時に向く。単位引き継ぎは可能だが条件は学校による。
高卒認定試験:高校卒業と同等の学力を国が認定する試験。合格で大学・専門学校の受験資格を得られる。試験は年2回(8月・11月)。最終学歴は中卒だが、大学進学・卒業で「大学卒」となる。
4ルート比較表
| ルート | 学歴 | 同期卒業 | 単位引き継ぎ | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| 在籍維持 | 高卒 | 可能性あり | — | 体力回復済み・出席日数を巻き返せる人 |
| 転入 | 高卒 | 可能性あり | しやすい | 環境を変えたいが学歴は維持したい人 |
| 編入 | 高卒 | 学年遅れあり | 条件次第 | 退学を挟みたい・一度休みたい人 |
| 高卒認定 | 中卒(試験合格) | — | — | 大学受験まで最短で進みたい人 |
「いまの学校か・他校か」「退学を挟むか」「学歴か・受験資格か」の3軸で考えると自分のルートが見えやすくなります。
学年別ロードマップ|高1・高2・高3でいつ動くか
学年ごとに「いつまでに何を決めるか」が違います。動ける期限と道は、どの学年にも必ず残っています。
学年別「動く時期」の目安
- 高1:欠席30日超でアラート。年度末までに進級判定が出るため、12月までに方向性を相談
- 高2:転入のラストチャンスゾーン。3学期中に動けば卒業年度を維持しやすい
- 高3:単位確定後でも高卒認定+大学受験で間に合うケースあり。秋までに方針決定
高1で不登校になった場合
3年間の余裕があるため、「焦って動く」より「整える」を優先します。
| 時期 | 動きの目安 |
|---|---|
| 1学期(4〜7月) | 環境変化への適応期。生活リズムと体調を整える |
| 夏休み | スクールカウンセラー・教育支援センターへの接続を試みる |
| 2学期(9〜12月) | 出席日数の状況で「在籍維持」か「転入」を初期検討 |
| 3学期(1〜3月) | 学年末の単位確定前に学校・家族と現状確認 |
| 翌4月以降 | 進級判定後に「同学年で転入」か「次年度から編入」を決定 |
無理に2学期から動き出さなくて構いません。「整えて、整えて、3学期から動き出す」で十分間に合います。
高2で不登校になった場合
「同期卒業を死守するか・自分のペースを優先するか」の二択が最も強く働きます。
| 時期 | 動きの目安 |
|---|---|
| 1学期(4〜7月) | 1年次の単位を確認・担任と進路面談 |
| 夏休み | 通信制・サポート校の合同相談会・個別見学(夏期は多数開催) |
| 2学期末(12月) | 取得単位確定の最終ラインに近づく時期。在籍維持/転入の判断ポイント |
| 3学期(1〜3月) | 転入する場合は次年度4月入学に向けて出願 |
| 翌4月 | 同学年で通信制2年に転入(多くのケースで単位引き継ぎ可) |
夏休みから秋の合同相談会・個別見学が現実的な動き出しです。12月までに材料を集め、年明けに方向を決める流れです。
高3で不登校になった場合
時間的余裕は最も少ない学年ですが、10月転入という最終ラインが残っています。
| 時期 | 動きの目安 |
|---|---|
| 1学期(4〜7月) | 卒業に必要な残り単位を担任と棚卸し。「同期卒業」か「+1年」かを早期に判断 |
| 夏休み | 進学希望なら通信制+大学受験準備(推薦・総合型選抜の出願準備) |
| 10月 | 通信制高校の「秋入学・10月転入」最終ラインの目安。大手通信制高校の多くが10月入学を受け付け |
| 11〜12月 | 同期卒業が見えない場合は高卒認定試験の併走(11月試験)を検討 |
| 1〜3月 | 卒業見込みの場合は最終単位確定/不可の場合は4月から通信制3年に編入 |
10月転入が実務上の最終ラインです。10月を逃しても4月編入が残るため「人生終了」ではありませんが、同期卒業を狙うなら10月までに判断します。
やってはいけない3つの動き
学年共通で避けたほうがいい動きが3つあります。
1. 回復していないのに全日制にこだわる
「友達が行くから」と無理に全日制を選び、1学期中に再離脱するケースが多くあります。体力を回復する期間を飛ばさないでください。
2. 親が先に動きすぎて本人の意思を待たない
親が主導した結果、入学後に「本当はこの学校は行きたくなかった」と話す高校生に複数会ってきました。選択肢の整理は親、選ぶのは本人の仕事です。
3. 一発逆転を求めて高卒認定だけに頼る
高卒認定は受験資格を与えますが最終学歴は中卒で、「高卒」扱いされない求人が一部残ります。通信制と併走するか、大学受験までの最短ルートとして使うのが現実的です。
転校先の選択肢|全日制・通信制・定時制・サポート校・チャレンジスクール
転校先は大きく5タイプに分かれます。学費・就学支援金適用後の実質負担・卒業率の目安・向く人の特徴で比較します。制度の手続きは前章を参照してください。
5タイプ比較表
| タイプ | 通学頻度 | 学費(額面・年間) | 就学支援金 | 実質負担(年間) | 卒業率の目安 | 向く人(原因別) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全日制(公立) | 毎日 | 約11.8万円 | 11.88万円(公立は実質無償) | 0〜数万円 | 全国平均 | 体力・生活リズム回復済み |
| 全日制(私立) | 毎日 | 約40〜80万円 | 最大39.6万円(所得制限あり) | 数万〜40万円台 | 各校公表値 | 私立全日制への復帰意欲が固い |
| 公立通信制 | 月数回〜週1 | 約2〜5万円 | ほぼ実質無償化 | 数千〜数万円 | 個別 | 学費負担を最優先したい |
| 私立通信制 | 週0〜週5(コース選択) | 約25〜80万円 | 11.88万〜29.7万円 | 十数万〜50万円台 | 各校公表値 | コース・サポートの幅を重視 |
| 定時制 | 平日夜 or 昼間 | 公立は数万円/私立は別 | 適用あり | 公立は数万円台 | 個別 | 自分のペース+少人数を望む |
| サポート校 | コースによる | 約30〜80万円(通信制学費別) | 通信制本体に適用 | 本体+サポート費の合計 | 通信制側に依存 | 通信制の学習サポートを厚く受けたい |
| チャレンジスクール(東京都) | 三部制(昼夜選択) | 公立扱い・ほぼ無償 | 適用あり | 数千〜数万円 | 個別 | 東京都内で生活リズム再構築 |
学費の額面は文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」(令和6年12月25日公表)、就学支援金額は同省「高等学校等就学支援金制度」の2025年度支給上限(公立11.88万円・私立加算で世帯年収約590万円未満39.6万円)に基づく。2026年度から私立も所得制限なし・上限45.72万円に拡充予定。
タイプ別の特徴と選び方の軸
- 全日制:体力が戻っていれば最短ルート。戻っていないと再離脱リスクが高い
- 公立通信制:学費を最優先する場合の最強選択肢。スクーリングは月数回〜週1
- 私立通信制:コース・通学頻度の幅が広い。サポートが厚い分、学費は公立より上がる
- 定時制:平日夜・昼間定時など部制が多様。少人数で先生との距離が近い
- サポート校:通信制の学習サポートを補強する民間機関。通信制の学費と二重発生する点に注意
- チャレンジスクール:東京都の都立3部制定時制。生活リズム再構築に強い
選び方の軸は、学費最優先なら公立通信制・公立定時制、通学リズムも欲しいなら私立通信制(週3〜5コース)、サポートを厚くしたいならサポート校、進学準備を並行したいなら進学コースのある通信制、という整理になります。
「向く人」は学費だけでなく、いま体力がどれくらい戻っているかで変わります。前章の診断点数と照らし合わせて選ぶのがおすすめです。
通信制高校という選択肢|単位認定・スクーリング・大学進学の実態
通信制高校を「最後の選択肢」と考える人は多いですが、実態は違います。通信制から毎年大学進学・専門進学・就職へ進む人が大勢出ています。
通信制の単位認定とスクーリング
通信制はレポート+スクーリング(年数回〜月数回の対面授業)+単位認定試験の3点で単位を認定します。全日制のように毎日通学する必要はなく、自分のペースで卒業に必要な単位を積み上げる仕組みです。
通信制の大学進学率と進学する生徒の特徴
文部科学省「令和6年度 学校基本調査」(令和6年12月18日確定値公表)によると、通信制課程の卒業者のうち大学・短期大学への進学者は約2万人規模(過去最高)で、過去5年間で約2倍に増えています。同調査の進学率推移を踏まえると、私立通信制では大学進学率がおおむね2割前後で推移しており、進学コースを設置する一部の通信制では大学進学率が高い傾向があります。全日制と比べると割合は低いものの、通信制から大学進学を実現している先輩は毎年確実に積み上がっています。
大学進学を実現する生徒の特徴は、増えた自分の時間を学習に振り向ける/推薦・総合型選抜の準備に時間をかける/進学・特進コースを選ぶ/高卒認定を併走させる、の4点です。「通信制=進学不可」は現状とずれています。
在校生・卒業生の声
📢 当サイトに投稿された口コミ
「同級生が高校2年生の時に全日制から通信高校に入学しました。当時は人とのコミュニケーションをとることに苦手意識がありましたが、私の行った通信はコースによりますが、1年間の決められた単位とレポートが終われば、登校日などがない限りは自由だったためとても通いやすかったです。友達などもでき、自身がより学校に対するプレッシャーや不安が解消され、自分を成長するきっかけになりました」
— koko-11170(飛鳥未来高等学校・ベーシックコース・福岡キャンパス)
📢 当サイトに投稿された口コミ
「全日制高校での人間関係に疲れてしまい、高校2年生の時に転入しました。最初は「通信制」という響きに偏見もあり不安でしたが、クラークは制服もあって毎日通学するスタイルを選べたので、生活リズムを崩さずに高校生活を再開できたのが一番良かったです。先生との距離が近く、勉強だけでなく進路の相談にも親身に乗ってくれました。検定対策などが充実していて、自信を取り戻すことができました。自分らしく過ごせる場所が見つかって感謝しています」
— みらい(クラーク記念国際高等学校・全日型総合コース・東京キャンパス)
どちらも高2で全日制から転入した先輩の声です。「来てよかった」と言える進路は、選んだ後の動き方でつくれます。
親子で進路を話す方法|夫婦の温度差と家族会議
「進路の話をすると喧嘩になる」「夫が転校に反対する」「学費の話が切り出せない」——家族会議は、ルールがあれば進みます。



5,000件の相談で一番多いのは「親子で話し合えない」じゃなくて、「話す順番を間違えている」パターンです。先に進路の結論を出そうとせず、まず気持ちを聞く時間を15分だけ取るのがコツですよ。
夫婦の温度差を埋める順番
夫婦で温度差がある時は、温度の高いほうが情報を3つ集めて低いほうに見せる順番が進みやすい動きです。集める情報は(1)学校3校の年間実質負担額、(2)3校の卒業率と進路実績、(3)医療機関やSCの所見、の3点。数字と一次情報があると、感情の応酬が事実の比較に変わります。
家族会議の3ルール
家族で進路を話す時、次の3ルールを守ると会話が前に進みます。
1. 本人の前で結論を出さない:意見を聞いても、その場で決めない
2. 「決めて」ではなく「比較できる材料は揃えた」と渡す:選択を本人に委ねる
3. 締切のあるものは事実として伝える:「A校は2週間後が募集締切」と感情を入れずに
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 親が選択肢を揃え、本人が選ぶ。役割を分けるだけで、進路の話は動き出します。
学費の話を切り出すタイミング
3校の材料が揃った後の流れです。学費の話は重いので、希望ヒアリング→3校の資料→学費提示→実質負担と就学支援金確認、の順で1〜4週かけて進めます。学費を最初に出すと本人の希望が萎みます。希望→材料→学費→決定の順を守ると、家族会議は前に進みます。
親子の進路の話し方を、無料LINE講座でさらに具体的に
家族会議のフレーズ集と、夫婦の温度差を縮める順番をまとめた無料LINE講座を公開しています。
大学進学・専門学校・就職への影響と現実
「不登校だと大学に進めない」「就職で不利になる」——事実から整理します。
大学進学のルート別比較
大学進学のルートは3つあり、通信制・高卒認定・定時制との相性が違います。
| ルート | 通信制との相性 | 高卒認定との相性 | 定時制との相性 |
|---|---|---|---|
| 指定校推薦 | 学校による(実績校あり) | 利用不可 | 学校による |
| 総合型選抜(旧AO) | 相性◎(自己探究の時間が取れる) | 相性◎ | 学校による |
| 一般入試 | 相性◯(自学時間を確保しやすい) | 相性◯ | 学校による |
通信制は総合型選抜・一般入試の準備時間を確保しやすいルートです。指定校推薦の枠を持つ通信制も増えています。
専門学校・就職への影響
専門学校は高卒同等学力があれば受験でき、通信制・定時制・高卒認定のいずれからも進学可能です。就職市場で「高卒」と認められるのは通信制・定時制の卒業で、高卒認定だけでは「高卒扱いされない求人」が一部残るため、就職を視野に入れるなら通信制または定時制が安全です。
将来は閉ざされていません。
専門家・相談先|一人で抱えない窓口の選び方
家族だけで抱えると視野が狭くなります。無料で使える相談先を整理します。
主な相談先一覧
| 種類 | 窓口 |
|---|---|
| 学校内 | スクールカウンセラー/養護教諭/担任・学年主任 |
| 学校外(公的) | 教育支援センター/教育相談所/児童相談所/24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310) |
| 医療・心理 | 児童精神科・心療内科/臨床心理士・公認心理師 |
| 通信制・進学 | 通信制高校カフェ/各通信制高校の個別相談会/地域単位の合同相談会 |
「見守りましょう」で停滞した時の動き方
公的相談で「いまは見守りましょう」と言われて半年〜1年停滞するケースがあります。停滞した時は、別の専門家のセカンドオピニオンを取ってください。視点が変わるだけで動きが出ます。
✍️運営者コラム|5,000件の相談から見えた「進路を決められた家庭」3パターン
5,000件超のご相談と300校以上の取材から、「進路を決められた家庭」には共通の動き方があると確信しています。3パターンに整理しました。
パターン1:本人主体型(本人が決め・親が伴走した家庭)
中学時代から不登校で、全日制への進学が難しいと感じていた男子生徒の事例です。本人がオンライン学習に関心を持ち始めた時、父親は3つの行動から始めました:(1)子の発言を否定せず最後まで聞く、(2)「あなたが決めていい」と1日1回伝える、(3)進路の話題を本人が出すまで振らない。1か月後、本人から「お父さんが僕の気持ちを考えて話してくれている気がする」と心境変化の声が出ました。その後、N高を含む通信制3校を見学してN高に入学し、自分のペースで希望大学に進学しています。
📢 当サイトに投稿された口コミ
「息子が中学時代に不登校を経験し、全日制高校への進学に不安を感じていたため、本人の希望でこちらの学校を選びました。入学前は親として心配な気持ちもありましたが、先生方が一人ひとりの個性を尊重し、親身にサポートしてくださる姿を見て、すぐにその不安は解消されました。オンライン学習と通学を柔軟に組み合わせられるカリキュラムのおかげで、息子は自分のペースで無理なく学習を進めることができました。結果的に、自信を取り戻し、希望していた大学にも進学することができ、この学校を選んで本当に良かったと心から感謝しています」
— ヒロトの父(N高等学校・普通科・池袋キャンパス)
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 本人が自分の言葉で選んだ進路は、その後の踏ん張りが効きます。
パターン2:親整理型(親が選択肢を整理し・本人が選んだ家庭)
高1女子・不登校4か月の事例。本人が動けない期間に、親は3〜5校の資料請求と合同相談会の下見を進め、「無理に決めなくていい。情報だけ揃えておくね」と伝え続けました。1か月後に本人から「資料を見せて」と言葉が出て、家族で比較し通信制1校を選びました。
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 選択肢を揃えるのは親の仕事。選ぶのは本人の仕事。役割を分けると進みます。
パターン3:第三者介在型(SC・通信制スタッフ・親戚等が橋渡しした家庭)
高2男子・不登校5か月の事例。家庭内で進路の話ができない状態でしたが、スクールカウンセラーの1on1→通信制高校カフェの相談窓口→親戚同行で通信制1校を見学、という流れで本人が情報を受け取れる状態になり、翌月に転入手続きへ進みました。橋渡し役は、スクールカウンセラー・教育支援センター相談員・養護教諭などが候補です。
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 親が直接話せない期間は、橋渡し役を選んでください。橋渡しできる大人は必ず近くにいます。
3パターンに共通する答え
3パターンの共通点は1つです。
子どもを変えるのではなく、自分(親)が変わるところから動いた家庭ほど、本人の動き出しが早かった。
正論をぶつける親より、自分の枠を一度外せる親のほうが、結果として子の動き出しが早い——これが私の答えです。
よくある質問
Q1. 留年が確定した後、まだ大学進学はできますか?
できます。在籍して1年やり直す/通信制へ転入(取得単位を引き継げる)/高卒認定+大学受験/定時制への転入、と選択肢は複数あります。留年=進学終了ではありません。通信制への転入で卒業見込み学年を回復できるケースが多くあります。
Q2. 高卒認定試験に合格すれば、大学進学はできますか?
できます。合格すると大学・短大・専門学校の受験資格を得られます。試験は年2回(8月・11月)。最終学歴は中卒のままですが、大学に進学・卒業すれば「大学卒」になります。
Q3. 私立全日制から通信制に転校すると、学費はどう変わりますか?
私立全日制の年間学費(約40〜80万円)に対し、私立通信制は約25〜80万円。公立通信制なら約2〜5万円。就学支援金で実質負担はさらに下がります。家計が苦しい場合は公立通信制が最強の選択肢です。
Q4. 全日制から通信制に転校する時、単位は引き継げますか?
多くの場合、引き継げます。転入は前籍校の取得単位を持ち込めるケースが大半、編入でも可能ですが条件は学校により異なります。まず転校先候補に「単位の引き継ぎ条件」を直接確認してください。
Q5. 同級生に知られずに転校できますか?
最小限の人にしか伝わらない形で転校することは可能です。転校事実は学校間で連絡されますが、同級生やSNSへの拡散は本人と親が情報を絞れば防げます。通信制への転校なら、新しい環境で過去を伝える必要は基本的にありません。
Q6. 内申書(調査書)はどう扱われますか?
転入・編入いずれも、前籍校の調査書が転校先に共有されます。通信制の入学選考は面接・作文重視で、内申書だけで合否が決まることはほぼありません。「内申書が悪いから入れない」と心配しなくて大丈夫です。
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まとめ|今日できる3つのこと
不登校の高校生でも、高校卒業も大学進学も実現できます。文科省 令和6年度調査の不登校生徒数67,782人と同じ状況から、いまも全国で先輩が動き出しています。
今日から始められる一歩を3つ用意しました。心理的な負担が低い順に並べたので、いまの自分に近いところから1つだけ選んでください。診断0〜3点なら1番から、7〜10点なら3番から始めるのがおすすめです。
1. 通信制高校診断で自分のタイプを知る:1分でできる無料診断です。布団の中でもできて、学校探しの方向が見えます
2. 家族・担任の1人に「進路を考えはじめた」と伝える:決める必要はなく、考えていることを伝えるだけで構いません
3. 出席日数と単位状況を確認する:担任・学年主任に「いまの取得単位と、年度末で確定する単位の見込み」を聞く。親経由でも構いません
動き出す順序は「自分の気持ちの整理 → 情報収集 → 大人への共有」が基本。逆の順番だと話し合いが噛み合わず、心が消耗します
1日で全部やる必要はありません。3つのうち1つだけ、いまの自分に近いものを選んでください
自分の人生は終わっていません。焦らなくていい、やり直せる——今日からの一歩を、あなたのペースで。
関連記事:
都道府県別に通信制高校を探す / 学校に行きたくない高校生の心理と対処 / 中学不登校から高校進学を成功させる / 転校は逃げじゃない|選択肢としての転校論
出典・参考資料
- 文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果』(令和7年10月29日公表)
- 高校不登校生徒数:67,782人/1,000人当たり23.3人
- URL: https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf
- 文部科学省「高等学校学習指導要領」(1単位=35単位時間/必要単位・出席日数1/3ルール運用)
- 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」(実施時期:年2回・8月および11月)
- URL: https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
- 文部科学省「令和6年度 学校基本調査(確定値)」令和6年12月18日公表(通信制在籍数・卒業者の進路状況)
- URL: https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
- 文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」令和6年12月25日公表(公立高校学校教育費・私立高校学校教育費)
- URL: https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm
- 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」(2025年度支給上限・2026年度改正予定)
- URL: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342674.htm
- 文部科学省「教育支援センター(適応指導教室)の現状」
- 通信制高校カフェ取材実績(全国300校超)
- 通信制高校カフェ相談実績(5,000件超)
- 当サイト投稿口コミ(koko-11170/みらい/ヒロトの父)
不登校で通信制高校を選ぶ注意点
不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。
ただし注意して欲しいことがあります。それが
「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。
これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。
そんな時に役立つのが、通信制高校の一括資料請求サービスです。住所を入力するだけで、通学圏内の学校のパンフレットを簡単に取り寄せられます。
各校の特徴や違いを把握しやすくなり、子どもに合った学校を見つけやすくなります。パンフレットがあることで、視覚的にも検討しやすく「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。
本格的に学校選びを始めるまえにまずは、こうした資料請求サービスを活用してくださいね。
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