高校で留年しそうなときは、まず在籍校の進級・卒業規定を確認し、欠席日数、単位、評定、追試・補習の有無を分けて見ます。留年が確定する前なら、補習・追試・課題提出・転校・通信制高校への転入を相談できる場合があります。
「もう終わりだ」と決める前に、担任や学年主任へ現在の単位状況を聞き、いつまでに何をすれば進級できるのかを紙で残してください。
高校を続ける形に迷っている方は、この記事の後半で通信制高校への転入も見られます。


不登校で通信制高校を選ぶ注意点
不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。
ただし注意して欲しいことがあります。それが
「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。
これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。
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高校で留年しそうなときに最初に確認すること
高校で留年しそうなとき、最初に見るのは「何日休んだか」だけではありません。学校は、出席、成績、単位修得、提出物、試験、学校ごとの進級規定を見て判断します。
全日制高校では、学年ごとに進級する学年制の学校が多く、必要な単位や成績を満たせないと原級留置、つまり同じ学年をもう一度履修する扱いになることがあります。
一方で、通信制高校や単位制高校では、学年よりも単位修得の積み上げを重視する学校もあります。
| 確認する項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 欠席日数 | 授業時数や出席扱いに関わる |
| 評定・成績 | 赤点、評定不足、単位不認定に関わる |
| レポート・提出物 | 未提出が単位に影響することがある |
| 追試・補習 | 救済措置として用意される場合がある |
| 進級規定 | 学校ごとに基準が違う |
| 転校可能時期 | 留年確定前後で選択肢が変わる |
「何日休んだら留年」と一律に決まるわけではありません。同じ欠席日数でも、科目ごとの出席、課題提出、試験結果、学校の規定によって扱いが変わります。
高校留年の基準は学校ごとに違う
高校留年の基準は、法律で「全国一律に何日欠席したら留年」と決まっているものではありません。
学校教育法施行規則や学習指導要領では、高校卒業に必要な単位や教育課程の枠組みが定められています。ただし、進級判定や追試・補習の扱いは、各高校の規定や運用によって変わります。
そのため、ネット上の「何日休んだら留年」という情報だけで判断しないでください。必要なのは、在籍校での現在地です。
学校に聞くときは、次のように具体的に聞きます。
| 聞くこと | 聞き方の例 |
|---|---|
| 進級の見込み | 「現時点で進級に足りない科目はありますか」 |
| 欠席の扱い | 「科目ごとの出席不足はありますか」 |
| 成績の扱い | 「赤点や評定不足の科目はありますか」 |
| 救済措置 | 「追試・補習・課題提出で回復できる科目はありますか」 |
| 期限 | 「いつまでに何を出せば間に合いますか」 |
| 転校相談 | 「転学を考える場合、単位や書類はどうなりますか」 |
留年しそうなときの救済措置
高校で留年しそうなとき、学校によっては追試、補習、追加課題、面談、長期休暇中の補習などを用意する場合があります。
ただし、救済措置が必ずあるとは限りません。科目、欠席状況、試験結果、提出物、学校の規定によって変わります。
追試
定期試験で赤点を取った場合、追試を受けられる学校があります。追試で一定点を取ると、単位認定や評定に反映される場合があります。
追試の条件は学校ごとに違います。受けられる科目、日程、合格基準を担任に確認します。
補習
授業理解が足りない、欠席が多い、課題が遅れている場合に補習が行われることがあります。
補習は、受ければ必ず進級できるものではありません。補習の出席、課題提出、試験結果まで含めて見られる場合があります。
追加課題・レポート
提出物が足りない場合、追加課題やレポートで補える学校もあります。
ただし、期限を過ぎると対応できないことがあります。学校に聞くときは「何を」「いつまでに」「どの形式で」出せばよいかを確認します。
別室登校・保健室登校
不登校や体調不良が背景にある場合、別室登校や保健室登校から出席や学習をつなげる学校もあります。
本人が教室に戻ることを強く拒否している場合でも、学校内でどのような配慮が可能かを聞いてください。
救済措置は「あるかないか」ではなく、「どの科目が、いつまで、何で回復できるか」まで聞くことが大切です。
不登校が背景にある場合は、不登校の親のメンタルの保ち方もあわせて読んでみてください。
留年が決まりそうなときに親がやること
留年の可能性が出てくると、親も子どもも焦ります。ここで感情だけで動くと、本人が話せなくなることがあります。
1. 学校から現在の状況を紙で受け取る
口頭だけだと、家庭内で認識がずれます。
未修得になりそうな科目、欠席状況、追試・補習の期限、進級判定の時期をメモまたは書面で残します。
2. 本人を責める前に、回復可能な科目を分ける
すべての科目が同じ状態とは限りません。
追試で回復できる科目、課題提出で間に合う科目、出席不足が大きい科目、転校を考えたほうがよい科目を分けます。
3. 不登校や体調の背景を学校に伝える
欠席が多い背景に不登校、起立性調節障害、適応障害、いじめ、人間関係の不安などがある場合は、学校に伝えます。
医療的な判断が必要な場合は、学校だけで決めず、医療機関や相談窓口も使います。
4. 転校する場合の単位を確認する
通信制高校へ転入する場合、在籍校で修得した単位や在籍期間が引き継がれることがあります。
ただし、どの単位を引き継げるか、卒業時期がどうなるかは、転入先の通信制高校が確認します。
高校を辞める前に通信制高校へ移る流れは、高校中退前に通信制高校へ編入・転入する記事で詳しく解説しています。
留年を避けるために通信制高校へ転入できる?
高校で留年しそうなとき、通信制高校への転入を検討する家庭もあります。
通信制高校は、レポート、スクーリング、試験を通して単位を修得し、高校卒業を目指す学校です。毎日登校が難しい生徒さんでも、自宅学習や少ない登校日数から卒業を目指せる場合があります。
ただし、通信制高校へ転入すれば必ず留年を避けられるわけではありません。現在の単位状況、転入時期、転入先のカリキュラム、スクーリング日程によって変わります。
オンライン中心の学校を検討する場合は、通信制高校のオンライン授業の記事も参考になります。
| 状況 | 通信制高校で見ること |
|---|---|
| 欠席が多い | 自宅学習中心で続けられるか |
| 赤点が多い | レポート支援や個別サポートがあるか |
| 朝起きられない | 登校日数やスクーリング日程が合うか |
| 人間関係がつらい | 少人数・オンライン・個別対応があるか |
| 今の高校に戻れない | 転入時期と卒業時期がどうなるか |
文部科学省の通信制高校情報では、通信制高校の学習方法として、レポート、スクーリング、試験、多様なメディアを使った学習が示されています。
通信制高校を検討するときは、今の高校で足りない単位と、転入先で卒業までに必要な単位を両方確認します。
留年後にそのまま在籍するか、転校するか
留年が決まった場合でも、選択肢は一つではありません。在籍校で同じ学年をやり直す方法もあれば、通信制高校や定時制高校へ移る方法もあります。
在籍校で留年する
今の学校に残る場合、環境を変えずに続けられるメリットがあります。部活、友人、先生との関係が残っている場合は、本人にとって支えになることもあります。
一方で、同級生と学年がずれることや、同じ環境に戻る負担があります。留年の原因が学校環境にある場合は、再び通えなくなる可能性も考えます。
通信制高校へ転入する
通信制高校へ転入する場合、登校日数や学習ペースを変えられます。不登校や体調不良が背景にある生徒さんには、負担を下げながら卒業を目指せる選択肢になります。
ただし、学校ごとにスクーリング会場、費用、サポート体制、卒業までの期間が違います。資料を見て、2〜3校で比べてください。
高卒認定試験を検討する
高校を卒業するのではなく、高卒認定試験を受ける道もあります。大学・専門学校の受験資格につながる制度ですが、高校卒業資格とは違います。
高校卒業資格を取りたいのか、進学資格を得たいのかで選択肢が変わります。
高卒認定との違いは、高卒認定と通信制高校の違いも参考にしてください。
留年しそうな高校生に言わないほうがいい言葉
留年の話は、本人も強い不安や恥ずかしさを抱えやすいテーマです。
親が心配で言った言葉でも、本人には責められているように届くことがあります。
| 避けたい言葉 | 代わりに伝えたいこと |
|---|---|
| 「何で行かなかったの」 | 「今、学校から何を言われているか一緒に見よう」 |
| 「人生終わるよ」 | 「卒業までの道は一つではないよ」 |
| 「通信制しかないよ」 | 「通信制も選択肢の一つとして見てみよう」 |
| 「早く決めなさい」 | 「期限だけ先に確認しよう」 |
| 「自業自得でしょ」 | 「ここからどう動けるかを考えよう」 |
留年の話は、反省させるより先に、次に取れる行動を一緒に見たほうが進みやすくなります。
学校へ相談するときの聞き方
学校へ相談するときは、感情をぶつけるより、事実確認と選択肢の確認に分けます。
次のようなメモを作ってから面談に行くと、話が進みやすくなります。
| 確認項目 | メモ |
|---|---|
| 留年の可能性 | 高い / まだ回復可能 / 現時点では不明 |
| 足りない科目 | 科目名、欠席、成績、提出物 |
| 救済措置 | 追試、補習、追加課題、期限 |
| 進級判定日 | いつ決まるか |
| 転校時の書類 | 成績証明、単位修得証明、在学証明 |
| 通信制高校相談 | 転学書類、単位引き継ぎ、時期 |
学校資料や学校見学、個別相談では、転入時期、引き継げる単位、スクーリング会場、卒業までの費用をあわせて確認しておきましょう。
自分に合う通信制高校を先に絞りたい方は、通信制高校診断から確認できます。
よくある質問
高校は何日休むと留年しますか?
全国一律で「何日休むと留年」と決まっているわけではありません。科目ごとの出席、成績、単位修得、提出物、学校の進級規定で判断されます。在籍校に、科目ごとの不足状況を聞いてください。
赤点を取ったら必ず留年しますか?
必ず留年するとは限りません。学校によっては追試、補習、追加課題で回復できる場合があります。ただし、対応できる期限や条件は学校ごとに違います。
留年しそうな状態から通信制高校へ転校できますか?
転校できる場合があります。ただし、現在の単位状況、転入時期、転入先の受け入れ時期によって卒業時期が変わることがあります。早めに通信制高校へ相談してください。
留年が決まってから通信制高校へ行くのは遅いですか?
遅いとは限りません。留年確定後でも転入・編入を相談できる学校はあります。ただし、学年や卒業時期に影響するため、成績・単位関係の書類をそろえて確認します。
高校を辞めてから通信制高校へ入るほうがいいですか?
先に辞めるより、在籍中に転入相談を進めるほうが選択肢を残しやすいです。中退後は編入扱いになり、時期や単位の扱いが変わることがあります。
留年しそうなときほど、先に選択肢を並べる
高校で留年しそうなときは、欠席日数だけで判断せず、単位、成績、提出物、追試・補習の期限を在籍校に聞いてください。
そのうえで、在籍校で回復できるのか、留年して続けるのか、通信制高校へ転入するのかを比べます。
留年はつらい出来事ですが、卒業までの道がなくなるわけではありません。本人が今の環境で動けない場合は、通信制高校や単位制の学校も含めて、次の通い方を見ていきましょう。
通信制高校を検討する場合は、まず2〜3校の資料を取り寄せ、転入時期・単位の引き継ぎ・卒業までの費用を比べてください。
不登校で通信制高校を選ぶ注意点
不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。
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「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。
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