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【診断付き】不登校の勉強方法7選|元不登校の運営者が"焦らない学び直し法"を解説

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不登校期間中の勉強の遅れは、適切な学び直し方を選べば取り戻せます。文部科学省の令和6年度調査では中学校の不登校生徒は216,266人、小中合計353,970人で、その多くが自宅教材・オンライン家庭教師・不登校対応塾・教育支援センターなど7つの形式を組み合わせて学んでいます。

「再開させたいのに動かない」「塾の体験は断られた」「受験まで時間がない」――お子さんの不登校が半年を超え、現実が迫ってくる時期に検索される保護者の方が増えています。

ところが情報を集めるほど混乱します。家庭教師、フリースクール、通信制高校、出席扱い制度――何を基準に選べばいいのかが見えないまま、口コミと費用の比較で疲弊してしまう。焦らなくていいと頭では分かっていても、エネルギーが残っていない子どもに教材を勧めて拒絶され、関係まで悪化する家庭は少なくありません。

そこで本記事では、選び方を4つの基準(回復段階/費用/出席扱い/本人の気質)に整理し、10問のセルフ診断で今の段階に合う形式を絞り込めるようにしました。記事監修は通信制高校カフェ管理人・小谷で、自身も学校に通えなくなる時期を経て公立通信制を4年かけて卒業しています。本記事は不登校・通信制高校に関する公的データと当サイトに寄せられた口コミに基づき構成しています。

勉強の前に必要なのは「心の体力」――スマホ充電に例えると、まず充電を戻す時間が要ります。なお「心の体力」は当サイト運営者・小谷が不登校支援の現場で使ってきた概念で、心理学のリソースモデルに近い考え方です。学び直しは続けられますし、選択肢は通信制高校という別ルートまで含めて広がっています。あなたは一人ではありません。7つの形式・教科の優先順位・無料リソース・運営者コラムまで、今日から動けるところだけを読んで使ってください。

通信制高校カフェ編集長小谷良太
こたにりょうた

通信制高校研究家のこたに( YouTube / Instagram / X )です!この記事は、通信制高校の卒業生であり、合同説明会で講演や進路相談を行ってきた僕、こたにが、自身の経験を基に解説します!

この記事でわかること

  • 不登校の勉強方法7選と回復段階別の選び方
  • 「勉強できない」は怠けではなく心の体力切れのサイン
  • 出席扱い制度の4要件と申請手順
  • 無料で使える4つの学習リソース
  • 学年別(小・中・高)の最適な勉強方法

不登校で通信制高校を選ぶ注意点

不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。

ただし注意して欲しいことがあります。それが

「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。

これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。

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目次

📋 あなたに合う勉強方法はどれ?

5問で今のお子さんに合う勉強形式をご案内します(約1分)

1 / 5

【セルフ診断】あなたに合う勉強方法はどれ?10問チェック

最初にお子さんと家庭の状況を10問で見える化します。点数が高いほど深刻という意味ではなく、「今日のあなたに合う勉強方法を案内するための地図」と捉えてください。0〜4点で評価し、合計点で読むべきH2を提案します。

診断でわかること・所要時間

所要時間は約3分です。診断は3軸(回復段階×費用感×対面OKかどうか)でお子さんの状況を整理し、7つの勉強形式のうちどれが今の家庭に合うかを案内します。

#チェック項目0点4点
1お子さんが学校を休んでいる頻度全く休んでいないほぼ毎日休んでいる
2休み始めてからの期間まだ休んでいない1年以上
3朝起きられる・身体症状普通に起きられる毎朝動けない
4机に向かう余力1日30分以上向かえる全く向かえない
5教材を勧めたときの反応自分から開く拒絶・無視
6他者と話す気力いつも通り話せる家族とも話さない
7学費・教材費の余裕月3万円以上出せる無料に絞りたい
8対面の場所に出る余力出かけられる家から一歩も出られない
9出席扱いの必要性不要必須(内申点重視)
10家以外の居場所の希望不要ほしい

合計点ごとに、最初に読むと方針が立てやすいH2を整理しました。

合計点状態の目安最初に読むべきセクション
30〜40点心の体力が著しく低下/全教科ストップH2-3「心理+NG行動」→H2-9「家庭の関わり方」
15〜29点一部の教科や時間帯なら向かえる回復期H2-2「7つの早見表」→H2-5「7形式の詳細」
0〜14点学習リズムは保てる/受験や進路を整理したいH2-4「選ぶ4つの基準」→H2-7「学年別の最適解」

診断ロジックの3軸と結果7パターン

3軸は「回復段階(混乱・停滞・回復初期・回復中期・回復後期)」「費用感(無料・〜1万円・1〜3万円・3万円超)」「対面OKかどうか」です。7つの結果は、後述の「不登校の勉強方法7選」の該当セクションに直接ジャンプできるよう設計しています。

結果プロフィール推奨セクション
R1混乱・停滞期×低予算×対面不可自宅教材(タブレット・通信教材)
R2停滞〜回復初期×中予算×対面不可オンライン家庭教師
R3回復期×中予算×対面少しOK対面家庭教師
R4回復期×中予算×他者と緩く繋がりたいオンライン塾(不登校対応)
R5回復後期×中〜高予算×家以外の居場所も不登校対応の対面塾・フリースクール型塾
R6停滞〜回復期×低予算×居場所優先フリースクール
R7どの段階でも×無料×学校復帰も視野教育支援センター(適応指導教室)

診断UIから該当セクションのアンカーへ自動でジャンプします。焦らなくていい――いまの段階で合うものから一つだけ選ぶ、それで十分です

結論:不登校の勉強方法は7つ|回復段階別の早見表で全体像をつかむ

不登校の勉強方法は大きく7形式に整理できます。自宅教材、オンライン家庭教師、対面家庭教師、オンライン塾、不登校対応の対面塾・フリースクール型塾、フリースクール、教育支援センターの7つです。どれが「正解」かではなく、お子さんの回復段階と家計に合うものを1つ選ぶのが現実的な使い方です。

7つの勉強方法早見表(費用・出席扱い・回復段階の対応)

費用と出席扱いの目安、向いている回復段階を一覧にしました。料金は2026年4月時点の一般的な相場で、実額は事業者により異なります。

#形式月額目安出席扱い向く回復段階対面要否
1自宅教材(タブレット・通信教材)0〜1万円条件次第で可混乱・停滞期不要
2オンライン家庭教師2〜5万円条件次第で可停滞〜回復初期不要
3対面家庭教師3〜6万円条件次第で可回復期必要(自宅で実施)
4オンライン塾(不登校対応)1〜3万円条件次第で可回復期不要
5不登校対応の対面塾3〜6万円学校判断回復後期必要
6フリースクール3〜5万円条件次第で可停滞〜回復期必要
7教育支援センター(適応指導教室)無料原則認められる全段階必要

※相場は当サイト編集部による主要事業者の公開料金からの算出(2026年4月時点)。出席扱いの可否は学校長の判断によります。詳細は後述の「出席扱い制度」で文科省の4要件を解説します。

学年・状態別おすすめの始め方

学年と回復段階の組み合わせで、最初の一歩が変わります。「全教科いっぺんに」ではなく「1日1問・1教科から」が共通の出発点です。

  • 小学生・混乱期:教材は使わず、絵本・図鑑など本人が選んだものを読む時間を1日10分から
  • 中学生・停滞期:自宅教材で得意教科だけ週2日・15分から(数学なら計算ドリルを1ページなど)
  • 中学生・回復期:オンライン家庭教師や教育支援センターで「人と関わる学習」を週1回から
  • 高校生・全段階:単位の心配があれば通信制高校への転編入も視野に入れる(後述の「学年別の最適解」で詳述)

学校復帰がゴールではありません。「自分のペースで学び直しを続けられる」状態を作ることが本当のゴールです。

不登校で勉強できない時の心理と、親がやりがちなNG行動

「うちの子、机にも向かわない」――この相談は通信制高校カフェにも年間を通して届きます。勉強できないのは怠けではなく、心の体力が枯渇しているサインです。ここでは心理面の理解と、親がやりがちなNG行動5つをまとめます。

「勉強しない子」ではなくエネルギー枯渇のサイン

子どもの心は、スマホのバッテリーに似ています。充電が0%の状態で無理に動かそうとすれば壊れます。学校という日々の負荷で充電を使い切ったお子さんに、塾や教材で追加の負荷をかけても、まず充電を戻す時間が必要です。

通信制高校カフェには、保護者からこんな声が届きます。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「中学生時代自分はいじめられていて、お世辞にも賢いとは言えず、なんなら偏差値40あるか怪しいレベルで勉強に対しても苦手意識が強く、N高等学校に入学してからは、自分のペースで学べる環境が整っており、周りの目を気にせず勉強に集中することができました」

— やなびなび(N高等学校・卒業生)

苦手意識と疲弊が重なると、机に向かう前段階で身体が動かなくなります。勉強の話を一旦やめることが、結果的に学び直しの最短ルートになる家庭は少なくありません。

自己肯定感が下がっているときに焦らせる弊害

「みんなは勉強しているのに」「受験まであと1年なのに」――焦りを口にすると、お子さんの自己肯定感はさらに下がります。焦らせる言葉は学習意欲を奪い、回復を遅らせる要因になります

自己肯定感が下がった状態で勉強を強要すると、お子さんは「自分はダメだ」というメッセージを毎日受け取ることになります。これは長期的な学習意欲の喪失につながり、結果として勉強再開までの期間がさらに長くなります。

学習再開のサインを見極める3つの目安

闇雲に教材を勧めるのではなく、お子さんが学び直しに動ける兆しを観察することが大切です。3つの目安を整理しました。

1. 生活リズムが安定してきた(朝起きられる日が週3日以上)

2. 家族との会話に学校・友達の話題が自然に混ざるようになった

3. 自分から本やゲーム、動画など何かに集中する時間が増えた

3つすべてが見えてきたら、教材を「目に入る場所に置く」段階に進めて構いません。勧めるのではなく、選択肢として見える状態を作るのがポイントです。

NG行動1:全教科を一度に再開させる

ブランクを取り戻そうとして、5教科一気に始めるのは典型的な失敗パターンです。1教科・1日10分から始めて、続けられる手応えを積み上げる方が結局は早く進みます。

NG行動2:受験を理由に焦らせる

「受験まで半年」「内申点が下がる」など、結果から逆算した焦りをお子さんに直接ぶつけるのは避けます。家計と進路の整理は親が引き受け、子どもには「今日できる1問」だけを見せるのが家庭の役割分担として現実的です。

NG行動3:塾や家庭教師に丸投げする

「専門家に任せれば大丈夫」と全権委任するのもNGです。家庭での声かけ・睡眠・食事の整え方が学習の土台で、ここを整えずに外部に丸投げすると効果が出ません。家庭は土台、外部は刺激という役割分担で考えます。

NG行動4:成績で評価しようとする

テストの点数や偏差値で評価する関わり方は、回復期のお子さんには重すぎます。「机に向かえた」「教科書を開いた」といった過程に光を当てる評価軸に切り替えます。アドラー心理学の言う「勇気づけ」の姿勢です(後述の「家庭の関わり方5つ」で詳述)。

NG行動5:中断を許さず継続を強要する

「せっかく始めたのにもったいない」と強要すると、お子さんは学習そのものに拒否反応を持ちます。中断・休止は学び直しのプロセスの一部と捉えてください。「やめてもいい」と保証された環境の方が、結果として長く続きます。

勉強方法を選ぶ4つの基準|回復段階・費用・出席扱い・本人の気質

7つの形式のどれを選ぶか迷ったら、4つの基準で順番に絞り込むと判断しやすくなります。家庭の優先順位を1から4の順で決めるのがコツです。

基準1 回復段階で選ぶ(6段階モデルとの対応)

不登校には混乱期・停滞期・回復初期・回復中期・回復後期・社会復帰準備期のおおまかな6段階があります(順序や呼び方は文献により異なります)。混乱・停滞期は「勉強しない」が原則、回復初期から「自宅で1教科だけ」を目安にしてください。

回復段階推奨される勉強形式
混乱・停滞期勉強を一旦止める/本・図鑑など本人が選ぶもののみ
回復初期自宅教材(1教科15分から)
回復中期オンライン家庭教師・教育支援センター
回復後期対面家庭教師・不登校対応塾・フリースクール
社会復帰準備期通信制高校・高卒認定試験などの進路整理へ

基準2 費用で選ぶ(家計の許容範囲)

無理な家計負担は親の焦りを増幅し、子どもに伝わります。月額の上限を先に決めてから候補を絞る順番が大切です。

  • 無料で始めたい家庭:教育支援センター、自治体の学習支援、無料リソース(後述の「無料で使える4つの学習リソース」で詳述)
  • 月1万円まで:自宅教材(タブレット型・冊子型)
  • 月3万円まで:オンライン家庭教師、オンライン塾
  • 月3万円超出せる:対面家庭教師、不登校対応の対面塾、フリースクール

基準3 出席扱いの必要性で選ぶ

出席扱いが必要かどうかで、選べる形式が変わります。内申点を重視する高校受験を予定している中学生は、出席扱いの可能性が高い形式を優先します(後述の「出席扱い制度」で詳述)。

基準4 本人の気質・関わり方の希望で選ぶ

「1対1がいい」「他の不登校の子と緩くつながりたい」「家以外の居場所もほしい」など、お子さんの希望を最後の決め手にします。本人の選択を最優先にすることで、続けられる確率が上がります

勉強方法の選び方 4つの基準まとめ

基準の優先順位は①回復段階 → ②家計の上限 → ③出席扱いの必要性 → ④本人の希望の順。この4つを順番に絞り込むと、迷わず決められます。

不登校の勉強方法7選|形式別の特徴・費用・出席扱い

ここから7つの形式を1つずつ詳しく紹介します。焦って全部を比較する必要はありません。各形式に「向いている家庭」のタグを付けたので、診断結果と照らし合わせて読み進めてください。

自宅教材(タブレット・通信教材)|外出が難しい・費用を抑えたい家庭向け

タブレット型・冊子型の通信教材を自宅で進める形式です。月額0〜1万円と費用が最も抑えやすく、混乱・停滞期からでも本人のペースで始められます。

  • 向く回復段階:混乱・停滞期〜回復初期
  • 費用目安:月0〜1万円
  • 出席扱い:条件を満たせば可(後述の「出席扱い制度を活用する」参照)
  • メリット:費用が安い/いつでも中断できる/外出不要
  • デメリット:孤独感が出やすい/継続のサポートは家族頼み

タブレット教材は記録が残るので、出席扱いの申請時にも提出しやすい形式です。

オンライン家庭教師|1対1の指導は欲しいが対面が難しい家庭向け

ZoomやSkypeで講師と1対1で授業を受ける形式です。家から出ずに人との関わりを取り戻せる点が大きな利点です。

  • 向く回復段階:停滞〜回復初期
  • 費用目安:月2〜5万円
  • 出席扱い:要相談だが認められやすい
  • メリット:1対1で質問しやすい/講師の交代も可能/自宅完結
  • デメリット:対面塾より同世代の交流は少ない/通信環境の準備が必要

「家から出る一歩」が難しい時期に、画面越しで講師と話せる体験は学び直しの起点になります。

対面家庭教師|人との関わりを少しずつ取り戻したい子向け

講師に自宅に来てもらう形式です。家という安全基地で他者と関わる練習ができるため、回復期に入ったお子さんに向きます。

  • 向く回復段階:回復期
  • 費用目安:月3〜6万円
  • 出席扱い:要相談
  • メリット:家にいながら対面の刺激がある/親も同席しやすい
  • デメリット:費用が高め/講師との相性に左右される

「人と話すこと自体が回復のリハビリ」になるご家庭で選ばれます。

オンライン塾(不登校対応)|他の不登校生との緩いつながりが欲しい子向け

不登校経験のある生徒が多く在籍するオンライン塾です。「自分だけじゃない」と感じられる環境が、孤立感の解消につながります。

  • 向く回復段階:回復期
  • 費用目安:月1〜3万円
  • 出席扱い:要相談
  • メリット:同じ境遇の仲間/オンラインで参加ハードルが低い
  • デメリット:集団授業だと質問しにくい場合あり

不登校対応の対面塾・フリースクール型塾|家以外の居場所も欲しい子向け

不登校生に特化した対面型の塾です。学習だけでなく、居場所としての機能も併せ持ちます。

  • 向く回復段階:回復後期
  • 費用目安:月3〜6万円
  • 出席扱い:学校長の判断による
  • メリット:学習と居場所の両立/専門スタッフのサポート
  • デメリット:費用が高め/通える範囲に施設があるかで選択肢が決まる

フリースクール|学習より居場所・人間関係の回復が優先な子向け

学校外の学びと交流の場です。学習の進度より「人と一緒に過ごせる」体験を優先する家庭に向きます。

  • 向く回復段階:停滞〜回復期
  • 費用目安:月3〜5万円(自治体補助が出る地域もあり)
  • 出席扱い:文科省の要件を満たせば可
  • メリット:仲間との関係性/プログラムが柔軟
  • デメリット:学習進度は学校と異なる/施設により方針差が大きい

詳しくはフリースクールの定義と費用もあわせてご覧ください。

教育支援センター(適応指導教室)|公的・無料で学校復帰も視野に入れたい家庭向け

市区町村が運営する公的な施設です。原則無料で、出席扱いも認められやすい点が最大のメリットです。

  • 向く回復段階:全段階
  • 費用目安:無料(教材費のみ実費)
  • 出席扱い:原則認められる
  • メリット:費用ゼロ/公的施設なので学校との連携がスムーズ
  • デメリット:地域差が大きい/指導員の人数が限られる場合あり

📢 当サイトに投稿された口コミ

「中学生の頃に欠席が多く公立高校・私立高校共に受け入れ先が厳しかったため、こちらの高校を選びました。担当の先生とのすり合わせはありますが、授業の曜日や時間帯も生徒の方で決めることができました」

— すみれ(トライ式高等学院・卒業生)

教育支援センターは在籍校を経由して紹介を受ける流れが一般的です。担任に相談するところから始めてください。

何の教科から始めるか/無料で使える4つの学習リソース

形式が決まっても「何から手をつければいいのか」で止まる家庭は多いです。ここでは教科の優先順位と、無料で使える学習リソースをまとめます。

教科の優先順位(空白期間別の始め方)

空白期間の長さによって、戻る教科は変えます。「全科目を平均的に」ではなく、戻りやすい教科から1つが原則です。

空白期間最初に戻る教科理由
〜3か月本人の得意教科自己効力感を取り戻すため
3〜6か月数学(計算)・英語(単語)積み上げ型教科の遅れを最小化
6か月超漢字・計算ドリル小学レベルから土台を作り直す

「学年の教材」にこだわらず、できる学年まで戻ることが結果的に早道です。

何から始めるか迷ったら「読む・書く・計算」の3軸

教科より手前の「学習の土台」を整える3軸です。1日10分ずつでも十分です。

1. 読む:本人が選んだ本・図鑑・漫画・新聞でOK

2. 書く:日記・写経・漢字書き取り・絵日記でOK

3. 計算:1桁の足し算・引き算から復習でOK

土台が戻ってきたら、教科書ベースの学習に移行します。

無料リソース1:NHK for School

NHK for Schoolは小・中学校の学習指導要領に沿った映像コンテンツが無料で誰でも視聴でき、教科ごとに整理されており、不登校児童生徒の自宅学習にも活用されています。

公式:https://www.nhk.or.jp/school/

無料リソース2:YouTube学習チャンネル

教科書の単元名で検索すると、解説動画が無数に見つかります。1動画10分以内のチャンネルを選び、お子さんが「これなら見られる」と感じたものをブックマークしておくのがコツです。

無料リソース3:教育支援センターの教材

教育支援センターでは、市区町村の教育委員会が用意した教材を無料で使えます。在籍校を通じて利用申請をすると、家庭でも借りられる場合があります。

無料リソース4:自治体・公的サイトの問題集

文部科学省や各都道府県教育委員会が公開している学力テスト・問題集は無料でダウンロードできます。「都道府県名+学力調査+問題」で検索してみてください。

文科省ホームページ:https://www.mext.go.jp/

学年別の最適解|小学生・中学生・高校生それぞれの推奨ステップ

学年が変わると、優先すべきポイントも変わります。ここでは3つの学年別に最適解を整理します。

小学生の勉強方法:学習習慣の維持と心の安全基地

小学生の不登校では、学習進度よりも「家庭が安全基地である」ことが最優先です。学習はやってもやらなくてもいい時期、と割り切るくらいで構いません。

  • 推奨形式:自宅教材(タブレット)・教育支援センター
  • 1日の学習量:合計15分以内から
  • 親の関わり:本人の興味(マインクラフト・図鑑・絵本など)に並走する

詳しくは不登校の小学生 対応の進め方もご覧ください。

中学生の勉強方法:受験を意識した戦略と出席扱い

中学生は内申点と高校受験が現実的な課題になります。出席扱いの活用と、通信制高校という別ルートの確保が両輪です。

  • 推奨形式:オンライン家庭教師+教育支援センター(出席扱い目的)
  • 1日の学習量:30分〜1時間(回復期)
  • 親の関わり:担任との連携、出席扱い制度の確認

不登校の中学生 進路・その後もあわせて参照してください。

高校生の勉強方法:通信制高校という別ルートと通信制学習の3本柱

高校生で不登校が長引くと、単位の問題が出てきます。通信制高校への転編入は現実的な選択肢です。通信制高校の学習は3本柱(レポート/スクーリング/単位認定試験)で構成されます。メディア(インターネット・ラジオ・テレビ等)を活用した学習を取り入れると、スクーリング時間が最大60〜80%減免されます。学校によっては年間4日程度のスクーリングで卒業可能な場合もあります(文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)。前籍校で不登校経験のある生徒の在籍率は約57.8%(文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)で、不登校経験者にとって標準的なルートになっています。

  • 推奨形式:通信制高校への転編入+自宅教材で学び直し
  • 1日の学習量:通信制のレポートペースに合わせる
  • 親の関わり:学校選びの伴走、スクーリング日数の確認

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校2年生の時に、父親の転勤で転校したが、新しい学校になじめず、通信高校に編入しました。学校でのスクーリングは月に1回で、それ以外は教育テレビでの授業を受け、レポートを提出するだけだったので気が楽でした」

— ぶんぶん(NHK学園高等学校・卒業生)

通信制高校の選び方は通信制高校診断で5分で絞り込めます。

出席扱い制度を活用する|文科省ガイドラインと申請手順

不登校でも自宅やフリースクールでの学習が「出席」として扱われる制度があります。内申点や進学に影響するため、活用できるかを必ず確認してください。

出席扱いになる4つの要件

文部科学省の令和元年通知では、自宅IT等を活用した学習を出席扱いとする4つの要件が示されています。

1. 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること

2. 民間業者やNPO等が提供する学習活動の内容が、当該児童生徒の学習計画に適していること

3. 学校長が対面指導や訪問等で学習状況を十分把握できていること

4. 学習活動の評価が、教育課程上適切に位置付けられること

公式:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm

出席扱いの申請前チェックリスト

□ 保護者と学校の連携・協力関係の確認 □ 利用する学習サービスの内容が学習計画に適しているか確認 □ 学校長による学習状況把握の方法の確認 □ 教育課程上での評価方法の確認。4つ全て揃えてから担任に相談するとスムーズです。

フリースクール・教育支援センター・自宅IT学習の扱い

形式によって出席扱いの認められやすさが変わります。

  • 教育支援センター:原則認められる
  • フリースクール:上記4要件を満たせば認められる
  • 自宅IT学習(タブレット教材等):4要件を満たせば認められる
  • オンライン家庭教師:学校長の判断による(記録の提出が鍵)

申請手順と担任との連携の進め方

申請は学校長宛てに保護者から申請するのが基本ですが、最初の窓口は担任です。以下の順で進めると話がスムーズです。

1. 担任に「出席扱い制度の活用を検討している」旨を伝える

2. 利用予定の学習サービス・施設を具体的に提示

3. 学習記録の提出方法を学校と擦り合わせる

4. 学校長宛ての申請書を提出(フォーマットは学校による)

5. 月1回程度、学習状況を学校に報告する

保護者の方からは「最初は門前払いされた」という声も届きますが、文科省通知のURLを携えて再度相談すると認められるケースが多いです。

こたにりょうた

「学び直し」を続けるための家庭の関わり方5つ

学び直しが続くかどうかは、家庭での日々の関わり方で決まります。「教える」より「環境を整える」役割を意識してください。

他の子と比較しない

「同級生は」「兄弟は」と比較する言葉は、回復期のお子さんの自己肯定感を一気に下げます。比較するなら昨日の本人とだけ。それも「できなかった」ではなく「今日はここまで来た」という比較に限ります。

一日1問でOKの原則

ブランクを焦って取り戻そうとせず、1日1問・1ページ・10分を続ける方が結局は積み上がります。「これだけしかできなかった」ではなく「今日もできた」と数える方針に切り替えます。

親も学ぶ姿勢を見せる

子どもにだけ「勉強しなさい」と言わず、親も読書・資格・語学など何か学び始めます。学ぶことは特別なことではないと日常で示すことで、お子さんが学び直しに動きやすくなります。

「褒める」より「勇気づける」

アドラー心理学の創始者アルフレッド・アドラーは、結果を褒める(縦の関係)のではなく過程に光を当てる「勇気づけ」(横の関係・共感)が子どもの成長を促すと提唱しました。「100点取って偉い」ではなく「机に向かう時間が増えたね」「自分で始めたんだね」と過程を言語化する関わり方です。

褒める(結果評価)勇気づける(過程評価)
100点取れて偉いね毎日続けられてるね
良い成績だね自分で始められたね
すごい!天才!工夫してるのが伝わるよ

「結果」は不安定でブレやすく、過程は本人の中に積み上がっていきます。勇気づけは学び直しのエンジンになります。

こたにりょうた

中断OK・休む権利を保障する

「やめてもいい」と保証された環境の方が、結果として長く続きます。中断は失敗ではなく、回復の一部です。

運営者コラム|公立通信制を4年かけて卒業した私からの3つの言葉

✍️ 通信制高校カフェ運営者より ここからは管理人・小谷の個人的な経験を書きます。一般論ではなく、当時の自分が「言ってほしかった言葉」をまとめました。

全日制を中退して学校から離れていた時期の話

私は全日制高校に通えなくなった時期があり、結果として中退しました。当時は「人生が止まった」「もう取り戻せない」と本気で思っていました。机に向かおうとしても、教科書を開く前に頭が真っ白になる感覚を、いまでも覚えています。

家族からは「勉強しなさい」と言われ続けましたが、勉強する余力が枯渇していたので、できなかった自分をさらに責める日々でした。あの時の自分には「焦らなくていい」と言ってあげたい――それがこの記事の出発点です。

公立通信制で4年かけて卒業してわかったこと

その後、私は公立通信制高校に入り直し、4年かけて卒業しました。標準は3年ですが、レポートで詰まったり、スクーリングを休んだりした分、1年余分にかかりました。それでも卒業しました。今もそのことを後悔していません。

通信制での学び直しでわかったのは、学習の進度は人それぞれで構わないということと、「学校」の形は1つではないということです。週5日通う全日制が合わない人にとって、月数回のスクーリングと自宅学習を組み合わせる通信制は、無理なく卒業まで届く現実的な選択肢でした。

あの時の自分にかけたい3つの言葉

最後に、当時の自分や、いま勉強で苦しんでいるお子さん・保護者にかけたい3つの言葉です。

1. 「焦らなくていい。1年遅れて卒業しても、人生は続く」――4年で卒業した私が言うのだから、これは保証できます

2. 「『見えない学力』を育てる時期もある」――マインクラフトで設計を考える時間、図鑑を読む時間、家族と話す時間。これらは点数にならなくても、本人の中に確実に積み上がっています

3. 「あなたは一人ではありません」――文科省の令和6年度調査で中学校だけで216,266人。あなたの家庭だけの問題ではなく、これだけの家庭が同じ夜を過ごしています

通信制高校では生徒会長を務めるなど、机に向かう以外の経験もできました。同級生たちはいま、税理士、IT企業勤務、美容師、テレビ局のプロデューサーなど多様な道を歩んでいます。通信制から始まる人生は、ひとつの色には染まりません

学校復帰がゴールではなく、自分のペースで学び直しを続けられる状態が本当のゴールです。

よくある質問

勉強しないけど見守るだけでいいですか?

混乱・停滞期は見守るだけで十分です。回復のサイン(生活リズムが整う/学校の話題が自然に出る/何かに集中する時間が増える)が見えてきたら、教材を「見える場所に置く」段階に進みます。勧めるのではなく、選択肢として見える状態を作るのがポイントです。

フリースクールは出席扱いになりますか?

文部科学省の4要件(保護者と学校の連携/学習計画の妥当性/学校長の状況把握/適切な評価)を満たせば認められます。フリースクール側が出席扱い申請の実績を持っているケースが多いので、入会前に確認してください。

通信教材だけで高校受験できますか?

可能です。中学校の学習指導要領に沿った通信教材を継続できれば、公立・私立高校への一般受験は可能です。ただし、内申点が重視される地域では出席扱いの確保も並行して進めるのが現実的です。通信制高校への進学なら、内申点の比重がさらに下がります。

家庭教師の費用相場はどのくらい?

対面家庭教師で月3〜6万円、オンライン家庭教師で月2〜5万円が一般的な相場です。契約前に体験授業を必ず受け、家計の月額上限を先に決めることをおすすめします。

高校受験までに何月から動けばいい?

理想は中3の4月、現実的には夏休み前までにスタートできると余裕が出ます。それ以降になっても通信制高校という選択肢があるため、焦らなくていい前提は変わりません。

通信制高校への進路は勉強が遅れていても大丈夫?

大丈夫です。通信制高校の入試は学力試験よりも面接・作文中心の学校が多く、前籍校で不登校経験のある生徒の在籍率は約57.8%(文部科学省「高等学校通信教育の現状について」)です。学び直しは入学後にレポートで進めるので、現段階での学力差は大きな障壁になりません。学校選びは通信制高校診断で確認できます。

まとめ|今日できる3つのこと

不登校の勉強方法は7つ。今日から動ける3つのアクションにまとめます。

1. 診断でお子さんの回復段階と合う勉強方法を確認する――この記事の冒頭の10問チェックで合計点を出し、最初に読むH2を絞る

2. 「一日1問」または無料リソースで今日1つだけ始める――NHK for Schoolの動画1本、計算ドリル1ページ、図鑑10分でOK

3. 担任に出席扱い制度の活用を相談する――文科省通知URLを携えて、最初の窓口は担任に

焦らなくていい学び直しは続けられますあなたは一人ではありません。お子さんのペースで、家庭のペースで、続けてください。

通信制高校という別ルートを知りたい方は通信制高校診断へ。不登校全般の相談は不登校無料LINE講座でも受け付けています。

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出典・参考資料

  • 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日公表・令和8年1月16日更新):https://www.mext.go.jp/content/20251029-mxt_jidou02-100002753_2_5.pdf
  • 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年):https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
  • NHK for School:https://www.nhk.or.jp/school/
  • 文部科学省ホームページ:https://www.mext.go.jp/
  • 通信制高校カフェ口コミデータ(自社収集・2026年4月時点)

不登校で通信制高校を選ぶ注意点

不登校生徒数は毎年過去最高を更新し、その不登校の子どもの受け皿になっている通信制高校。自由度が高いからこそ合った学校も見つけやすく、通信制高校に入ることは、再登校のきっかけにもなりやすいです。

ただし注意して欲しいことがあります。それが

「心のエネルギーが少ない状態のときに学校見学に行くと、最初に行った高校に決めてしまいがち」ということ。

これだと、複数校から検討できていないので、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

この失敗を避けるには、不登校の子どもを支える親が、先に複数の選択肢を持っておくことが重要。

そんな時に役立つのが、通信制高校の一括資料請求サービスです。住所を入力するだけで、通学圏内の学校のパンフレットを簡単に取り寄せられます。

各校の特徴や違いを把握しやすくなり、子どもに合った学校を見つけやすくなります。パンフレットがあることで、視覚的にも検討しやすく「この学校は違うな」見極めがしやすくなります。

本格的に学校選びを始めるまえにまずは、こうした資料請求サービスを活用してくださいね。

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当サイトの学校情報の内容に記載ミスや古い情報又は、新規キャンパスの情報がある場合は、お手数ですが下記の情報提供フォームからご連絡いただけますと幸いです。
>>通信制高校・サポート校情報提供フォームはこちら

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MEMO

失敗しない通信制高校選びで大事なことは複数の通信制高校から検討することです。その最初のステップが資料請求です。

でも自分の地域から通える通信制高校を探すのは大変だし、1校1校入力フォームに資料請求していくのも大変です。更に資料請求しても音沙汰も無いことも…。

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この記事を書いた人

通信制高校出身で生徒会長の経験を活かし、通信制高校・不登校について発信中。無料の不登校解決動画講座通信制高校選び方メルマガ講座 主催しています。

▶不登校→全日制高校退学→通信制高校
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