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子供が学校行きたくないと泣いた時、怒鳴らなくていい対応5選|相談5,000件の専門家が解説

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子供が学校行きたくないと泣いた時、怒鳴らなくていい対応5選|相談5,000件の専門家が解説

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子供が「学校行きたくない」と泣いた朝、思わず声を荒げてしまった。無理やりランドセルを背負わせた。あるいは、今朝は休ませたけれど「これでよかったのか」とずっと胸がざわついている。仕事の休憩中、スマホを開いたあなたの手は少し震えているかもしれません。

怒鳴ってしまった自分を責める必要はありません。あの場面で冷静でいられる親のほうが少数派です。ただ、明日の朝また同じことが起きたとき、今度は怒鳴らずに済む方法があります。今からでも変えられます。

この記事では、通信制高校カフェが不登校・登校しぶりの相談を5,000件以上受けてきた中で得た知見をもとに、以下の内容をお伝えします。

この記事でわかること

  • 子供が「行きたくない」と言う6つの理由と、言葉にできない心の内側
  • 今夜から使える「怒鳴らなくていい対応5選」と具体的な声かけスクリプト
  • 今日休ませていいのか、無理やり行かせていいのか──3つの判断軸
  • 担任・スクールカウンセラーへの相談の始め方と、学校以外の選択肢

あなたと子供にとって、今日が「変わり始めた日」になるように。一つずつ、一緒に見ていきましょう。

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通信制高校カフェ編集長小谷良太
目次

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子供が学校行きたくないと泣いた朝、親が感じる罪悪感は当然です

今朝、泣いている子供を前に「怒鳴ってしまった」と後悔している方もいるかもしれません。無理やり送り出してしまった方もいるでしょう。

仕事の休憩中にスマホで検索しているこの瞬間、胸の奥がざわついているのは、お子さんのことを本気で考えている証拠です。

罪悪感は、子供を大切に思っていない親には生まれません。今あなたの胸にある重たさは、親として自然な反応そのものです。

不登校支援の現場では、「過去を悔やむより、今から何ができるかを考えることが大事」という言葉が繰り返し使われています。過去の対応がどうであれ、今日この記事を読んでいること自体が「今から」の第一歩です。

こたにりょうた

完璧な対応ができた親御さんは一人もいません。大丈夫、ここから変えていけます。

「怒鳴ってしまった」「無理やり行かせた」──それでも最悪な親ではありません

朝の限られた時間に、子供が泣き出す。仕事に遅刻しそうになる。焦りと不安が重なって、声が大きくなるのは、追い詰められた状況では当然の反応です。

「なんで行けないの」と言ってしまったかもしれない。

腕を引いて玄関まで連れて行ったかもしれない。

それは、あなたが冷たい親だからではありません。どうすればいいかわからない中で、その瞬間にできる精一杯だったはずです。

朝の対応が完璧だった親は、この記事を読んでいません。うまくいかなかったから、今こうして調べている。その行動こそ、子供に向き合おうとしている証拠です。

「もっと早く気づけた」と思う自分を、まず休ませてあげてください

「サインはあったのに見逃した」「もっと前から話を聞いてあげればよかった」と、過去の自分を責めたくなる気持ちが浮かんでくるかもしれません。

ただ、子供は学校での出来事を全部は話しません。気づけなかったのは、注意が足りなかったのではなく、子供自身がまだ言葉にできていなかった可能性が高いのです。

「気づけたかもしれない」と思えている時点で、お子さんの変化を受け止めようとしている状態です。過去を悔やむエネルギーは、今日からの対応に使ったほうが助けになります。

まず親自身が「不完全な自分でもいい」と受け入れること。これが、不登校解決の第一歩だと支援の現場では繰り返し伝えられています。自分を責め続けたままでは、子供の苦しさを受け止める余力が残りません。

子供が泣けているうちは、まだ信頼されているサインです

子供が親の前で泣くのは、実はとてもハードルの高い行動です。

「泣いたら怒られる」「心配をかけたくない」と感じている子供は、親の前では泣きません。一人で耐えるか、黙り込むか。どちらかを選びます。

あなたの前で「学校行きたくない」と泣けているということは、「この人には本音を見せても大丈夫」という信頼が、まだ子供の中にあるということです。

親子の間に信頼が残っている。それは、ここから先の対応を考える上で一番の土台です。

子供のペースに寄り添う環境を選んだことで安心できたという声もあります。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「授業開始が午後なので朝早くに起きられなくても遅刻することはないのがとても良いです。体調的に毎日通えないから登校が週に二日というのにも助けられています。中学生の範囲の学び直しから始まり、高校生活を自分に合った環境で一からスタートできるというのはたいへん有難いです。」

— たまご(生徒の保護者・YMCA学院高等学校)

子供のペースに合った環境が見つかれば、朝の不安が和らいだという保護者の声は少なくありません。

罪悪感を少し脇に置いたところで、子供が「行きたくない」と感じる理由を整理してみましょう。

子供が「学校行きたくない」と言う理由は、6つに分類できます

「どうして行きたくないの?」と聞いても、子供は黙ったまま。理由がわからないと、親はどう動いていいかわかりません。

ただ、通信制高校カフェに寄せられた5,000件を超える相談を分類すると、子供が学校を避ける背景はおおむね6つに整理できます。「うちの子はどれに近いだろう」という視点で読んでみてください。

子供が学校を避ける6つの背景

  • ① 対人関係の疲弊(いじめだけではない)
  • ② 学習へのつまずき
  • ③ 環境・感覚的な負荷(HSC・ADHD傾向)
  • ④ 家庭外ストレスの噴出
  • ⑤ 理由が言語化できない
  • ⑥ 限界サインが身体に出る

ここで一つ知っておいてほしいことがあります。不登校は、ある日突然始まったように見えるもの。でも実際は、子供の心の中ではずっと前から始まっています。日常の小さなストレスが何か月も積み重なり、限界を超えた瞬間が「行きたくない」という言葉になって現れるのです。

① 対人関係の疲弊──いじめとは限らない「空気が読めない」場の苦しさ

いじめがあるわけではない。でも、友達関係の中でグループの空気を読み続けること自体が重労働になっている子がいます。「嫌われないようにする」「一人にならないようにする」──その緊張を毎日6時間以上続けていれば、心が擦り切れて当然です。

子供の内心:「別にいじめられてない。でも、誰といても気を遣って疲れる」

② 学習へのつまずき──わからない授業に毎日座り続ける子の本音

授業についていけない状態で教室に座り続けるのは、大人が想像するよりずっとつらい体験です。わからない話を聞き続ける時間は、子供にとって「自分はダメだ」と突きつけられる時間になっていることも。テストの点数より、毎日の「わからない」の積み重ねが子供を追い詰めます。

子供の内心:「みんなはわかってるのに、自分だけ置いていかれてる気がする」

みんなが行けているのに自分だけ行けていない──そのことを一番わかっていて一番つらいのは、子供本人です。

③ 環境・感覚的な負荷──HSCやADHD傾向がある子が抱える見えにくいしんどさ

教室のざわつき、蛍光灯のちらつき、給食のにおい。繊細な子や、HSC(人一倍敏感な子)、ADHD傾向のある子にとっては耐えがたい負荷になります。「わがまま」ではなく、神経の仕組みの違いです。診断がついていなくても、この傾向を持つ子は少なくありません。

通信制高校カフェに寄せられた相談でも、HSCや感覚過敏の傾向を持つ子供は、教室にいるだけで心の体力を大きく消耗しているケースが目立ちます。本人も「なぜこんなに疲れるのか」が説明できず、周囲から理解されにくいのが現状です。

子供の内心:「うるさいのも関係ない。ただ教室にいるだけで頭がぐわんぐわんする」

関連記事:学校行きたくない小学生の登校しぶりの原因と対応

④ 家庭外ストレスが学校で噴き出す──親が気づきにくい「家での疲弊」

習い事の過密スケジュール、兄弟との関係、家の中の緊張感。学校とは無関係に見えるストレスが体力や気力を奪い、学校に行くエネルギーが残っていないケースがあります。子供自身も「学校が嫌なわけじゃないのに、なぜか行けない」と混乱していることが多いパターンです。

子供の内心:「学校が嫌なんじゃない。でも朝になると体が動かない」

⑤ 「なんとなく行きたくない」──理由が言語化できない子の内側で何が起きているか

「理由は?」と聞かれても答えられない。これは隠しているのではなく、本当に言葉にできないのです。複数の小さなストレスが絡み合っていたり、漠然とした不安が体に出ていたり。子供の語彙では、自分の状態を説明しきれない場合があります。「理由がわからない」こと自体が、子供にとっても怖い体験です。

不登校の原因は一つではありません。自己肯定感の低下、学校でのストレス、家庭環境の変化──この3つの要因が絡み合っていることが多く、子供自身にも「これが原因だ」と特定できないのは自然なことです。

子供の内心:「聞かれてもわからない。わからないのが一番こわい」

関連記事:学校行きたくない理由がわからない子供への向き合い方

⑥ 限界サインが身体に出る──頭痛・腹痛・朝だけ不調は「仮病」ではありません

毎朝泣く、朝だけお腹が痛くなる、学校に着くと頭痛がする。でも帰宅すると元気──。「仮病じゃないの?」と疑いたくなる気持ちはわかります。ただ、ストレスが身体症状として現れるのは、大人でも起きるごく普通の反応です。子供の体は正直に限界を伝えています。朝だけの不調が続くときは、心と体の両方からサインが出ていると受け取ってください。

子供の内心:「ズルしてるんじゃない。本当に気持ち悪いの。信じてほしい」

6つのどれか一つに当てはまるとは限りません。小学生と中学生では理由の傾向も異なり、低学年では環境・感覚系、高学年から中学生にかけては対人関係が増える傾向があります。複数が重なっている子もいますし、時期によって理由が変わることもあります。ここで大切なのは、「原因を特定して取り除く」ことより、「子供の中で何が起きているかを想像してみる」姿勢です。

子供の考えを「変えよう」とするのではなく、まず「理解し尊重する」こと。それが対応の出発点になります。

理由が見えてくると、次に浮かぶのは「でも、これって甘えじゃないの?」という疑問かもしれません。

「甘えでは?」「親のせい?」──5,000件の相談データが示す真実

「甘えを許したら、癖になるんじゃないか」。そう心配するのは、親として当然の感覚です。子供の将来を思えばこそ、厳しく送り出すべきだと考えるのは不自然なことではありません。

ただ、その判断をする前に、知っておいてほしいデータがあります。

本記事で引用する「5,000件の相談データ」は、通信制高校カフェが2008年〜2024年の16年間に受けた、小学生〜高校生の子供を持つ保護者からの相談記録に基づいています。

「甘え」という言葉が子供の回復を遅らせる、という研究者の見解

「甘えている」と言われた子供は、自分の苦しさを親に伝えなくなります。泣かなくなります。黙って学校に行き、ある日突然、完全に動けなくなる。通信制高校カフェの5,000件の相談記録では、こうした「突然の不登校」に至ったケースの多くが、事前に「甘え」「怠け」と判断されていました。

Google re:Work「チームの効果性を知る」で公開されている「プロジェクト・アリストテレス」という大規模研究があります。成果を出すチームに共通するのは、能力の高さでも報酬でもなく「心理的安全性」──つまり「何を言っても否定されない」環境だったと結論づけました。同研究では、心理的安全性の高いチームは営業目標を17%上回り、低いチームは19%下回ったと報告されています。

これは職場の研究ですが、家庭にも通じるものがあります。

家庭が「何を言っても否定されない場所」であること。それは甘やかしではなく、子供が回復するための土台です。

心理的安全性が高い家庭では、子供は自分の気持ちを安心して口にできます。「行きたくない」と言えること自体が、親子の信頼関係が機能している証拠です。逆に、心理的安全性が低い家庭では、子供は本音を飲み込み、SOSを出さなくなります。

「甘え」という言葉で子供の訴えを退けると、この土台が崩れます。子供は「行きたくない」と言えなくなり、SOSを飲み込むようになる。甘えを心配する気持ちは自然ですが、「甘えだ」と口にすることが回復を遠ざけるという事実は、知っておいて損はありません。

関連記事:「学校行きたくない」は甘えじゃない|431人の声と年代別ガイド

5,000件の相談でわかった「親のせいで不登校になる」の本当の割合

「結局、私の育て方が悪かったのかな」。通信制高校カフェに相談に来る保護者のうち、8割以上がこの言葉を口にします。

では実際に、親の対応が主な原因で不登校になったケースはどれくらいあるのか。5,000件のデータを整理すると、親の対応が「直接的な引き金」だったケースは全体の5%未満でした。

残りの95%は、学校での人間関係や先生との関係、学習の困難、感覚過敏、環境の変化など、親がコントロールしにくい要因が重なっています。家庭環境が子供のストレスに影響を与えることはあります。ただ、「親のせいで不登校になった」と結論づけられるケースは、思っているよりずっと少ないのが実情です。

不登校の3要因(自己肯定感の低下・学校のストレス・家庭環境)のうち、親がまず変えられるのは「家庭環境」だけ。自分を責めるエネルギーがあるなら、それを「家庭を安心できる場所にする」ことに使った方が、子供にとってはプラスになります。

関連記事:「学校行きたくない」と子供に言われた時の親の対応と伝え方

「行けない」と「行かない」はまったく違う──子供の苦しさを親が誤解するメカニズム

「行きたくない」と聞くと、多くの親は「行かない」と解釈します。自分の意志で拒否している、と。

でも実際は、「行けない」状態の子がほとんどです。

「行かない」は、選択です。他にやりたいことがある、学校に意味を感じない、という主体的な判断。一方「行けない」は、体や心がブレーキをかけている状態。本人も行きたい、行かなきゃと思っている。でも朝になると体が動かない。玄関で足が止まる。

この違いを親が理解しているかどうかで、対応はまったく変わります。

「行かない」なら話し合いが有効かもしれません。「行けない」に対して「なんで行かないの?」と問い詰めると、子供は「わかってもらえない」と感じ、ますます話せなくなります。

お子さんが朝泣いている、体調が崩れる、黙り込む。これらは「行きたくないのに行けない」サインです。意志の問題ではなく、心と体の限界が近づいているのだと捉えてください。

こたにりょうた

「行けない」と「行かない」の違いを理解するだけで、お子さんへの声かけが自然に変わります。まずはこの視点を持つだけで十分です。

環境を変えたことで子供が明るさを取り戻した家庭もあります。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「中学の時に人間関係のもつれから不登校気味になり、一般的な高校への進学をあきらめ通信校の栃木県立学悠館高等学校への進学を決めました。入学後は中学の時に問題となった人間関係が心配でしたが、毎日同じ人たちと行動を共にする必要も無かったこともあり思っていた以上に本人が明るく前向きに学習にも取り組めるようになりました。」

— ダイとケン(生徒の保護者・栃木県立学悠館高等学校)

「甘え」ではなく「環境が合わなかっただけ」だったと気づいた保護者の声は数多く寄せられています。

甘えでも親のせいでもないとわかったところで、今夜帰ってからの具体的な対応に移ります。

怒鳴らなくていい対応5選|今夜から使える言葉がけスクリプト付き

ここまで読んで「甘えじゃなかった。私のせいでもなかった」とわかっても、今夜帰って子供を目の前にしたら、何を言えばいいのか迷うはずです。

その前に1つだけ知っておいてほしいことがあります。

神経科学者ジョセフ・ルドゥー博士の研究(「The Emotional Brain, Fear, and the Amygdala」)によると、人は怒鳴られた瞬間、脳の扁桃体が「防御システム」を作動させ、前頭前皮質の活動が低下して思考が停止します。つまり、怒鳴っても子供の耳には届きません。叱ることには学びの効果がほとんどないのです。臨床心理士・村中直人氏の著書『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)でも、叱る行為は脳の防御システムを作動させるだけで学習を促す効果はなく、目の前の行動を一時的に変えるだけで同じ問題が繰り返されると指摘されています。

さらに言えば、叱ることは依存行為でもあります。叱る側も苦しんでいるのです。怒鳴った後に後悔するのは、「叱りたくて叱っているわけじゃない」から。怒鳴った自分を責める必要はありませんが、「怒鳴らない方がちゃんと伝わる」ことだけは覚えておいてください。

以下の5つの対応は、完璧にやらなくて構いません。1つだけ、今夜試してみるだけで十分です。

対応①「そうか、行きたくないんだね」──まず気持ちを反射する1秒の間

場面: 今朝、子供が泣きながら「学校行きたくない」と言った玄関で。

言葉がけスクリプト:

「そうか、行きたくないんだね」

たった15文字。理由を聞かなくていい。解決策を出さなくていい。子供が言った言葉をそのまま返すだけです。

なぜこの言葉が効くか: 子供は「行きたくない」と言ったとき、「怒られる」と身構えています。否定も肯定もせずオウム返しをすると、子供の脳は「受け止めてもらえた」と認識します。次の言葉を自分から話し始める子も少なくありません。

これは「褒める」とは違います。褒めるのは評価です。「偉いね」「よく言えたね」は上から下への声かけになりがち。そうではなく、成功も失敗も関係なく、子供の気持ちそのものに寄り添う。過程や存在に注目する姿勢が、子供の安心感をつくります。

うまく言えなかったときの代替セリフ:

「……うん」(うなずくだけでも十分です)

これだけでもOK。 対応①の「聞くだけ」ができたら、それで今朝は合格です。残りの4つは今夜読めば間に合います。

対応②「今日だけ休もう」は言っていい──理由を聞き出そうとしない勇気

場面: 今夜、子供が布団に入ったあとで「明日も行きたくない」とつぶやいたとき。

言葉がけスクリプト:

「今日だけ休もう、大丈夫だよ」

なぜこの言葉が効くか: 「なんで行きたくないの?」と理由を聞くと、子供は追い詰められます。理由を言語化できないことが多いからです。「今日だけ」という区切りは、親にとっても子供にとっても心理的な安全装置になります。「ずっと休む」とは違う、「今日だけの判断」として処理できるので、親の罪悪感も小さくなります。

うまく言えなかったときの代替セリフ:

「わかった。明日のことは明日考えよう」

これだけでもOK。 理由を聞かずに「休んでいい」と伝えられたら、それだけで子供の肩の力は抜けます。

対応③「あなたが嫌なんじゃない、学校が合わないだけかもしれない」──子供の自己否定を止める言葉

場面: 翌朝、子供が「自分がダメだから学校に行けないんだ」と下を向いているとき。

言葉がけスクリプト:

「あなたが悪いんじゃない。学校が合わないだけかもしれないよ」

なぜこの言葉が効くか: 学校に行けない子供は、「行けない自分=ダメな人間」と思い込んでいることが多いです。問題の原因を「自分」から「環境」にずらしてあげることで、自己否定のループを止められます。「かもしれない」という柔らかい語尾がポイント。断定ではなく可能性として伝えることで、子供自身が考える余白が生まれます。

うまく言えなかったときの代替セリフ:

「あなたのせいじゃないよ」(短くてもこの一言で伝わります)

これだけでもOK。 原因を子供自身から引きはがす一言が言えたら、今日はそれで十分です。

対応④ 親が「怒鳴りそう」なとき、その場を離れる3秒ルール

場面: 今朝、子供が玄関で動かなくなり、出勤の時間が迫ってイライラが限界に達したとき。

言葉がけスクリプト(自分に向けて):

「3秒だけ、トイレに行こう」

これは子供への声かけではなく、親自身を守るための行動です。

怒鳴りそうになったら、理由をつけて3秒だけその場を離れてください。トイレでも洗面所でもキッチンでもいい。3秒で十分です。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が提唱する「6秒ルール」によれば、怒りの感情のピークは数秒間で過ぎるとされています。その場から離れるだけで、ピークをやり過ごせます。

なぜこの方法が効くか: 怒鳴ってしまう自分を責める必要はありません。イライラは生理現象です。ただ、怒鳴った後に後悔するなら、「怒鳴る前に場所を変える」方がずっと楽。子供に背中を向けるのではなく、「自分を落ち着かせるために離れる」と思ってください。

離れたあとに子供にかける一言:

「ごめん、ちょっと落ち着きたかった」

この一言が言えたら、子供は「親も頑張っている」と感じます。

これだけでもOK。 怒鳴りそうになったとき、1回でもその場を離れられたら、それは立派な「対応」です。

対応⑤「明日のことは明日考えよう」──今日だけに集中する声かけ

場面: 今夜、子供をお風呂に入れたあとや布団の中で、「明日も学校行けなかったらどうしよう」と不安そうな顔をしているとき。

言葉がけスクリプト:

「明日のことは明日考えよう」

なぜこの言葉が効くか: 「学校行きたくない」と言う子供は、明日のこと、来週のこと、友達のこと、先生のこと──まだ起きていない不安を全部同時に抱えています。「明日のことは明日考えよう」は、不安の総量を「今日1日分」に減らす言葉です。親自身にも効きます。今日休ませた判断が正しかったか、明日はどうするか。その答えは、今夜出す必要がありません。

うまく言えなかったときの代替セリフ:

「今日はもう頑張ったから、おしまい」

これだけでもOK。 「今日1日をやり過ごせた」こと自体が、親にとっても子供にとっても前進です。

対応を変えたことで、前向きな変化が生まれた声も届いています。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校1年生の終わりごろから数カ月間不登校になり、高校2年生になるタイミングで全日制高校から転校する形で通学し始めました。最初は、通信制高校に馴染めるのか不安を感じていたのですが、不登校のきっかけになった学校での勉強のペースについて行けないということに関しては、自分のペースに合わせて先生たちと一緒に計画を立てて勉強を進められるので良かったです。」

— y0d5r0k9(生徒本人・KTCおおぞら高等学院)

📢 当サイトに投稿された口コミ

「中学生の時不登校を経験し、不登校でも入れる学校ということでクラーク記念国際高等学校に入学しました。入学前の学習会で友達を作ることが出来たり、先生方がカウンセラーの資格を持っていることもあり安心して3年間通うことができました。コース別に分かれていることで自分の興味の持つ分野を学習できたり、さまざまな資格を取得できたりと多くの経験を通して、自分に自信を持てたことが何より良かったと思います。」

— きこのこ(生徒本人・クラーク記念国際高等学校)

「無理に行かせない」という親の判断が、子供の自信を取り戻すきっかけになったケースは数多くあります。

声かけの準備ができたら、もう一つ──明日の朝、休ませるか行かせるかの判断基準も持っておきましょう。

5つの対応まとめ
  • ①まず自分を落ち着かせる(6秒ルール)
  • ②気持ちを受け止める声かけをする
  • ③理由を聞き出そうとしない
  • ④選択肢を提示する
  • ⑤第三者につなげる

今日休ませていい?無理やり行かせていい?──判断軸を3つの質問で整理する

「休ませたら甘やかしになるかもしれない」「でも無理やり行かせたら子供を壊してしまう」──この板挟みは、判断の基準がないから起きています。

ここでは、朝の玄関で迷ったときに頭の中で確認できる「3つの質問」を整理します。どちらを選んでも、あなたの判断は間違っていません。ただ、基準があると迷いは少し軽くなります。

判断軸① 昨日より子供が元気か、疲れているか──体のSOSを見逃さない

最初の問いはシンプルです。「昨日の夜と比べて、今朝の子供は元気か、それとも明らかに疲れているか」。

顔色が悪い、目の下にクマがある、声に力がない。こうした変化は、子供自身も言葉にできていないことが多いもの。日曜の夜から月曜の朝にかけて表情が暗くなる場合は、週末の休息では回復しきれていないサインと捉えてください。

不登校支援の専門家は、この状態を「心の体力が枯渇した状態」と表現しています。体の体力と同じように、心にもエネルギーの上限があります。日常のストレスで少しずつ消耗し、枯渇すると動けなくなる。充電には安心できる環境が必要で、充電されると子供は自発的に動き始めます。

「昨日より」という比較軸がポイントです。他の子と比べる必要はありません。その子自身の「昨日」と「今日」だけを見てください。体のSOSが出ているなら、今日は休ませて回復に充てるという判断は合理的です。

判断軸② 泣いているのは「気持ち」か、それとも「体」か──起立性調節障害の見極め方

2つ目の問いは、「泣いている原因が感情的なものか、身体的なものか」です。

朝起き上がれない、立ちくらみがする、午前中だけ体調が悪く午後には元気になる──こうした症状が続いている場合、自律神経の機能不全による起立性調節障害(OD)の可能性があります。日本小児心身医学会「起立性調節障害」によると、起立性調節障害は自律神経の機能不全で、小学校高学年から中学生に多く見られ、本人の意志とは無関係に体が動かなくなる疾患です。

以下に当てはまるものが複数あれば、小児科または小児神経科の受診を検討してください。

  • 朝なかなか起きられず、午前中はぼんやりしている
  • 立ち上がったときにめまいや立ちくらみがある
  • 午後から夕方にかけて急に元気になる
  • 頭痛や腹痛を頻繁に訴えるが、検査では異常が見つからない
  • 夜なかなか眠れず、朝がつらいサイクルが続いている

「仮病じゃないか」と疑いたくなる気持ちは自然です。ただ、起立性調節障害は血圧や心拍の検査で診断がつきます。疑いが少しでもあるなら、かかりつけの小児科や心療内科で「朝起きられない日が続いている」と伝えるだけで十分です。

判断軸③ 無理やり行かせたとき、子供は何を学ぶか

3つ目の問いは少し視点を変えます。「もし今朝、泣いている子供を無理やり学校に送り出したら、子供はそこから何を受け取るか」。

嫌だと言っても聞いてもらえない。泣いても状況は変わらない。つらいときに頼れる人はいない──無理やり行かせることが繰り返されると、子供が学ぶのは「我慢」ではなく「助けを求めても無駄だ」という無力感です。

もちろん、「行ってみたら楽しかった」という日もあります。全てのケースで休ませるのが正解ではありません。ただ、「行かせるかどうか」を決めるとき、この問いを一度頭に通すだけで、声のかけ方が変わります。「行きなさい」ではなく、「今日、行けそう?」と聞けるようになる。

「今日の判断で不登校は決まらない」──1回休ませることへの罪悪感を手放す

「今日休ませたら、明日も明後日も休むようになるんじゃないか」──この不安を抱えていない保護者はほぼいません。

「何日休ませるのが正解なのか」「仕事はどうすればいいのか」──具体的な不安も重なるかもしれません。ただ、事実として、1日休んだことがそのまま不登校に直結するケースは多くありません。不登校は1回の欠席で決まるものではなく、子供の中に蓄積された疲労やストレスが限界を超えたときに起こります。今日の1日が、蓄積を減らす休息になるか、さらに追い込む1日になるかは、「休んだかどうか」よりも「休んだ日にどう過ごしたか」で決まります。

「学校に行かなくていいよ」と親に言われた瞬間が一番ホッとした──不登校経験者にお話を伺うと、繰り返し耳にする言葉です。ただ、ホッとした後も心の中では葛藤が続いています。だからこそ、「今日だけ休もう」という短い区切りが効くのです。「ずっと休んでいい」ではなく、「今日だけの判断」として一旦プレッシャーから解放してあげること。それが心の体力回復の始まりです。

罪悪感を持つこと自体が、子供のことを真剣に考えている証拠です。その罪悪感は捨てなくていいので、判断の根拠を「なんとなく」から「3つの質問に照らして決めた」に変えてみてください。

こたにりょうた

朝の判断に正解はありません。でも、この3つの問いを頭に入れておくだけで、迷ったときの指針になりますよ。

心理的安全性が高い家庭をつくることは、甘やかしとは違います。「何を言っても大丈夫」という安心感があるからこそ、子供は自分の気持ちを整理し、次の一歩を踏み出すエネルギーを溜められるのです。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 私自身も不登校の経験者で、これまで多くの不登校経験者にお話を聞いてきました。「学校に行かなくていいよ」と親に言ってもらえた瞬間が一番ホッとした、と皆さん口を揃えます。ただ、ホッとした後も「本当にこれでいいのかな」という葛藤は続くんです。だからこそ、「ずっと休んでいい」ではなく「今日だけ休もう」という短い区切りが大切だと実感しています。1日分の安心が、明日を考える余裕をつくってくれます。

休ませた後の過ごし方──「今日は何して過ごしたい?」で1日を始める

休ませると決めた後、「じゃあ今日1日どうすればいいんだろう」と途方に暮れることがあります。

おすすめは、朝のうちに「今日は何して過ごしたい?」と聞くこと。勉強でもゲームでも散歩でも、何でも構いません。子供自身に1日の過ごし方を選ばせてあげてください。「休んだのにゲームしてる」と気になるかもしれませんが、今日の目的は「回復」。回復の方法は大人が決めなくて大丈夫です。

1つだけ避けたいのは、「明日は行くんだよ」と朝の段階で釘を刺すこと。これを言うと、せっかくの休息が「明日への猶予」に変わってしまい、子供は1日中「明日」のことを考えて休めません。明日のことは、明日の朝にまた3つの質問で判断すれば十分です。

今日の判断軸を持てたところで、もう少し先のこと──登校しぶりが長引くサインと、今週・今月の動き方についても確認しておきましょう。

登校しぶりが不登校に発展するサインと、今週・今月やること

「今日の判断ができた。でも……このまま不登校になってしまったらどうしよう」

その不安が頭をよぎるのは自然なことです。ただ、一つだけ先にお伝えしておきます。今日休んだから不登校になる、という単純な因果関係はありません。登校しぶりと不登校の間には段階があり、今どの地点にいるかを知ることで、やるべきことが見えてきます。

回復は右肩上がりではなく、アップダウンを繰り返しながら前に進みます。「昨日は行けたのに今日はダメだった」──それは後退ではなく、回復の途中で起きるごく自然な波です。この波に振り回されないためにも、段階的な見方を知っておくと助けになります。

「登校しぶり」と「不登校」の違いは欠席日数ではなく「心の状態」で見る

文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の用語解説では、年間30日以上欠席した児童生徒を「不登校」として調査しています。でも、この数字だけで判断するのは危険です。

たとえば、週に1〜2日休みながらも「明日は行こうかな」と自分から口にする子と、毎日登校しているけれど帰宅後に部屋にこもって一言もしゃべらない子。欠席日数だけで見ると、前者のほうが「問題あり」に見えます。でも、心の状態を見ると話は変わります。

不登校の回復過程は、一般的に次のような段階で整理されています。前兆期(行きたいけど行けない葛藤)→葛藤期(感情のぶつけ合い)→開始期(充電期間の始まり)→定着期(感情の振れが減少)→安定期(暇だと言い始める)→始動期(活動を再開する)。今のお子さんがどの段階にいるかを把握できると、焦りが和らぎます。

かつては「登校拒否」と呼ばれた時代もありましたが、現在は「不登校」として心の状態で捉える見方が定着しています。見るべきは、子供の中に「学校とのつながりを持とうとする気持ち」が残っているかどうかです。

  • 「明日は行く」「〇〇の授業だけ出たい」と自分から言葉にする → 学校とのつながりがまだある
  • 学校の話題そのものを避ける・聞くと表情が固まる → つながりが薄れている兆候

欠席日数はあくまで行政上の分類です。親が見るべきは、日数ではなく「子供が学校に対してどんな感情を持っているか」。ここを観察する習慣が、早い段階での気づきにつながります。

関連記事:学校行きたくない中学生の体験談と親子でできること

不登校に発展しやすい3つのサイン──今夜確認できるチェックリスト

登校しぶりの段階から不登校へ移行しやすい子には、いくつかの共通した変化が見られます。今夜、お子さんの様子を思い出しながら確認してみてください。

サイン1:「行きたくない理由」を話さなくなった

以前は「〇〇が嫌だ」「給食が苦手」など断片的にでも理由を口にしていたのに、最近はただ「行きたくない」としか言わない。あるいは、聞いても黙ってしまう。理由の言語化をやめたということは、子供の中で「説明しても変わらない」という諦めが生まれている可能性があります。

サイン2:家の中でも表情が乏しくなった

学校を休んだ日に元気に遊んでいるなら、心のエネルギーはまだ残っています。注意が必要なのは、休んでいるのに笑顔が減った、好きだったゲームや動画にも手を伸ばさなくなった、という状態です。

サイン3:親子の間に「腫れ物に触る」空気が漂い始めた

ここが分岐点になります。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 不登校と引きこもりの違いはどこにあるか。私は「親子関係が安心で安全になっているかどうか」だと考えています。子供が親の前で泣ける、怒れる、弱音を吐ける──これは親子の間に安心感がある証拠です。逆に、親も子もお互いの顔色をうかがい、学校の話を避け合うようになったら、関係そのものが硬くなっているサインです。親が敵になってしまえば、引きこもりのリスクも高まります。どうか、「何を言っても大丈夫」という空気だけは守ってください。

親子の関係が安心・安全であれば、たとえ不登校の期間があっても回復に向かえます。逆に言えば、欠席日数よりも「うちの子は私の前で本音を出せているか?」を確認するほうが、今の段階をつかむ手がかりになります。

3つすべてに当てはまったとしても、「もう手遅れだ」ということではありません。サインに気づいた今日が、対応を始められる日です。

今週やること:まず親が「焦り」を下げる──子供に伝わる感情の仕組み

ここからは、今週と今月に分けて具体的な動き方を整理します。

時間軸やること目的
今週(1〜7日目)親自身の焦りを自覚し、意識的に下げる子供の安心感を守る
今月(2〜4週目)学校・専門家と連絡を取り、支える体制を作る親一人で抱えない状態にする

まず今週やるべきは、意外かもしれませんが、子供への対応ではなく「自分の焦りを整えること」です。

理由があります。子供は、親の感情を驚くほど正確に読み取っています。口では「大丈夫だよ」と言っていても、声のトーンや表情、家事のスピード、ため息の回数──そうした非言語の情報から、親が焦っているかどうかを感じ取っているのです。

これは心理学で「情緒感染(Emotional Contagion)」と呼ばれる現象です。心理学者エレイン・ハットフィールドらの研究(Hatfield, Cacioppo, & Rapson, 1993)によると、人は無意識のうちに相手の表情・声・姿勢を模倣し、その結果として相手の感情に同調する傾向があります。親が落ち込んだ状態でいると、その暗い気持ちは子供にうつります。逆も同じで、子供の落ち込みが親にも伝わる。家庭内の感情は、良くも悪くも伝染するのです。

親が焦ると、子供は「自分のせいで親が苦しんでいる」と受け取ります。すると、「行きたくない」と言うこと自体が親を困らせる行為に変わり、本音を飲み込むようになる。結果として、サイン2やサイン3の状態に近づいていきます。

今週意識してほしいのは、たった一つだけ。「この子の人生は、今週決まるわけじゃない」と自分に言い聞かせること。 焦りがゼロになる必要はありません。「焦っているな」と気づけるだけで、子供に伝わる空気は変わります。

今月やること:学校・専門家・家庭の三角形で子供を支える体制の作り方

焦りが少し落ち着いたら、今月中に「一人で抱えない体制」を作り始めましょう。

目指すのは、学校・専門家・家庭の3つが子供を囲む三角形です。どれか一つに負荷が集中すると続きません。3つがゆるやかにつながっている状態が理想です。

今月中にやること具体的な一歩
学校担任またはスクールカウンセラーに現状を伝える電話1本、またはメール1通で「最近登校をしぶっている」と伝えるだけでOK
専門家外部の相談窓口を1つ見つけておく自治体の教育相談センター、または次のセクションで紹介する無料電話相談を確認する
家庭親自身の相談相手を1人確保する配偶者・実家の親・友人──「聞いてもらえる人」がいるだけで孤立感が変わる

三角形をいきなり完成させる必要はありません。今月中に「3つのうち1つでも連絡を取った」なら、それは体制づくりの第一歩です。

ここまで読んで「一人では心細い」と感じたなら、その感覚は正しいです。次は、具体的な相談先と、相談をためらう気持ちの扱い方についてお伝えします。

関連記事:不登校の保護者向け無料講座で支援体制の作り方を学ぶ

今週やること・今月やることチェックリスト

  • 【今週】担任またはスクールカウンセラーに状況を共有する
  • 【今週】子供の体調変化(頭痛・腹痛・睡眠)を記録し始める
  • 【今月】教育支援センターや相談窓口に一度連絡してみる
  • 【今月】通信制高校・フリースクールの資料を取り寄せておく

担任・スクールカウンセラーへの相談は、一人で抱えるより確実な近道です

子供の登校しぶりに向き合うとき、親だけで全部を背負う必要はありません。担任やスクールカウンセラー(SC)は、まさにこうした場面で力を貸してくれる存在です。

ただ、「相談すればいい」と頭でわかっていても、電話を手に取る指が止まる方がほとんどではないでしょうか。まず、その"止まる気持ち"の話からさせてください。

不登校支援の現場では「見守っているだけでは状況は好転しにくい」という見方が広く共有されています。親が一人で抱え込まず、学校や専門家と連携して支える体制をつくること──それが回復への近道です。

「大げさかな」「モンスターペアレントと思われそう」──相談をためらう心理を手放す

「子供が泣いたくらいで学校に連絡するなんて、大げさだろうか」「担任に"また休みます"と伝えたら、面倒な親だと思われないか」──こうした遠慮が浮かぶのは、むしろ自然な反応です。

相談をためらう保護者のほうが多数派と言っても過言ではありません。「まだ自分で何とかできるはず」「もう少し様子を見てから」と先延ばしにするのは、責任感の裏返し。弱さではなく、子供を守りたい気持ちの表れです。

ただ、一つだけ知っておいてほしい事実があります。登校しぶりの初期段階で学校側と情報を共有できた家庭ほど、長期化を防げたという声を相談現場では数多く耳にします。「早すぎる相談」は存在しません。大げさで構いません。

通信制高校カフェが相談を受けた中にも、「カウンセラーに"見守りましょう"と言われたが、何か月経っても具体的な変化がなく不安が増すばかり」という声は少なくありませんでした。「見守りましょう」と言われ続けて改善しない場合は、別の相談先を探すのも選択肢です。一人で見守り続けるよりも、お子さんに合った支援先を見つけるほうが回復への近道です。

同じ悩みを持つ親の体験談は、「学校行きたくないと子供に言われた時、親が許さないのはなぜか」でも紹介しています。

担任への欠席連絡、今日使えるメール・電話の例文

「休みます」の一言が言いにくい朝のために、そのまま使える例文を用意しました。

電話の場合(30秒で伝わる台本):

「おはようございます。〇〇の母(父)です。今朝、本人が登校をつらそうにしておりまして、本日はお休みさせていただきます。最近こうした朝が続いているので、ご都合のよいときにお電話かお便りで、学校での様子を教えていただけるとありがたいです。」

メール(連絡帳アプリ)の場合:

「〇〇の保護者です。本日、体調面・気持ちの面で登校が難しい状態のため、欠席いたします。ここ数日、朝になると泣いて登校を嫌がることが増えています。学校でのご様子やお気づきの点がありましたら、お知らせいただけると助かります。お手数ですがよろしくお願いいたします。」

どちらも、ポイントは「休む報告」+「最近の状態の共有」+「学校での様子を教えてほしいというお願い」の3点セット。理由を細かく説明する必要はありません。「つらそうにしている」で十分伝わります。

スクールカウンセラーへの予約・初回相談で「話すべきこと」リスト

文部科学省のスクールカウンセラー活用事業資料によると、スクールカウンセラー(SC)は多くの公立学校に週1〜2回程度配置されています。予約方法は学校によって異なりますが、一般的な流れは次の通りです。

1. 担任または保健室の先生に「スクールカウンセラーに相談したい」と伝える

2. 学校側がSCの来校日に合わせて予約を取ってくれる

3. 初回は保護者のみでもOK(子供を連れていく必要はない)

初回相談で「何を話せばいいかわからない」という方は、次のリストの中から当てはまるものだけ伝えてください。全部話す必要はありません。

  • 子供が「行きたくない」と言い始めた時期
  • 朝の様子(泣く、体調不良を訴える、動けなくなる等)
  • 本人が理由を話しているかどうか
  • 家庭で試した対応とその結果
  • 親自身が今いちばん困っていること

SCは「親の相談相手」でもあります。子供の問題だけでなく、「自分がどうしていいかわからない」という気持ちをそのまま話して構いません。

ここで一つ、心に留めておいてほしい考え方があります。「学校に行くかどうか」は、最終的には子供自身の課題です。親にできるのは、子供が自分で決断できるように「支える体制を整える」こと。学校や専門家との連携は、子供の課題に代わりに答えを出すためではなく、子供が安心して考えられる環境をつくるためのものです。

先生に相談したことで状況が好転した経験を持つ方もいます。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校3年生の10月に転入いたしました。高校入学と同時にパニック障害になってしまい、生活する上でも色々な心配事がありました。先生方は授業中の体調不良の時の対応などについても相談に乗ってくれ、個別に対応してくれるなどしてくれました。おかげで、無事通うことができ卒業することができました。とても感謝しています。」

— にこさん(生徒本人・石川県立金沢泉丘高等学校)

勇気を出して相談したことが、卒業までの道を開いたケースもあります。

担任以外の相談窓口一覧──今夜0時でもつながれる無料電話相談

今が夜で、明日の朝まで待てない。そんなときに頼れる窓口があります。

相談窓口電話番号対応時間特徴
よりそいホットライン0120-279-33824時間対応生活全般の悩み。つらい気持ちを聴いてもらえる
チャイルドライン0120-99-7777毎日16時〜21時18歳以下の子供専用。子供本人が電話できる
24時間子供SOSダイヤル0120-0-7831024時間対応いじめ・不登校など子供のSOS全般。保護者からもOK
児童相談所全国共通ダイヤル189(いちはやく)24時間対応虐待に限らず、子育ての悩み全般で利用可

※上記の電話番号・対応時間は2026年4月時点の情報です。最新の受付状況は各窓口の公式サイトでご確認ください。

「電話は緊張する」という方は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」ページ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/)でSNS相談の一覧も確認できます。LINEやチャットで相談できる窓口が複数掲載されています。

スマホで読めるので、今夜お子さんが寝た後にでも目を通してみてください。

相談先が見えてきたところで、最後に──学校以外の選択肢についても触れておきます。

学校以外の選択肢を知っておくことは、諦めではありません

「通信制高校を調べている自分は、子供の学校復帰を諦めようとしているんじゃないか」──そんな後ろめたさを感じていませんか。

調べることは、諦めることではありません。「ほかにも道がある」と知っているだけで、明日の朝の声かけが変わります。

不登校支援の専門家は共通して、「不登校の解決とは学校に行くことではなく、子供が自立すること」だと述べています。文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)でも、「不登校児童生徒への支援は、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある」と明記されています。学校復帰だけがゴールではない──この前提を知っておくだけで、選択肢の見え方が変わります。

フリースクール・適応指導教室・通信制高校──「知るだけでいい」3つの選択肢

学校以外で学べる場は、大きく分けて3つあります。

  • フリースクール:民間が運営する居場所兼学びの場。出席日数として認められるケースも増えています
  • 適応指導教室(教育支援センター):自治体が設置する無料の教室。在籍校の出席扱いになることがほとんどです
  • 通信制高校:自宅学習+少ない通学で高校卒業資格を取得できる正規の学校です

どれも「今の学校をやめる」と決めなければ調べてはいけないものではありません。知っておくだけで構いません。

「通信制高校=最後の手段」ではない──卒業率・大学進学率の実際

「通信制は最後の手段」というイメージを持っていませんか。数字を見ると、印象が変わるかもしれません。

文部科学省「学校基本調査(令和6年度)」によると、通信制高校の在籍者数は約29万人に達し、高校生全体の約1割を占めています。10年前(2015年度の約18万人)と比べて約1.6倍に増えました。卒業後に大学・短大・専門学校へ進学する生徒も年々増えており、全日制と同じ「高校卒業資格」が得られます。

通信制高校カフェの相談データでは、通信制高校に入学した生徒の多くが不登校の経験を持っています。入学後に「学校生活が楽しくなった」という声も数多く届いています。不登校を経験した子供にとって、通信制高校が「合う環境」になるケースは決して珍しくありません。

通信制を選ぶ理由は「不登校だったから」だけではありません。スポーツや芸能活動との両立、自分のペースで学びたいなど、前向きな動機で入学する生徒も多くいます。

関連記事:通信制高校の卒業率・進学率を30秒で診断する

通信制高校への編入で手厚いサポートを受けられたという声もあります。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「他の学校を退学後編入しました。それと比較してS高は、生徒の主体性を大切にし、様々なコースやコンテンツが選択肢として用意されている通信制高校でした。定期的に現状や困りごとの聞き取りがあり手厚く感じます。また、学習進度やレポートの遅れなどのお知らせも頻繁に来るので、自分で計画立てて学習することが苦手な生徒にも良い学校だと思いました。」

— えすのうみ(生徒の保護者・S高等学校)

通信制高校は「最後の手段」ではなく、子供に合った環境として積極的に選ばれています。

環境を変えたことで、自分のペースを取り戻せた生徒もいます。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校2年生に進級と同時にクラスに馴染めずに当校に編入という形で入学しました。周りと関わらず自分のペースで学校生活を送れるところが一番評価できる点です。」

— TOROTORO(生徒本人・福岡県立博多青松高等学校)

「今日決めなくていい」──選択肢を知ることで、親の余裕が生まれる

選択肢を調べることと、転校を決断することは別の話です。

「もし今の学校がどうしても合わなかったとしても、ほかに道がある」──その事実を知っているだけで、子供に対して「絶対にこの学校に戻さなければ」という力みが抜けます。親の余裕は、子供にも伝わります。

大切なのは「どの学校に行くか」よりも、「お子さん自身が選んだかどうか」。親が先回りして学校を決めた結果、お子さんとの関係が悪化したケースは相談の中でも少なくありません。今は情報を集める段階で十分です。お子さんが自分で考え、自分で選べるようになるまで、焦らず環境を整えていきましょう。

今日決める必要はありません。ただ、お住まいの地域にどんな学校があるのか、眺めてみるだけで気持ちが少し軽くなるかもしれません。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 実は、この記事を書いている私自身が全日制高校を中退し、通信制高校を卒業しています。中退直後は「普通のレールから外れた」と感じて後悔し、うつ病になった時期もありました。でも通信制高校で生徒会長を務めるほど学校生活が楽しくなり、卒業後は自分に合った仕事を見つけて独立できました。回り道に見えた時間が、今の自分をつくっています。お子さんにも、合う場所は必ずあります。焦らず、一緒に探していきましょう。

関連記事:都道府県別の通信制高校を探す


まだ決める必要はありません。でも、どこから調べていいかわからないときは、3分でできるタイプ診断を試してみてください。お子さんに合いそうな学校の方向性がわかります。


関連記事:お子さんに合う通信制高校を3分で診断する

よくある質問

Q子供の登校しぶりはいつまで続きますか?
A

お子さんの状態や環境によって異なりますが、数週間で落ち着く子もいれば、数か月かかる子もいます。期間よりも「子供の表情が少しずつ明るくなっているか」を目安にしてください。焦って期限を区切ると、かえってプレッシャーになります。

Q父親は子供の登校しぶりにどう関われば良いですか?
A

母親と同じ対応をする必要はありません。「話を聞いてくれる大人がもう一人いる」だけで子供の安心感は増えます。アドバイスや解決策を出そうとせず、一緒にご飯を食べる、散歩に誘うなど、日常の中で「味方だよ」と伝える関わり方で十分です。

Q学校を休んでいる子供に兄弟姉妹がいる場合、どう対応すればいいですか?
A

「お兄ちゃんは休んでいるのにずるい」と感じる兄弟がいるのは自然なことです。「体の調子が悪いときに休むのと同じで、心が疲れたときも休みが必要なんだよ」と年齢に合わせた言葉で説明してあげてください。兄弟それぞれに個別の時間をとることも助けになります。

Q学校を休んだ日、勉強はさせたほうがいいですか?
A

休んだ当日に勉強を強制する必要はありません。心の回復が最優先です。ただ、本人が「暇だな」と言い始めたら回復のサインなので、そのタイミングで「やってみる?」と軽く声をかける程度で大丈夫です。タブレット教材やオンライン学習など、本人が選べる形にすると取り組みやすくなります。

Q不登校になると子供の将来はどうなりますか?
A

不登校を経験しても、大学進学や就職をしている人は数多くいます。通信制高校やフリースクールなど学びの選択肢は広がっており、「学校に行けなかった=将来が閉ざされる」という時代ではありません。回り道が子供自身の強みになるケースも珍しくないです。

Q友達に「なんで学校来ないの?」と聞かれたとき、子供は何と答えればいいですか?
A

「ちょっと体調を整えてるんだ」「自分のペースで勉強してるよ」など、短い言葉で十分です。詳しく説明する義務はありません。親から「全部話さなくていいんだよ」と先に伝えておくと、子供の気持ちが楽になります。

まとめ

子供が「学校行きたくない」と泣いた朝、親にできることは思っているより少なくて、でも確実にあります。

この記事のポイント


  • 罪悪感は子供を大切に思っている証拠。自分を責めすぎないこと
  • 「甘え」ではなく「行けない」状態。原因の95%は親のせいではない
  • まず「そうか、行きたくないんだね」と気持ちを受け止める
  • 判断に迷ったら「昨日より元気か」「気持ちか体か」「無理やり行かせて何を学ぶか」の3つで整理
  • 一人で抱えず、学校・専門家・家庭の三角形で支える体制をつくる

まずは「そうか、行きたくないんだね」と、気持ちをそのまま受け止めること。理由を問い詰めなくていいし、今日休ませたからといって明日も休むとは限りません。怒鳴ってしまった朝があっても、今夜の声かけひとつで子供との関係は変わり始めます。

「甘えかも」「自分の育て方のせいかも」という考えが浮かんだら、それは多くの保護者が通る道です。通信制高校カフェの5,000件の相談現場でも繰り返し聞かれてきた言葉であり、あなただけが抱えている悩みではありません。

過去を悔いるよりも、「今から何ができるか」を考えること。それが、親にとっても子供にとっても、前に進むための一番の力になります。

今日やれることは3つだけ。子供の話をただ聞くこと。スクールカウンセラーや無料相談の連絡先をスマホに保存しておくこと。そして、学校以外にも子供が学べる場所があると知っておくこと。全部やらなくても、どれかひとつで十分です。


僕自身、通信制高校の卒業生です。あの回り道があったから今がある──お子さんにも合う場所は必ず見つかります。

不登校はチャンスでもあります。子供が自分自身と向き合い、自分に合った生き方を見つける貴重な時間になりえます。「普通のレール」から外れたように見えても、そこから自分だけの道を切り拓いた人はたくさんいます。

子供が泣いて「行きたくない」と言えるのは、あなたの前では本音を出せるから。その信頼を手がかりに、次の一歩を親子で探していきましょう。ここまで記事を読んでくださった時点で、あなたにはお子さんを支えられる力があります。

子供が学校行きたくないと泣いた時、怒鳴らなくていい対応5選|相談5,000件の専門家が解説

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この記事を書いた人

通信制高校出身で生徒会長の経験を活かし、通信制高校・不登校について発信中。無料の不登校解決動画講座通信制高校選び方メルマガ講座 主催しています。

▶不登校→全日制高校退学→通信制高校
▶不登校・進路相談累計5000件以上
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