「高校を辞めた・行けていない自分でも、高卒認定試験は受けられるのだろうか」——そう調べてこのページを開いた方も多いと思います。結論からお伝えします。
高卒認定試験は、満16歳以上であれば受験資格があります。高校を中退していても、不登校だった期間があっても、受験を妨げる制限はありません。
ただ、「受けられる」とわかっても次の疑問が出てきます。願書をどう取り寄せるのか、科目は何科目必要なのか、申し込みの締め切りはいつか。中退後に必要な書類も含めて、手続きの全体像が一か所でわかる情報が、意外と見つかりません。
注意してほしいのは試験日程です。高卒認定試験は年2回(8月・11月)しか実施されず、出願期間を逃すと次の受験まで最長6か月待つことになります。思い立ったタイミングで願書を取り寄せておくことが、遠回りを防ぐ一番の近道です。
この記事では、受験資格の3条件・状況別の受験可否(中退直後/不登校/在学中/社会人)・2026年度の試験日程と申し込み手順・合格ラインの実情まで、一つにまとめました。


この記事でわかること
- 高卒認定試験の受験資格(年齢・在学状況・学歴の3条件)
- 中退・不登校・社会人など状況別の受験可否
- 2026年度から新設された「情報Ⅰ」科目の影響と免除ルール
- 願書の取り寄せ方から出願までの6ステップ手順
- 高卒認定と通信制高校(高卒資格)の違いと選び方
失敗しない通信制高校選びのコツ
自分に合った学校を選びやすい通信制高校ですが、残念ながら、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。
よくある原因として、
- 1つの学校しか検討しなかった
- 親の意向で決めてしまった
- 学校見学にも行かなかった
といったことが原因としてあげられます。
こういった後悔の声に共通しているのは、十分な比較検討をしなかったということです。この失敗を避けるには、複数の通信制高校を比較し、自分に合った学校を慎重に選ぶことが大切です。


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状況や目的に合わせて、この記事の読み方をナビゲートします
高卒認定試験は何歳から受けられる?受験資格の3つの条件
受験資格は3つの条件を同時に満たすことで成立します。年齢・在学状況・学歴の3点を順番に確認しましょう。
受験できる年齢の条件は「受験年度末に満16歳以上」
高卒認定試験を受けるには、試験が実施される年度の終わり(3月31日)時点で満16歳以上である必要があります。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)1
たとえば2026年度の試験を受けるには、2027年3月31日時点で満16歳になっていれば出願できます。2010年4月2日〜2011年4月1日生まれの方であれば、2026年度から受験可能です。
15歳の時点で中学校を卒業していても、16歳の誕生日を迎えるまでは出願できません。タイミングを確認してから動き出してください。
高校に在学中でも受けられる?「在学中でも受験可能」を確認する
文部科学省の公式案内では、高校在学中でも高卒認定試験を受験できると明記されています。在学中であることを理由に出願を拒否されることはありません。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)2
ただし、高校在学中に合格しても、その後高校を卒業すれば最終学歴は「高卒」になります。高卒認定の合格証書は「大学等の受験資格を証明するもの」として機能しますが、高校卒業後は使う場面が限られます。在学中に合格を目指すケースとしては、「高校をやめようか迷っているが、先に認定だけ取っておきたい」という状況が多いです。
日本国籍や学歴の条件はある?「義務教育修了」が唯一の学歴要件
国籍要件はありません。外国籍の方でも受験できます。学歴要件としては「中学校を卒業していること(または同程度の学力があると認められること)」が求められます。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)3
義務教育(中学校)を修了していれば、学歴的な制約はほぼないと考えてよいです。中学校を卒業して高校に進学しなかった方、高校を中退した方、いずれも受験資格の学歴要件を満たしています。



受験資格の3条件さえ確認できれば、ほとんどの方は「あ、自分も受けられるんだ」と気づきます。まずここで自分の状況を確認してみてください。
高校を辞めた後でも受けられる?状況別の受験可否ガイド
「自分の状況では受けられるのか」という疑問を4つのケースで整理します。
高校中退後すぐに受験できる?「中退翌日から出願可能」を確認する
高校を中退した翌日から、高卒認定試験に出願できます。退学手続きの完了を待つ必要はありますが、在学期間の長さや中退からの日数による制限はありません。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)4
高校在学中に取得した単位は、科目免除として申請できます。たとえば1年間在籍して国語・数学・英語の単位を取得していれば、それらの科目を免除した状態で残りの科目だけ受ければよいため、受験の負担が大幅に減ります。中退後すぐに動き出すほど、免除できる科目が残っているうちに申請しやすくなります。
不登校で高校に在籍したまま受けられる?在学中でも受験できる理由を解説
不登校の状態で高校に在籍したままでも、高卒認定試験を受けられます。受験を制限する規定は在学の有無ではなく年齢(満16歳以上)と学歴(義務教育修了)の2点だからです。
不登校の状態から高卒認定を目指すとき、「高校をやめるべきか続けるべきか」という問いに迷う方は多いです。どちらが正しいかよりも、自分がその先に何をしたいかを基準に選ぶことが大切です。
在学中に高卒認定に合格しておき、その後の進路を決める余裕を作るという使い方もあります。通信制高校に転学する選択肢と合わせて、自分の状況に合った道を探してみてください。
不登校の時期は、心の体力が消耗している状態であることが多いです。回復の段階によっては、勉強自体が大きな負担になることもあります。高卒認定試験は年2回しかないため、無理に直近の試験に間に合わせようと焦るよりも、自分の体力の回復度合いに合わせて、まずは試験の存在を知り、願書を取り寄せる段階から始めるのが現実的です。
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 通信制高校カフェには、不登校状態のまま「とりあえず高卒認定を取っておきたい」という相談が寄せられることがあります。その一方で「やっぱり高校を卒業したい」と気持ちが変わる方もいます。どちらの選択が正解かよりも、「自分がその先に何をしたいか」で考えていくと、迷いが少し整理されます。不登校の解決とは学校に行くかどうかではなく、自分の力で次の一歩を踏み出せるようになることだと、私は思っています。
中学校を卒業してすぐ受けたい場合は?「満16歳」要件と受験タイミング
中学校を卒業した直後(15歳の段階)では、年齢要件を満たさないため出願できません。満16歳になる年度の試験から受験資格が生まれます。
たとえば2026年4月2日以降に16歳の誕生日を迎える方は、2027年度の試験が初めての受験機会です。2026年度の試験は受けられません。誕生日が年度末(2027年3月31日)ギリギリであっても同様で、3月31日時点で16歳になっていれば、その年度の試験に出願できます。
社会人や主婦でも受けられる?年齢・職業による制限なしを確認
仕事をしている社会人も、育児中の主婦・主夫も、年齢や職業を理由に受験を断られることはありません。年齢の下限(満16歳)はありますが、上限は設けられていません。社会人が受験するケースや、年齢を重ねてから受験するケースについては、後述の「高卒認定試験に何歳まで受けられる?」のセクションでまとめて解説します。
在学中でも受験可能です。高校をやめる前に「高卒認定を先に取っておく」という選択肢もあります。焦って退学する必要はなく、まず受験資格の条件を満たしているか確認することから始めてみてください。
高卒認定と高卒資格(通信制高校卒業)の違いと選び方
「高卒認定を取ればいい」「通信制高校を卒業した方がいい」という声を両方聞きます。どちらが正解かは、自分の目的によって変わります。
高卒認定に合格しても最終学歴は「中卒」のまま?大学・専門学校に進めば変わる理由
高卒認定試験に合格しても、その時点での最終学歴は変わりません。中学校卒業のまま合格した場合、学歴欄には「中学校卒業」と書くことになります。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)5
高卒認定が持つ意味は「大学・短大・専門学校の受験資格を得ること」です。合格後に大学や専門学校を卒業すれば、最終学歴は「大学卒」「専門学校卒」に変わります。高卒認定はゴールではなく、進学への入り口です。大学・専門学校への進学を考えている方にとっては、十分な効果を発揮します。
就職・資格試験では高卒認定と高卒資格はどう違う?現場で起きる実際の差
就職活動における扱いは、企業によって異なります。「高卒以上」という募集条件に対して、高卒認定合格者を同等とみなす企業もあれば、高校卒業(高卒資格)を求める企業もあります。ハローワーク等での案内では、高卒認定合格者も「高卒程度」の求人に応募できるケースが多いですが、個別の企業方針を確認することが必要です。(出典:厚生労働省)6
資格試験においては、「高卒以上」を受験資格とする場合、高卒認定合格で受験できることが多いです。ただし、国家資格や採用試験ごとに要件が異なるため、受験を予定している試験の公式案内を確認してください。
なお、学歴が就職に及ぼす影響は数字でも確認できます。厚生労働省の調査によると、令和6年度の高卒向けハローワーク求人倍率は2.67倍で、就職内定率は99.0%と高水準を維持しています。(出典:厚生労働省「令和6年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」令和7年3月末現在)高卒認定を使って進学・就職の選択肢を広げることは、中卒のまま社会に出るよりも現実的に有利な場面が多いといえます。
高卒認定か通信制高校か:自分に合う選択肢を3つの視点で比較
どちらの選択肢が合うかは、3つの視点で整理するとわかりやすくなります。
| 視点 | 高卒認定 | 通信制高校(高卒資格) |
|---|---|---|
| 最終学歴になるか | ならない(合格しても中卒のまま) | なる(卒業すれば高卒) |
| 期間・労力 | 最短半年〜1年で取得可能 | 通常3年(最短2年) |
| 経験・コミュニティ | 授業・学校生活なし | スクーリング・友人関係あり |
進学(大学・専門学校)を優先したい場合は、高卒認定でルートを確保した上で進学するのが時間的に早い選択肢です。一方、就職を見据えて学歴を「高卒」に変えたい場合や、学校生活を経験したい場合は、通信制高校で卒業資格を取る方向が合います。
どちらが自分に向いているか判断しにくい場合は、通信制高校診断を試してみてください。通学頻度・学費・学習スタイルなどの条件から、あなたの状況に合った選択肢を絞り込めます。
関連記事:通信制高校おすすめランキング|選び方のポイントを解説
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 私自身は通信制高校を卒業しています。通信制高校での3年間は、決して「普通の高校生活」ではありませんでしたが、卒業資格を得たことで進路の選択肢が広がりました。一方、高卒認定を選んだ知人は、大学受験に絞って勉強できたことで、効率よく進学の準備ができたと話していました。どちらが「正解」という話ではなく、その人が何を優先するかによって答えが変わります。就職か進学か、学校生活の経験が必要かどうか、時間をかけられるかどうか——この3点を自分の状況に当てはめると、選択肢が見えやすくなります。大切なのは「どの学校に行くか」よりも「自分が選んだかどうか」だと思っています。
高卒認定 vs 通信制高校:選択のポイント
- 進学優先 → 高卒認定(最短半年〜1年で取得可能)
- 学歴を高卒にしたい → 通信制高校(卒業すれば高卒資格)
- 就職優先 → 通信制高校が有利な場合が多い
2026年度の試験科目と受験料は?「情報」追加で何が変わるか
2026年度(令和8年度)から試験科目に変更があります。新科目「情報」の追加と、既存科目の免除ルールを確認しておきましょう。
2026年度の必修・選択科目の一覧と合格に必要な科目数
2026年度から、高卒認定試験に新科目「情報Ⅰ」が加わります。合格するには、定められた科目区分から規定数の科目に合格する必要があります。(出典:文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験受験案内」)7
2026年度の科目構成は以下の通りです。
| 科目区分 | 科目名 | 必修/選択 |
|---|---|---|
| 国語 | 国語 | 必修(1科目) |
| 地理歴史 | 地理総合、歴史総合 | 必修(2科目) |
| 公民 | 公共 | 必修(1科目) |
| 数学 | 数学Ⅰ | 必修(1科目) |
| 理科 | 科学と人間生活 + 基礎科目1科目、または基礎科目3科目 | 選択(2〜3科目) |
| 外国語 | 英語コミュニケーションⅠ | 必修(1科目) |
| 情報 | 情報Ⅰ | 必修(1科目・新設) |
合格に必要な科目の合計は9〜10科目です(理科の選択方法によって変わります)。
各科目の合格基準点は100点満点中40点前後が目安とされています。文部科学省は合格基準点を公表していませんが、過去の受験者の結果から40〜50点を目安とする見方が一般的です。合格率については、文部科学省が毎年「高卒認定試験の実施結果」を公表しており、全科目合格率は40〜50%台で推移しています。(出典:文部科学省「令和6年度第2回高等学校卒業程度認定試験実施結果」)8
新科目「情報」追加で何が変わる?2025年度までに科目合格した人の引き継ぎルール
令和7年度(2025年度)末までに「情報」以外のすべての科目に合格した場合、令和8年度(2026年度)から「情報Ⅰ」のみ受験すれば合格証書を受け取れます。これまでに一部の科目に合格している方は、合格済みの科目はそのまま引き継がれます。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)9
「2025年度に全部取り終えたと思っていたのに、2026年度から情報が加わって合格できなくなる」という心配はありません。ただし、合格証書の発行条件となる科目構成が変わるため、現在科目合格中の方は文部科学省の案内を必ず確認してください。
受験料はいくら?科目数によって変わる費用の早見表
受験料は受験する科目数によって異なります。(出典:文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験受験案内」)10
| 受験科目数 | 受験料 |
|---|---|
| 1〜3科目 | 4,500円 |
| 4〜6科目 | 6,500円 |
| 7科目以上 | 8,500円 |
免除申請によって受験科目数が減ると、受験料も下がります。申請できる免除がある場合は必ず申請してから出願することで、費用を抑えられます。
高校の単位で科目免除できる?免除申請の条件と手続き
高校在学中に取得した単位は、科目免除の申請に使えます。免除が認められると、その科目の受験は免除され、残りの科目だけ受ければよくなります。
高校在学中に取得した単位は科目免除の申請に使えます。免除が認められると、その科目の受験は不要になります。
免除の条件は以下の2点です。
- 高等学校(全日制・定時制・通信制いずれも)に在籍し、単位を取得していること
- 文部科学省が定める換算基準(修得単位数)を満たしていること
申請に必要な書類は「単位修得証明書(在籍していた高校が発行)」です。退学後でも在籍していた高校に請求できます。発行まで時間がかかることがあるため、出願期間を逆算して早めに動いてください。科目免除の申請方法の詳細は、出願書類に同封されている案内に記載されています。



免除申請できる科目がある場合は、必ず先に申請してください。受験科目数が減ると受験料も安くなります。退学後でも在籍していた高校から「単位修得証明書」を取り寄せられます。
合格できる?合格ライン40〜50点目安と合格率の実情
「合格できる試験なのか」という不安は、数字で確認するのが一番です。
各科目の合格基準点は何点?「40点前後」目安と科目別の難易度
文部科学省は合格基準点を公式に発表していませんが、過去の受験者の経験や参考書の情報からは「40〜50点を超えれば合格できる可能性が高い」とされています。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)11
科目によって難易度の差があります。英語コミュニケーションⅠや数学Ⅰは苦手とする受験者が多い一方、生物基礎や地学基礎は比較的取り組みやすいという声があります。選択科目は自分の得意・不得意を考慮して選べるため、戦略的に科目を選ぶことが合格への近道です。
全科目合格率はどのくらい?文部科学省データで見る合格の現実
文部科学省の「高卒認定試験の実施結果」によると、令和6年度第2回試験では受験者数7,485人のうち全科目合格者数3,608人でした。各年度の実施結果から、全科目合格率はおおむね40〜50%台で推移していることが確認できます。(出典:文部科学省「令和6年度第2回高等学校卒業程度認定試験実施結果」)12
ただし、高卒認定試験は科目ごとに合否が決まります。1回で全科目に合格しなくても、次の試験で残りの科目に合格すればよい仕組みです。段階的に受験することで、着実に全科目合格を目指せます。焦らず計画を立てて進めることをおすすめします。
16〜18歳で独学でも受かる?科目別の難易度を整理する
16〜18歳の方が独学で受験するケースは多くあります。試験の難易度は高校1〜2年生程度の内容が中心で、参考書を使って対策できます。
独学の場合、科目を絞って1回あたりの受験数を減らし、集中的に対策することが合格率を上げるポイントです。苦手科目は得点しやすい選択科目(生物基礎・地学基礎など)で補うことも考えられます。高卒認定試験対応の参考書は書店やオンラインショップで購入でき、過去問は文部科学省のウェブサイトで公開されています。
- 1回あたりの受験科目を絞り、集中して対策する
- 生物基礎・地学基礎など得点しやすい選択科目を活用する
- 過去問は文部科学省のウェブサイトで無料公開されている
願書はどこでもらえる?申し込みの手順と試験日程を一括解説
願書の入手から郵送までの手順を順番に確認します。手続きで間違えやすいポイントも含めて解説します。
願書の入手方法は2つ:テレメール請求・都道府県配布場所での受け取り
文部科学省の公式案内によると、願書(出願資料)の入手方法は2通りです。(出典:文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験受験案内」)13
方法1:テレメールで請求(インターネット・電話)
文部科学省が指定するテレメールのサービスを使って請求します。パソコン・スマートフォンからインターネットで請求する方法と、専用電話番号に電話して請求する方法の2つがテレメールのサービスに含まれています。請求後、数日で願書が郵送されてきます。
方法2:都道府県の配布場所で直接受け取る
各都道府県の教育委員会や関係機関の窓口で直接受け取れます。配布場所の一覧は文部科学省の公式ページに掲載されています。
「文部科学省に直接郵便で請求する」という方法は採用されていません。テレメールか配布場所の2通りから選んでください。
願書に添付する書類一覧:戸籍謄本・写真・免除申請書の準備チェックリスト
出願に必要な書類を事前に揃えておきましょう。(出典:文部科学省「出願書類フローチャート」)14
| 書類 | 備考 |
|---|---|
| 受験願書 | 入手した願書に記入 |
| 戸籍謄本または抄本(発行から6か月以内・最新の受験案内で期限を確認) | コンビニで取得可(マイナンバーカードがあれば) |
| 写真(縦4cm×横3cm・6か月以内撮影) | スマホアプリで撮影してコンビニ印刷も可 |
| 受験料(収入印紙) | 郵便局で購入 |
| 科目免除申請書(免除申請者のみ) | 在籍していた高校発行の単位修得証明書も必要 |
戸籍謄本はコンビニのマルチコピー機でも取得できます(マイナンバーカードが必要)。証明写真はスマホアプリで撮影してコンビニで印刷する方法でも対応しているケースが多いです。ただし、写真サイズや印刷品質の要件を出願案内で確認してください。
出願は郵便局窓口からの簡易書留が必須:ポスト投函不可の理由と注意点
出願は「郵便局の窓口から簡易書留で郵送する」方法のみです。ポストへの投函は認められていません。(出典:文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験受験案内」)15
簡易書留とは、郵便物に追跡番号がつき、配達記録が残る方法です。受験票の郵送が確認できなかった場合のトラブルを防ぐためにも、窓口で手続きを済ませてください。
コンビニやスマホで出願する方法はありません。住民票の取得(コンビニOK)や証明写真の準備(スマホアプリOK)といった「書類の準備」にはコンビニ・スマホを使えますが、出願の郵送手続き自体は郵便局の窓口のみです。間違えやすい点なので注意してください。
2026年度の出願期間と試験日程カレンダー:第1回(8月)・第2回(11月)
2026年度(令和8年度)の日程は文部科学省から正式に発表されています。(出典:文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験受験案内」)16
| 回 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表(目安) |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2026年4月6日(月)〜5月13日(水)消印有効 | 2026年8月6日(木)・7日(金) | 2026年9月上旬 |
| 第2回 | 2026年7月21日(火)〜9月11日(金)消印有効 | 2026年11月7日(土)・8日(日) | 2026年12月上旬 |
出願期間を1日でも過ぎると、次の試験まで最長6か月待つことになります。願書を早めに取り寄せておき、出願期間の開始とともに書類を整えて郵送できる状態にしておくことが大切です。受験を思い立ったタイミングで、まず願書の請求から動き出してください。
出願手続きの注意点まとめ
- 出願は郵便局窓口からの簡易書留のみ(ポスト投函・コンビニ不可)
- 戸籍謄本は発行から6か月以内のものを用意する
- 免除申請がある場合は「単位修得証明書」を在籍高校から先に取り寄せる
- 出願期間を1日でも過ぎると次の試験まで最長6か月待つことになる
高卒認定試験に何歳まで受けられる?年齢上限なしで社会人も受験できる
「年齢が上がると受けられなくなる」というルールはありません。何歳からでも、何歳まででも受験できます。
年齢上限は設けられていない:40代・50代でも受験できる根拠と公式情報
文部科学省の受験資格の定めには、年齢の上限に関する規定がありません。何歳でも受験できます。受験資格の条件は「受験年度末に満16歳以上」「義務教育修了」の2点のみです。(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)17
40代・50代で受験する方は毎年一定数います。文部科学省の実施結果では、受験者の年齢層として20代以上の割合が一定数含まれており、30代・40代以上の受験者も少なくありません。年齢を理由に受験を諦める必要はありません。
社会人が高卒認定を受ける主な理由:昇進・資格取得・大学進学のケース別活用法
社会人が高卒認定試験を受ける理由は、大きく3つのケースに分かれます。
ケース1:昇進・転職のため
「高卒以上」を条件とする求人や、会社内部での昇格要件に高卒資格・同等の証明が求められるケースがあります。採用担当者によっては高卒認定合格証書を「高卒と同等」とみなす場合があり、キャリアの選択肢を広げる目的で取得する方がいます。
ケース2:国家資格・資格試験の受験資格のため
「高卒以上」を受験資格に定めている国家試験や民間資格試験に応募するために高卒認定を取得するケースです。看護師・保育士などの国家試験の受験資格として有効なことがあります(各試験の要件を必ず確認してください)。
ケース3:大学・専門学校への進学のため
仕事をしながら大学に進学したい、定年後に学び直したいという方にとって、高卒認定は最初のステップになります。大学通信教育課程や夜間部なども含め、進学の選択肢は多岐にわたります。
✍️ 通信制高校カフェ運営者より 通信制高校カフェに寄せられる相談の中には、10代だけでなく20代・30代の方からの問い合わせもあります。よく聞くのは「若い頃に高校を辞めてそのままにしていたが、今になって気になってきた」という声です。転職活動で「高卒以上」の壁にぶつかったタイミング、子どもが進学を考える年齢になったタイミングで、自分の学歴を見直したいと感じる方がいます。厚生労働省の調査によると、令和6年度の高卒向けハローワーク求人倍率は2.67倍で、就職内定率は99.0%と高水準を維持しています(令和6年度最終集計)。この数字を見ると、高卒認定を取る意味が実感を伴って理解できます。試験の難易度は高校1〜2年生レベルが中心です。社会人経験があれば、むしろ学習の目的意識が明確な分、取り組みやすい面もあると聞きます。年齢を気にして動き出せないでいるより、まず願書を取り寄せてみることをおすすめします。
よくある質問
- 合格した科目は、次の試験にそのまま持ち越せますか?
-
一度合格した科目は、以後の試験で永続的に合格が維持されます。有効期限はなく、段階的な受験が可能です。合格科目が増えるにつれて受験料も下がるため、無理のないペースで進めることができます。
- 英検や数学検定で科目免除はできますか?
-
英語検定(英検)・数学検定・高等学校卒業程度認定試験の科目合格などは、条件を満たせば一部の科目免除に使えます。英検であれば準2級以上が英語コミュニケーションⅠの免除対象になる場合があります。ただし免除の条件は級・取得時期によって変わるため、文部科学省の公式案内または受験願書の案内をかならず確認してください。
- 合格証書はいつ頃届きますか?
-
合格発表後、合格証書は郵送で届きます。2026年度第1回(8月試験)は9月上旬の合格発表後、第2回(11月試験)は12月上旬の合格発表後に発送されます。届くまでの目安は1〜2週間程度です。大学出願などで合格証書が必要な場合は、発送スケジュールを逆算して出願時期を確認しておくと安心です。
- 高卒認定に合格すると、すぐに大学を受験できますか?
-
合格した年度から、大学・短大・専門学校の入学試験を受験できます。たとえば2026年度第1回(8月試験)に合格すれば、同年の大学入学共通テスト(1月)に出願する資格を得ます。ただし各大学の出願期間があるため、受験したい大学の募集要項と出願スケジュールを早めに確認しておく必要があります。
- 高卒認定試験の試験会場はどこになりますか?
-
試験会場は都道府県ごとに設定されており、願書提出時に居住地に近い会場を選択します。会場の一覧は受験案内に記載されており、文部科学省の公式サイトでも確認できます。会場は大学や公共施設が使われることが多く、自宅から遠い場合は宿泊が必要なケースもあります。願書提出前に会場の場所と交通手段を確認しておくと当日の移動がスムーズです。
- 高卒認定を取っても就職活動には使えないのですか?
-
就職活動での扱いは企業次第です。「高卒以上」の応募条件に高卒認定合格者を認める企業も増えていますが、「高校卒業(高卒資格)のみ可」とする企業も存在します。就職を最優先に考える場合は、通信制高校で高卒資格を取る選択肢と比較した上で、自分の目標に合った方を選ぶことをおすすめします。大学・専門学校への進学を経由すれば、その後の就職では最終学歴が変わります。
まとめ:まず願書を取り寄せることから始めよう
この記事で確認した内容を整理します。
- 受験資格:受験年度末に満16歳以上・義務教育修了・高校在学中でも受験可
- 中退後の受験:中退翌日から出願可能。在学中の取得単位は免除申請に使える
- 年齢上限:なし。社会人・主婦・40代・50代でも受験できる
- 2026年度からの変更:新科目「情報Ⅰ」が加わる。既存の科目合格は引き継がれる
- 出願の方法:郵便局窓口からの簡易書留のみ。ポスト投函不可
- 試験は年2回:2026年度は8月6・7日(第1回)・11月7・8日(第2回)
高卒認定試験を受けようと思った日が、動き出す日です。通信制高校カフェ運営者として多くの相談を受けてきた立場からお伝えすると、「願書を取り寄せた」その瞬間に、選択肢が現実のものになります。まず願書を取り寄せることから始めれば、手続きの全体像が見えてきます。
通信制高校との比較で迷っている方は、あなたの状況・希望に合わせて選択肢を診断してみてください。
都道府県ごとの通信制高校を探したい方はこちらも参考にしてください。
関連記事:都道府県別|通信制高校・サポート校の一覧
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