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高校中退でも高卒認定試験で大学・専門学校に進学できた3つのルート

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高卒認定試験に合格すれば、高校中退でも大学・専門学校の受験資格が得られます。一般入試・AO入試・推薦型選抜・共通テスト、どの入試方式でも受験でき、大学を卒業した時点で最終学歴は「大学卒業」に変わります。

高校を辞めてから、自分の部屋でそのことばかり考えていた、という人は多いです。「大学には行きたい。でも自分みたいな経歴で受験できるのか」「高卒認定を取っても、学歴は中卒のままって聞いたけど本当か」——そういう不安を抱えたまま、なかなか動けずにいる方も多いです。

通信制高校カフェには、高校中退・不登校の読者から多くの相談が寄せられます。その中で見えてきた共通パターンがあります。進学できた人は、「自分でも受験できる」という事実を早い段階で確認し、そこから動き始めていました。

この記事では、高卒認定試験から大学・専門学校への進学ルートを3つに整理して解説します。読み終わる頃には、「自分はどのルートで進むか」を判断するための材料が揃います。17歳で今日から動ける人も、20代で学び直しを考えている人も、それぞれのスケジュールに合わせた進め方を紹介しています。

通信制高校カフェ編集長小谷良太
こたにりょうた

通信制高校研究家のこたに( YouTube / Instagram / X )です!この記事は、通信制高校の卒業生であり、合同説明会で講演や進路相談を行ってきた僕、こたにが、自身の経験を基に解説します!

この記事でわかること

  • 高校中退でも大学・専門学校に進める3つのルート
  • 高卒認定試験の科目・合格ライン・スケジュール
  • 一般入試・AO入試・専門学校それぞれの出願条件
  • 17歳・18歳・20代別の具体的な行動スケジュール

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目次
高卒認定から大学・専門学校への進学ルート診断

3つの質問で、あなたが最初に読むべきセクションをご案内します

質問 1 / 3 0%

高校中退でも進学は諦めなくていい:3つのルートの全体像

高卒認定試験という選択肢がある以上、「高校を辞めた=大学・専門学校への道が閉じた」は事実ではありません。制度上の受験資格は確実に得られます。ここでは全体像を整理します。

「中退=人生終わり」ではない:高卒認定という選択肢

高校を中退したとき、まず頭をよぎるのは「もう大学には行けない」という思い込みです。しかし文部科学省の制度では、高卒認定試験(正式名:高等学校卒業程度認定試験)に合格した人は、大学・短大・専門学校の受験資格を得られます文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)。

「中退した事実」は変わりません。ただし、進学の道を閉ざすものではない。これが制度の実態です。

かつては「大学検定試験(大検)」という名称で知られていた試験ですが、2005年度からは現在の「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」に改称されています。旧大検と現在の高卒認定試験は制度として連続しており、大検の合格科目は高卒認定試験の合格科目として引き継げます。

文部科学省「高等学校卒業程度認定試験の概要」によると、高卒認定試験は年に2回実施され、16歳以上であれば受験できます。全科目に合格した年度から、大学・専門学校の受験資格が発生します。17歳で合格しても、大学への入学は18歳になる年度以降が原則です(大学設置基準による。一部例外あり)。

「中退という過去」と「これからできること」は別の話です。この記事では、その「これからできること」を具体的に解説します。

通信制高校カフェに寄せられた相談から見えた進学成功パターン

通信制高校カフェに寄せられた相談の中には、「高卒認定を取っても大学に入れるのか」「面接で中退歴を話したらどうなるか」「17歳から始めて間に合うか」という内容が多くあります。

その相談の中で見えてきた、進学できた人に共通するパターンがあります。

動けた人の多くは、「受験資格が得られる」という事実を早期に確認していました。「自分には受験資格がない」という誤解を持ったまま動けずにいる人と、「資格はある、あとは準備だ」と動き始めた人では、結果が大きく異なります。

また、入試ルートを絞り込んでいました。一般入試・AO・推薦・専門学校と選択肢はいくつかありますが、自分の状況(年齢・目標・学力)に合ったルートを一つ選んで集中した人が多いです。

当サイトには、中退後に一歩を踏み出した方から口コミが届いています。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校2年の秋頃に対人関係に悩み、別の全日制高等学校を中退しました。自分のペースで悩まずに通える通信制高校を探してみたところ、本校を知り編入しました。いざ入学してみたら、周りの同級生や先生方が親しく接してくれて、対人関係に悩まずに毎回通うのが楽しくなりました。充実した高校生活を送れ、あの時の決断は間違っていなかった。」

— サカサカコーコー(大宮中央高等学校・生徒本人)

「あの時の決断は間違っていなかった」という言葉が示すように、一歩を踏み出した先に新しい景色があります。このパターンは、相談者の中に繰り返し現れます。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 私自身、高校を中退した経験があります。あの当時は「自分の将来はどうなるのか」と不安でしかたありませんでした。でも振り返ると、高校を辞めたことを後悔はしていません。資格取得という自分なりの道を見つけ、就職も実現できました。「中退した事実」と「これからできること」は別の話です。高卒認定という制度があり、その先に大学・専門学校への道がある。その事実を早く知っていれば、と思う読者に届けたくてこの記事を書きました。

この記事で解説する3ルートの早見表

この記事では、高卒認定試験を出発点とした進学ルートを以下の3つに整理しています。

ルート名入試方式大学・専門学校卒業後の最終学歴向いている人
ルート1:高卒認定→大学の一般入試一般入試・共通テスト大学卒業(学士)学力で勝負したい・国公立・難関私大を目指したい
ルート2:高卒認定→大学のAO・推薦入試総合型選抜(AO)・学校推薦型選抜大学卒業(学士)志望理由・活動実績・面接で強みを発揮できる
ルート3:高卒認定→専門学校専門学校の入試(書類・面接が中心)専門学校卒業(専門士・高度専門士)美容師・看護師・保育士など特定の職業に就きたい

どのルートを選んでも、高卒認定試験の合格がスタートラインです。「どの入試方式が自分に合うか」から考えると、次のステップが見えやすくなります。

高卒認定試験に合格すれば大学・専門学校の受験資格が得られる

高卒認定試験に全科目合格すると、大学・短期大学・専門学校の受験資格が得られます。これは制度として定められた事実です。一般入試・AO入試・学校推薦型選抜・共通テスト、どの入試方式でも対象になります。

高卒認定試験とは何か、なぜ受験資格が得られるか

高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)は、高校を卒業していなくても、高校卒業と同等以上の学力があると国が証明する試験です。文部科学省が実施し、年2回(8月・11月)行われます(文部科学省「高等学校卒業程度認定試験の概要」)。

大学・専門学校が入学資格として「高校卒業またはそれと同等以上の学力があると認められた者」を定めています。高卒認定試験の合格者はこの「同等以上の学力があると認められた者」に該当するため、受験資格が発生します。

重要な点が2つあります。

1つ目は、高卒認定試験に合格しても、最終学歴は「高校卒業」にはならないという点です。合格の時点での最終学歴は「中学校卒業」のままです。大学・専門学校を卒業して初めて、その学歴(大学卒業・専門学校卒業)が最終学歴になります。

2つ目は、一部の公務員試験や企業の採用基準で「高校卒業」と「高卒認定試験合格」が異なる扱いを受ける場合があることです。就職活動を意識している場合は、志望先の採用基準を事前に確認してください。

核心は「受験資格は確実に得られる」という事実です。

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18歳未満でも合格はできる:大学入学は18歳になる年度から

文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 受験資格」によると、高卒認定試験の受験資格は「受験する年度の終わり(3月31日)時点で16歳以上になる者」です。16歳から受験でき、17歳でも合格できます。

ただし、大学への入学は「18歳になる年度から」が原則です。試験に合格した年に17歳であれば、合格証書はもらえますが、大学に入学できるのは翌年(18歳になる年)の4月以降になります。また、高卒認定試験の合格証明書に有効期限はなく、一度合格すれば何年後でもそのまま使えます。

専門学校については、入学資格の年齢制限が大学と異なる場合があります。各専門学校の募集要項を確認するのが確実です。

17歳の段階で高卒認定試験に合格することは、決して時間の無駄ではありません。1年間を勉強・準備期間として使えるため、合格後すぐに大学受験の準備に集中できます。17歳からの具体的なスケジュールは、後の「年齢別スケジュール」のセクションで詳しく解説します。

高卒認定試験の基本情報:科目・合格ライン・スケジュール

高卒認定試験の概要を整理しておきましょう。

高卒認定試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)

文部科学省が年2回(8月・11月)実施する国家試験。高校を卒業していなくても「高校卒業と同等以上の学力があること」を国が証明する制度。合格すると大学・短大・専門学校の受験資格が得られる。

「試験は難しいのか」「独学で合格できるのか」——この疑問は、行動を始めるかどうかの判断に直結します。ここでは、試験の全体像を事実に基づいて解説します。

受験科目は9〜10科目:2026年度から「情報」が必修に追加

高卒認定試験の受験科目は、2026年度(令和8年度)第1回試験より新制度に移行しました。選択科目の組み合わせによって9〜10科目になります。以下が2026年度の科目一覧です(文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 試験科目」)。

分野必修・選択科目(2026年度〜)
国語必修国語
地理歴史必修(2科目とも)地理・歴史(両方必須)
公民必修公共
数学必修数学
理科選択(2〜3科目)科学と人間生活+1科目、または基礎を付した科目から3科目
外国語必修英語
情報必修(★2026年度新設)情報

高校在学中に取得した単位は、免除申請できます。高校を中退した場合でも、在学中に単位を取得していた科目は試験免除の対象になることがあります。受験前に在籍していた高校の成績証明書(単位修得証明書)を取り寄せて確認してください。

試験は年2回(8月と11月)実施され、1回で全科目合格する必要はありません。科目ごとに合否が判定されるため、苦手科目だけ翌回に回すことができます(科目別合格制の詳細は次のH3で説明します)。

合格ラインの考え方と科目別合格制の仕組み

高卒認定試験の合格ラインは、各科目100点満点中のおおむね40〜50点が目安とされています。文部科学省は合格最低点を公表していないため、この目安は受験者の体験談や予備校各社の公表情報に基づくものです。「45点前後で合格できる科目が多い」という声が多く見られますが、公式な確認はできません。

文部科学省「令和6年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果」によると、令和6年度第1回の受験者数は8,100人、全科目合格者数は4,140人でした(合格率約51.1%)。

科目別合格制という仕組みで重要な点は、一度合格した科目は期限なく有効であることです。8月の試験で5科目合格し、残り3科目が不合格だった場合、11月の試験では残り3科目だけを受験すればよいです。合格した5科目を再度受験する必要はありません。

この仕組みにより、全科目を一度に準備する必要がなくなります。得意科目から合格し、残りの科目を順番に攻略する戦略も取れます。

年2回の試験スケジュール:出願から合格発表までの流れ

高卒認定試験は年2回、8月と11月に実施されます。各回のスケジュールは以下の通りです(文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)。

出願期間試験日合格発表
第1回(8月)4月上旬〜5月中旬8月上旬(2日間)9月上旬
第2回(11月)7月中旬〜9月上旬11月上旬(2日間)12月上旬

※年度によって日程が変動します。受験年度の文部科学省公式サイトで最新情報を確認してください。

出願は郵送が基本です。願書は都道府県の教育委員会や文部科学省のウェブサイトで入手できます。受験料は科目数に応じて異なります(1〜3科目:4,500円、4〜6科目:6,500円、7〜10科目:8,500円。収入印紙での納付)。最新の受験料は文部科学省公式サイトの受験案内でご確認ください。

17歳で8月合格を目指す場合、出願期間は4月上旬〜5月中旬です。今の時点から準備を始めると、最初のチャンスに間に合います。

独学で合格するための勉強法と教材選び

高卒認定試験は独学で合格できます。必要な学力は高校卒業程度であり、難関試験ではありません。ただし、中退のタイミングによっては、抜けている範囲が広い科目もあります。

独学で合格する場合の基本的な進め方を以下に示します。

過去問から始めるのがお勧めです。文部科学省のウェブサイトに過去複数年度分の試験問題と解答が公開されています(文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 過去の試験問題等」)。過去問を解くことで、各科目の出題傾向と自分の現在地を確認できます。

次に、科目別の参考書を使って苦手範囲を補完します。高卒認定試験専用の参考書・問題集が出版されています(J-出版・旺文社・ヒューマンアカデミー等から出版)。通常の高校教科書より範囲が絞られており、効率的に学習できます。独学と並行して通信教育(Z会などの通信添削)を使うという方法もあります。

学習期間の目安は科目の状況によって大きく異なります。予備校各社の案内では「1科目あたり50〜100時間」という目安が示されることがありますが、公式な調査データではなく個人差も大きいため、参考程度に留めてください。全科目を初めて学ぶ場合は、6〜12ヶ月の準備期間を見込む受験者が多い傾向にあります。

予備校・通信講座を使うべき人の判断基準

独学に向いている人と、予備校・通信講座を使った方がいい人は、状況によって異なります。

独学が向いている人

  • 中退前に高校の単位をある程度取得しており、免除科目が多い
  • 自分でスケジュールを管理して勉強を続けられる
  • 費用を抑えたい

予備校・通信講座が向いている人

  • 中退が1年次以前で、高校内容がほぼ未修の科目が多い
  • 一人での学習継続が難しい(自己管理が苦手・モチベーション維持が難しい)
  • 8月の試験に向けて短期間で全科目を仕上げる必要がある

高卒認定試験の専用予備校(J-Web School・高卒認定ワイドや、通信講座のZ会・四谷学院など)は、費用が1〜5万円程度のものから本格的な通学コースまで幅広くあります。試験の合格だけでなく、大学受験との両立を考えている場合は、大学受験にも対応しているコースを選ぶと効率的です。

費用・サポート内容・合格実績を比較してから選んでください。特定の塾・予備校の宣伝はこの記事の目的ではないため、名前の列挙は参考程度にしてください。

高校中退者がつまずきやすい科目とその対策

高卒認定試験で、高校中退者が特につまずきやすい科目があります。中退のタイミングによって状況は異なりますが、苦労するケースが多い科目と対策を整理します。

数学

高校数学は、中学数学の理解を前提に積み上げていく構造です。中1〜中3の内容が曖昧な場合は、中学数学から復習する必要があります。中学数学の確認→高卒認定数学の過去問、という順で進めると効率的です。

英語

英語は中学英文法(be動詞・一般動詞・助動詞・接続詞など)の理解が基礎になります。中学文法に不安がある場合は、高校英語に入る前に中学英語を固めることを優先します。

理科(基礎科目)

科学と人間生活は、物理・化学・生物・地球科学の分野を広く浅くカバーします。暗記量が多い一方で、計算問題が少なく得点しやすい科目でもあります。独学でも攻略しやすい科目の一つです。

苦手科目の優先度は「配点が高い科目(国語・数学・英語)から先に固める」が基本です。これらの必修科目を早めに合格させておくと、残りの選択科目に集中できます。

ルート1:高卒認定→大学の一般入試(共通テスト含む)

一般入試と共通テストは、受験者の出身高校や学歴をいっさい問いません。点数だけで合否が決まる入試制度なので、高校中退者が不利になる要素はありません。

一般入試・共通テストは点数だけで判定される:高校中退でも不利にならない

一般入試と共通テストでは、出願資格を満たせば受験者の学歴や経歴は合否に影響しません

文部科学省の規定により、高卒認定試験の全科目合格者は「高校を卒業した者と同等以上の学力がある者」として大学の入学資格が認められます(出典:文部科学省「大学入学資格について」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shikaku/07050601.htm)。国公立大学・私立大学ともに一般選抜では学力検査の得点で合否を決定するため、「なぜ高校を辞めたのか」を問われる場面はありません。

大学入学共通テストも同様です。大学入試センターは出願資格のひとつとして「高等学校卒業程度認定試験合格者」を明記しており、受験票に記載される情報に学歴欄は存在しません(出典:独立行政法人大学入試センター「受験資格」https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shikaku/)。入試本番で問われるのは、試験当日の解答内容だけです。

高校中退だから一般入試で不利になる」という心配は、制度の仕組みから見て根拠がありません。勉強した分だけ点数に直結するのが一般入試の本質であり、高校を卒業した受験生と同じスタートラインに立てます。

高卒認定から大学受験の準備期間は、孤独に見えて実は意味がある時間でもあります。通信制高校カフェに相談を寄せた読者の中には、「中退後の勉強期間があったからこそ、本当に行きたい学部を見つけられた」という声が届いています。自分のペースで志望校と向き合える時間は、現役生では得られないものでもあります。

一般入試の出願手順:「高卒認定合格者」として出願する方法

一般入試に出願する際は、志望大学の入学者選抜要項で「出願資格」の欄を確認することが最初のステップです。

ほぼすべての国公立大学・私立大学において、一般選抜の出願資格欄に「高等学校卒業程度認定試験合格者」が含まれています。出願時に提出する書類の中に「高等学校卒業程度認定試験合格証明書」(文部科学省が発行)を含める必要がある点を押さえておきましょう。なお、一般入試・AO入試ともに調査書(高校在学中の成績を記録した書類)の提出を求める大学がありますが、高卒認定合格者の場合は「調査書に代わる書類」として合格証明書が使用されます。事前に志望校の書類一覧を確認してください。

共通テストを受験する場合は、独立行政法人大学入試センターに対して出願を行います。出願フォームの「受験資格」の選択欄で「高等学校卒業程度認定試験合格」を選択し、合格証明書の写しを郵送します。出願期間は毎年9月下旬〜10月上旬(受験は翌年1月)のため、高卒認定の合格発表(8月試験は9月上旬、11月試験は12月上旬)のタイミングに注意が必要です。

なお、第1回(8月)の高卒認定試験に合格すれば、その年の共通テストに間に合います。第2回(11月)の合格者は合格発表が共通テスト出願後となるため、翌年度の受験になる場合があります。スケジュールの詳細は本記事の「年齢別スケジュール」のセクションに年齢別でまとめました。

高卒認定から一般入試で合格した進学先の傾向(国公立・事例含む)

高卒認定を経て一般入試で大学に合格した人の進学先は、難易度に関係なく幅広いです。国公立大学への進学事例も存在します。

学力だけで判定される一般入試の性質上、勉強量と対策次第で志望校の選択肢は広がります。難関国公立大学を目指す場合は共通テストで高得点を取ることが前提になりますが、それは高校を卒業した受験生と何も変わらない条件です。地方国公立大学や中堅私立大学を目指すケースでは、高卒認定の学習と並行して受験対策を進めることで合格した事例があります。

進学先として多く見られる分野には、経済学部・経営学部・社会学部・文学部・教育学部などの文系学部と、理工学部・情報学部などの理系学部が含まれます。医学部・薬学部・歯学部などの医療系も一般入試という点では同条件であるため、十分な学力があれば出願は可能です。

不登校から大学合格を実現した方の声が、当サイトに届いています。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「中学生のときに不登校になりました。しかし、大学に進学したいと強く希望するようになり、通信制の高校でも大学へ進学できるだけの勉強ができる高校を探していたときに見つけました。当校では、いつも各生徒の体調に気遣い、本人の学習理解のスピードに合わせてくれました。そのため、難しく躓きそうな分野でも挫けることがありませんでした。念願だった大学へ合格することができました。」

— ドングリ(つくば開成高等学校・生徒本人)

「念願だった大学へ合格することができました」——この言葉が示すように、中学時代の不登校経験があっても、大学進学は現実になります。

ルート2:高卒認定→大学のAO入試・学校推薦型選抜

AO入試(総合型選抜)と学校推薦型選抜は、学力以外の要素も評価する入試制度です。ただし、高卒認定合格者が出願できるかどうかは入試の種類によって異なるため、正確に把握しておく必要があります。

指定校推薦と公募推薦の違い(高卒認定合格者の場合)

指定校推薦:特定の高校への推薦枠のため、高卒認定合格者は利用不可。公募推薦(一般公募型):大学によって対応が異なり、高卒認定合格者が出願できるケースもある。志望校の募集要項で要確認。

AO入試(総合型選抜)は高卒認定合格者でも受けられる

総合型選抜(AO入試)の出願資格は、多くの大学で「高卒認定試験合格者」を含んでいます

文部科学省の規定により、大学が総合型選抜の出願資格を設定する際には、高卒認定合格者を対象に含めることができます(出典:文部科学省「大学入学者選抜実施要項」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1415090.htm)。実際の受け入れ可否は大学・学部ごとに異なるため、志望校の公式募集要項を必ず確認してください。

総合型選抜では、志望理由書・学習計画書・面接・小論文などが選考材料になります。合否の判断において「なぜ高校を辞めたか」という点が問われる可能性はありますが、それは減点材料ではありません。高校中退という経歴をどう乗り越え、大学でどう学びたいかを具体的に説明できれば、むしろ他の受験生と差別化できる要素になり得ます。

出願に必要な書類として、高等学校卒業程度認定試験合格証明書の提出が求められるのが一般的です。また、一部の大学では「出願時点で18歳以上」という年齢条件を設けている場合もあります。募集要項の出願資格欄を事前に確認しておきましょう。

学校推薦型選抜(指定校・公募推薦)の出願可否と注意点

学校推薦型選抜は種類によって出願可否が大きく異なります。指定校推薦は高卒認定合格者には原則として利用できません

指定校推薦は、大学が特定の高校に対して「推薦枠」を付与し、その高校の校長が推薦する制度です。在籍中の高校を通じて推薦を受ける仕組みであるため、高校を中退した者は出願できません。これは制度上の仕組みであり、高卒認定合格者の能力を評価しないという意味ではありません。

公募推薦(学校推薦型選抜のうち、在校生・卒業生以外も対象となるもの)は、大学によって可否が分かれます。「高校卒業(見込み)または高卒認定合格者」を出願資格に含める大学も存在しますが、「在学中の高校の校長による推薦書」を必須とする大学では事実上出願が難しい状況です。

公募推薦で出願を検討する場合は、以下の3点を志望校の募集要項で確認してください。

  • 出願資格に「高卒認定合格者」が明記されているか
  • 推薦書の提出が必須か(必須の場合は提出者が誰になるか)
  • 出願に必要な評定平均などの条件があるか(在校生のみが対象の条件の場合は対象外)

AO・推薦で合格した事例:志望理由書での中退歴の扱い方

志望理由書や面接で高校中退の経歴を記述する場合、「なぜ辞めたか」より「それ以降に何をしてきたか」を中心に書くのが基本方針です。

総合型選抜では、書類・面接・小論文を通じて受験生の考え方・学習意欲・大学での学びへの適性を見ます。中退という事実それ自体は変えられませんが、その後どう動いたかは自分で説明できます。高卒認定試験の準備を通じて何を学んだか、どの学問分野に興味が向いたかを具体的な言葉で伝えることが、志望理由書に説得力を持たせる方法です。

面接で中退理由を問われた場合も、事実を隠す必要はありません。「高校を辞めた理由」を一言で説明した後、すぐに「それ以降の行動」と「大学でやりたいこと」に話を移すのが実用的な対応です。面接官が知りたいのは「この学生が入学後に成長できるか」であり、中退の詳細な事情ではありません。

推薦入試で大学進学を実現した方の声が届いています。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「1年の1月から転入という形で入学しました。それまでの学校はいけなくなってしまっており友達もできるか不安でしたが、年齢関係なく周りの子が支えてくれて、スタッフの方々も親切で安心しました。最終的に推薦という形で大学進学という夢もかなえることができたのでここに入ってよかったと思っています。通信という偏見は最初のうちはありましたが、卒業するころには消えていたので、ぜひ来てみてほしいと思います。」

— ユウ(トライ式高等学院・生徒本人)

中退後の推薦入試による大学進学を、こんな形で実現した方もいます。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「2年生の秋に、人間関係の悩みから全日制高校を中退し、N高に転校しました。入学前は通信制に対して「孤独」や「暗い」というイメージを持っていましたが、実際は全く違いました。(中略)私は推薦入試で私立大学に合格しましたが、志望理由書の添削や面接対策もオンラインで丁寧に行ってくれました。AO入試などの多様な入試スタイルに合わせた専用講座も充実しています。」

— 進学丸(N高等学校・生徒本人)

「推薦という形で大学進学という夢もかなえることができた」——中退という経歴があっても、志望理由と面接対策を丁寧に準備することで道は開けます。

ルート3:高卒認定→専門学校への進学(美容・看護・保育)

専門学校は大学と並ぶ進学先の選択肢です。高卒認定合格者は専門学校への入学資格を得られるため、職業に直結した技術・資格を取得するルートとして活用できます。

専門学校への入学資格として高卒認定は有効

高卒認定試験の合格者は、専門学校(専修学校専門課程)の入学資格を得ます

学校教育法第132条により、専修学校の専門課程には「高等学校卒業者またはこれと同等以上の学力を有すると認められた者」が入学できます。文部科学省はこの「同等以上の学力を有すると認められた者」に高卒認定試験合格者を含めています(出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験について」https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kentei/)。

ただし、専門学校の入学試験・選考は各学校が独自に設定します。出願時に高等学校卒業程度認定試験合格証明書の提出を求める学校が多いため、志望校の募集要項で必要書類を事前に確認しておきましょう。

分野別の入学資格:美容師・看護師・保育士への道筋

専門学校で学べる分野は広いですが、中でも「美容師」「看護師」「保育士」は国家資格と直結しています。それぞれの資格取得に必要な学校の入学条件を確認します。

美容師を目指す場合

美容師国家試験の受験資格は、美容師法により「厚生労働大臣が指定した美容師養成施設を修了した者」と定められています(出典:厚生労働省「美容師」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/biyoushi/)。この養成施設(美容専門学校)への入学資格は、高校卒業または高卒認定合格者であることが条件です。高卒認定取得→美容専門学校入学→卒業→美容師国家試験受験、という流れで美容師になれます。

看護師を目指す場合

看護師国家試験の受験資格を得るには、文部科学大臣・都道府県知事の指定した看護師学校または養成所を卒業することが必要です(出典:厚生労働省「看護師」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/nurse/)。看護専門学校(3年課程)への入学資格には高校卒業または高卒認定合格が含まれます。ただし看護専門学校は入学競争が激しく、筆記試験・面接・小論文などの選考があります。合格のためには高卒認定取得後に受験対策を行う期間が必要です。

保育士を目指す場合

保育士の資格取得ルートは2つあります。(1)都道府県知事が指定した保育士養成施設(2年以上)を卒業する方法と、(2)保育士試験に合格する方法です(出典:厚生労働省「保育士になるには」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/hoiku/index.html)。保育士養成施設(短大・専門学校)への入学には高校卒業または高卒認定合格が必要です。また保育士試験の受験資格は学歴によって異なり、高卒認定合格者であれば「指定学科の高校を卒業した場合に準じた扱い」となることが多いですが、細かい条件は自治体や試験実施機関に確認することをお勧めします。

専門学校を卒業した後の学歴(専門士・高度専門士)について

専門学校を卒業すると、修業年限に応じて「専門士」または「高度専門士」という称号が付与されます。これは正式な学歴上の区分です。

学校教育法の規定により、専修学校専門課程を修了した者には以下の称号が与えられます(出典:文部科学省「専修学校について」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/senshuu/)。

  • 専門士:修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上の専門課程を修了した場合
  • 高度専門士:修業年限4年以上・総授業時数3,400時間以上の専門課程を修了した場合

専門士は「大学卒業と同等以上」の条件のひとつとして扱われる場面があります。高度専門士は大学院への入学資格(修士課程相当)を得られます。専門学校を卒業した後でも、さらに大学院で学ぶルートが開かれています。

就職市場における扱いは企業によって異なりますが、専門士・高度専門士は「中卒」でも「高卒認定のみ」でもなく、専門学校を卒業した人間としての正式な学歴となる点を覚えておきましょう。高卒認定合格の時点での「最終学歴は中卒のまま」という状況は、専門学校卒業によって変わります。

美容・看護・保育以外も含む専門学校への進学事例

高卒認定から進学できる専門学校の分野は、美容・看護・保育に限りません。

専門学校の分野は工学・情報・農業・医療・衛生(美容・栄養等)・教育・社会福祉・法律・ビジネス・文化・教養など多岐にわたります。ITエンジニアを目指す情報専門学校、料理人を目指す調理師専門学校、デザイナーを目指す専門学校など、職業に直結した技術を習得できる学校があります。

入学選考は一般入試型(筆記試験・面接)と書類選考型(AO型・推薦型)に分かれており、学校によっては入学のハードルが比較的低い場合もあります。ただし、入学後の授業・実習・国家試験対策に向けて相応の努力が必要な点は変わりません。

通信制高校の私立全体の大学・専門学校進学率は約47%で、一部の学校では60〜70%に達しているというデータがあります(文部科学省「学校基本調査」に基づく集計。詳細は文部科学省 学校基本調査を参照)。進学ルートは決して少数派ではありません。

専門学校合格を果たした保護者の方から、こんな声が届いています。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「進路指導については、早い段階から個別面談を何度も行ってくださいました。娘は専門学校への進学を希望していたのですが、先生方が志望校に合わせた対策や面接練習を親身になってサポートしてくださり、無事合格することができました。」

— ラマ(第一学院高等学校・生徒の保護者)

「無事合格することができました」——専門学校への進学も、適切なサポートがあれば現実になります。

高卒認定試験とルート1〜3を見てきましたが、どのルートが自分に合うか迷っている場合は、無料の診断ツールで確認してみてください。

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大学を卒業すれば最終学歴は「大卒」になる

高校中退で高卒認定を取った場合、「一生中卒のまま」と思っていませんか。それは半分だけ正しくて、半分は間違いです。高卒認定の合格時点では最終学歴は中卒のままですが、大学を卒業した瞬間に「大卒」へと変わります

「高卒認定合格=中卒」ではない:大学を卒業した時点で最終学歴が変わる

最終学歴とは、「最後に卒業した学校の学歴」のことです。高校を中退していても、大学を卒業すれば最終学歴は「大学卒業(大卒)」になります。

高卒認定試験に合格した段階では、あくまで「大学・専門学校の受験資格を得た状態」です。この時点での最終学歴は中学校卒業(中卒)のままで変わりません。しかし、そのまま大学に入学し、卒業まで至れば、最終学歴は「大卒」になります。

2段階の変化を整理するとこうなります。

  • 高卒認定合格の時点:最終学歴=中卒(変わらない)
  • 大学を卒業した時点:最終学歴=大卒(変わる)

「高卒認定を取ったのに中卒のままなんですか」と心配する気持ちはよくわかります。ただ、高卒認定は「大学入学への扉を開くカギ」です。その扉を通って大学を卒業することで、中退という経歴はキャリア上の「通過点」になります。軌道修正の機会は、ちゃんと残されています。

就職・キャリアへの影響:大卒採用を目指せるようになる

大卒になれることが、就職にどれだけ影響するかを正直に説明します。

企業の求人票には、「大卒以上」という応募資格が設定されているものが多くあります。中卒・高卒では最初から応募できない求人に、大卒になることで応募できるようになります。履歴書の最終学歴欄に「大学卒業」と書けるのは、就職活動における大きな違いです。

学歴による就職市場の差を示すデータとして、厚生労働省「令和7年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」(令和7年7月末現在)があります。同調査によると、高校新卒者の求人倍率が3.69倍であるのに対し、中学新卒者では求人が求職者数を下回る水準が続いています。学歴による就職市場の格差が数字に現れています。

就職のチャンスという観点では、大卒という学歴が選択肢を広げる事実は否定できません

ただ、ここで大事なことをひとつお伝えします。大学を卒業すれば「大卒」になれる一方で、大学への入学はゴールではなくスタートです。4年間(学部によって異なる)の学業を修了して初めて大卒の肩書きが得られます。

「高卒認定を取れば万事解決」ではなく、「高卒認定→大学入学→大学卒業」という3つのステップを経て、最終的に大卒として就職市場に立てるというイメージを持っておいてください。それでも、中退した現状から見れば、この道筋は十分に現実的です。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 私が通っていた通信制高校の同級生たちの現在を見ると、税理士として活躍している人、IT企業に就職した人、美容師、テレビのプロデューサーなど、本当にさまざまなキャリアがあります。共通しているのは、「通信制高校出身だから不利だった」という声を誰も口にしないことです。大学を卒業した人も、専門学校から資格を取った人も、それぞれの道で普通に働いています。中退という経歴は、10年経てばほぼ問われなくなります。

当サイトに届いた口コミに、大学進学を果たした方の言葉があります。

📢 当サイトに投稿された口コミ

「高校1年生の時に全日制を休学し、また一年生から明秀学園日立の通信制に転校しました。(中略)今は中退してしまいましたが、大学も行くことができました。高校すら諦めていた私を大学生にしてくれた先生方にはとても感謝していますし、もし私のように学校に通うのが難しいと感じてる方がいたら、お勧めしたいと思えるほど良い学校でした。」

— ユニ(明秀学園日立高等学校・生徒本人)

「高校すら諦めていた私を大学生にしてくれた」——この一文が、「大卒になれる」というこのH2のメッセージを実感として裏付けています。

小谷良太

高校中退の経験がある私が言うと説得力があるかもしれませんが、大学を卒業した時点で「最終学歴:大学卒業」になります。採用担当者も同じように見てくれます。

17歳・18歳・20代それぞれのスケジュール

高卒認定から大学進学までのスケジュールは、今の年齢によって大きく変わります。「自分の場合、いつ大学に入れる?」という問いへの具体的な答えを、年齢別に整理します。

17歳ルート:まず高卒認定を取り、18歳の入学年度に大学・専門学校へ

17歳で高卒認定を目指す場合に最もよく使われるルートです。

大学への入学には原則として「18歳になる年度」という条件があります(一部例外を除く)。そのため、17歳で高卒認定に合格しても、18歳になる年の4月まで大学への入学はできません。この「空白期間」を勉強に充てるのが、17歳ルートの基本的な考え方です。

17歳ルートの標準スケジュール(例:現在17歳の場合)

時期行動
現在(17歳・春〜夏)高卒認定試験の出願手続き(第1回:4月中旬〜5月上旬出願)
17歳・8月高卒認定試験 第1回受験
17歳・9月第1回合格発表。不合格科目は11月の第2回を受験
17歳・11月高卒認定試験 第2回受験(第1回で取りこぼした科目)
17歳・12月〜翌年3月大学受験の勉強に専念(浪人生と同じ立場)
18歳になる年の1月大学入学共通テスト受験
18歳になる年の2〜3月大学一般入試(または前年秋のAO入試)
18歳になる年の4月大学入学

第1回の試験(8月)で全科目に合格できれば、17歳の段階で高卒認定取得が完了し、そのまま大学受験の準備に移れます。不合格科目が残った場合は11月の第2回で仕上げます。科目別合格制のため、第1回で合格した科目は第2回に再受験する必要はありません。

17歳でこのスケジュールを動かし始めると、現役生と同じ18歳で大学に入学できます。遠回りしているように見えて、実は同世代と同じスタートラインに立てます。

18歳ルート:高卒認定と大学受験を同年に同時進行する方法

18歳でこの記事を読んでいる場合、高卒認定と大学受験を同じ年に並行するルートが現実的です。タイトなスケジュールですが、前例は多くあります。

18歳ルートの標準スケジュール(例:現在18歳の場合)

時期行動
18歳・春(4〜5月)高卒認定試験 第1回出願 + 大学受験の勉強開始
18歳・8月高卒認定試験 第1回受験
18歳・9月〜10月第1回合格発表後、AO入試・総合型選抜の受験(高卒認定合格を条件とするものは出願可能)
18歳・11月高卒認定試験 第2回受験(残科目がある場合)
18歳・12月合格発表(第2回)。全科目合格で高卒認定取得完了
18歳・翌年1月大学入学共通テスト受験
18歳・翌年2〜3月大学一般入試
19歳・4月大学入学

このルートの注意点は2つあります。AO入試や総合型選抜の出願条件として「高卒認定合格者」と明記されている大学は、第1回(8月)の合格発表を受けてから出願できます。出願時期と高卒認定の合格時期がかみ合うか、志望校の募集要項を事前に確認してください。

もうひとつは、同世代の現役合格者より1年遅れる点です。就職活動では一般的に浪人経験と同様の扱いになることが多いようです(企業や採用担当者によって対応は異なります)。

20代ルート:社会人・学び直しのタイムライン

高校を中退して働き始め、「やっぱり大学で学びたい」と気持ちが変わるケースは珍しくありません。20代での高卒認定受験・大学進学は十分に可能です。

文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 受験資格」によると、高卒認定試験に年齢の上限はなく、何歳でも受験できます。試験の合格証明書の有効期限もありません。一度合格すれば、数年後の大学受験にもそのまま使えます。

社会人をしながら高卒認定を取得する場合、休日や仕事後の時間を使って勉強することになります。試験の年2回(8月・11月)というスケジュールは変わらないため、勉強期間を逆算して出願時期を決めます。

高卒認定取得後に大学進学する場合、昼間部への入学だと仕事を辞める必要が生じることもあります。夜間部・通信制大学・放送大学なども選択肢になります。奨学金については、大学進学後に申請できる制度がありますが、在学中の成績条件があるものも多いため、進学先の大学に事前に確認することをお勧めします。「大学でどう学ぶか」という形を、仕事・生活スタイルと合わせて考えることが大切です。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 20代での学び直しを相談してくれる方に、私がいつも話すことがあります。「中退して数年が経った」という事実は、大学進学の障害ではありません。夜間部や通信制大学を含めれば、働きながら学べる選択肢は今の時代かなり広がっています。「遅すぎる」と思う気持ちはわかりますが、動いた人が前に進めます。

中退から数年経った人向け:最短で大学に入るための逆算スケジュール

「高校を辞めてから数年たってしまった。今から動いても遅くないか」という方への回答です。結論から言うと、遅くありません。

大学4月入学を目標に置き、そこから逆算すると以下のようになります。

逆算行動
大学入学(4月)の12〜14か月前高卒認定試験の勉強を開始
大学入学の7〜8か月前(8月)高卒認定試験 第1回受験
大学入学の5か月前(11月)高卒認定試験 第2回受験(未取得科目がある場合)
大学入学の3〜4か月前(12〜1月)大学入試(共通テスト・一般入試・AO等)
大学入学(翌年4月)入学

「勉強から遠ざかっている」という不安がある場合は、高卒認定試験の過去問を1年分手に入れて解いてみるところから始めるのが現実的です。科目別合格制を使えば、得意科目から順番に取っていける柔軟さがあります。

中退から数年経っているという事実は、大学入試では問われません。大学は、今のあなたの学力と意欲を見ます。

関連記事:通信制高校の人気校一覧を見る(高卒認定以外に通信制高校も視野に入れている場合の参考に)

高卒認定か通信制高校か、迷ったときの考え方

高校を中退した後の選択肢として、「高卒認定試験を取る」だけでなく「通信制高校に入り直す」という方法もあります。どちらを選ぶかで、その後の学歴・生活スタイル・かかる時間が変わります。

小谷良太

通信制高校カフェには高校中退後の進路相談が多く寄せられます。「高卒認定か通信制か」で迷ったとき、迷ったまま半年以上経過してしまうケースが一番もったいないと感じています。

高卒認定と通信制高校の違いを3点で整理

比較項目高卒認定試験通信制高校
取得できる学歴「高校卒業」にはならない(最終学歴は中卒のまま。大学を卒業して初めて大卒になる)「高校卒業」になる(最終学歴が高卒になる)
期間・費用自学習中心。受験料は科目数に応じて数千円〜8,500円。予備校を使う場合は別途費用が発生3年間が基本(既修得単位の認定で短縮できるケースもある)。年間学費は学校により異なる(10〜100万円程度)
日常生活のスタイル自分で勉強時間を管理する。通学の義務はない学校のカリキュラムに沿って単位を取得。スクーリング(登校日)がある

3つの違いを比べると、「どちらが優れているか」という問いに単純には答えられません。あなたの状況・目標・生活スタイルによって、合う方が変わります。

高卒認定試験のメリットは、費用が低く抑えられる点と、自分のペースで学習できる点です。一方で、高校卒業資格そのものは得られないため、就職を先に考えている場合や「高校卒業」という学歴が必要な場合は通信制高校の方が向いています。

「高卒認定が向いている人」「通信制高校が向いている人」の特徴

高卒認定が向いている人

  • 大学・専門学校への進学が明確な目標として決まっている
  • 自分で学習スケジュールを立てて動ける自信がある
  • できるだけ早く、低コストで受験資格を取りたい
  • 高校の授業や学校生活よりも、自分のペースで動きたい

通信制高校が向いている人

  • 「高卒」という学歴そのものを取得したい
  • 友人や先生との関わりが欲しい。学校の雰囲気が必要
  • 大学進学以外の進路(就職・専門学校進学)も視野に入れている
  • 自学習だけでは続けられないと感じる。サポートがあると心強い

どちらにするかを自分だけで決めるのが難しい場合、「通信制高校診断」を使うと自分に合う方向性が見えてきます。大学進学を目指す場合の選択肢を、診断から整理してみてください。

✍️ 通信制高校カフェ運営者より 高卒認定か通信制高校か——どちらを選ぶかは、できれば自分で決めてほしいと思います。通信制高校カフェに届く相談の中に、「親が決めた学校に行ったが合わなかった。あの学校に決めた親を恨んでいる」という声が複数あります。高卒認定を選ぶにしても、通信制高校を選ぶにしても、「自分が選んだ」という感覚が、後で壁にぶつかったときの踏ん張りにつながります。この記事の情報を参考に、あなた自身が納得できる判断をしてください。

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よくある質問

Q. 高卒認定試験に合格すれば、大学に必ず入れますか?

合格しただけでは入れません。高卒認定試験は大学の「受験資格」を得る試験です。その後、大学ごとの入学試験(一般入試・AO入試など)に合格して初めて入学できます。合格を「ゴール」と捉えず、大学受験の準備を続けることが重要です。

Q. 高卒認定試験の合格見込み成績証明書で大学受験できますか?

できる場合があります。全科目合格前でも「科目合格通知書」や「合格見込み証明書」を活用して出願を受け付ける大学が一部あります。ただし対応は大学ごとに異なるため、志望校の募集要項で「合格見込み」の扱いを事前に確認してください。

Q. 高卒認定の合格評価(A・B・C)は推薦入試に影響しますか?

評価そのものが推薦入試の合否を左右するケースはほとんどありません。高卒認定試験の合格評価(A・B・C)は得点帯を示すもので、合格は合格です。ただし、大学によっては合格証明書の内容を参考にすることがあるため、志望校の募集要項で確認するのが確実です。

Q. 高卒認定試験で16歳・17歳での大学「飛び入学」は可能ですか?

一部の大学では可能です。飛び入学制度を設けている大学(千葉大学・京都大学・東京藝術大学・名古屋大学・東北大学など)では、高卒認定合格者が17歳以下でも入学審査を受けられる場合があります。ただし対象学部・選考基準が厳しく、大学ごとに制度が異なります。希望する場合は各大学の飛び入学の要項を直接確認してください。

Q. 高卒認定のみ(大学未進学)での就職は難しいですか?

就職先によって大きく異なります。高卒認定は「高校卒業と同等の学力証明」ではなく、あくまで大学・専門学校の受験資格です。公務員試験(高卒程度)や一部の企業採用では「高卒認定=高卒」として扱うケースがある一方、「高校卒業以上」を要件とする企業の中には高卒認定合格のみでは「高卒扱い」と認めないケースもあります。大学・専門学校への進学を見据え、できるだけ学歴を積み上げることを検討してください。

Q. 高卒認定から大学受験まで、勉強期間はどれくらい必要ですか?

高卒認定取得に6〜12か月、その後の大学受験対策にさらに6〜12か月が目安です。合計1〜2年の準備期間を見込む人が多いです。ただし中退前に取得していた高校単位の免除数や、志望校の難易度によって大きく変わります。まず高卒認定の過去問を解いて自分の現在地を把握することが、計画を立てる最初のステップです。

Q. 高卒認定合格者が専門学校の面接で不利になることはありますか?

制度上の不利はありません。専門学校の入学資格として高卒認定合格は有効であり、面接での評価基準は志望動機・人物像・意欲が中心です。「なぜ高校を辞めたか」を聞かれる場合はありますが、正直に経緯を伝えた上で「専門学校でやりたいこと」に話を移せば、中退歴が致命的な減点になることはほとんどありません。

まとめ:高卒認定試験から大学・専門学校進学までの行動ステップ

この記事で解説した内容を振り返りましょう。

この記事のまとめ

  • 高卒認定試験に合格すれば、大学・専門学校への受験資格が得られる
  • 一般入試・AO入試・専門学校入試のいずれも受験できる
  • 大学を卒業した時点で最終学歴は「大学卒業」に変わる
  • 17歳〜20代まで、各年齢に合ったスケジュールで進める

高卒認定試験に合格すれば、高校中退であっても大学・専門学校への受験資格が得られます。一般入試・AO・推薦・専門学校入試、いずれの方式でも対象です。大学を卒業すれば、最終学歴は「大学卒業」に変わります

今日からできる最初のアクション

「どこから始めればいいか分からない」と感じている場合、まず以下の順番で情報を確認してください。

1. 高卒認定試験の次回試験日程を確認する文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」)。出願期間はいつか、今から間に合うかを確認します。

2. 在籍していた高校の単位修得証明書を取り寄せる。取得済み単位がある場合、試験免除になる科目があります。免除が確定すると、受験すべき科目数が減ります。

3. 高卒認定試験の過去問を1年分解いてみる文部科学省「過去の試験問題」)。解いてみることで、どの科目が今の自分に難しいか、何ヶ月の準備が必要かが具体的になります。

これらは費用がかからず、今日から始められる確認作業です。この3ステップで「自分が何をすべきか」の輪郭が出てきます。できないことを全部一気にやろうとしなくていい。できることを積み重ねた方が、結果として最短でゴールに向かえます。

よくある失敗パターン:合格後に進学を諦めてしまう人の共通点

高卒認定試験に合格したあと、進学できなかった人の話も通信制高校カフェには届きます。その失敗パターンには共通点があります。

一つ目は、合格を「ゴール」と思ってしまうケースです。高卒認定試験の合格は受験資格を得るためのスタートです。合格後に大学受験の準備を始めないと、翌年の試験に向けた勉強期間が取れなくなります。

二つ目は、どの入試方式を使うかを決めないまま時間が経つケースです。一般入試・AO・推薦・専門学校、それぞれ出願時期が異なります。「どの大学のどの入試方式を使うか」を決めずにいると、気づいたら出願期間を過ぎていることがあります。

三つ目は、孤立した勉強が続けられなくなるケースです。自室での独学は、モチベーションの維持が難しいです。予備校・通信講座・地域の学習支援施設など、外部のサポートを利用することを早い段階で検討してください。

高卒認定試験は「通過点」です。その先の大学・専門学校進学まで計画を立てることが、実際に進学できた人と諦めてしまった人の分かれ目です。

通信制高校診断でどちらが合うか確認する

高卒認定試験を目指すか、通信制高校で高校卒業資格を取るかは、状況によって向いている選択が異なります。

高卒認定が向いているのは、早期に受験資格を得たい・費用を抑えたい・自分で学習管理できるという人です。通信制高校が向いているのは、「高校卒業」という学歴を確実に取得したい・友人関係や学校生活を経験したい・サポートを受けながら学びたいという人です。

どちらが自分の状況に合うか迷っている場合は、通信制高校診断ツールで確認してみてください。3分程度の質問に答えると、自分の状況に合った選択肢が分かります。

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失敗しない通信制高校選びのコツ

こんなお悩みありませんか

自分に合った学校を選びやすい通信制高校ですが、残念ながら、「入学したけど、やっぱり合わなかった…」というケースが少なくないのが現状です。

よくある原因として、

  • 1つの学校しか検討しなかった
  • 親の意向で決めてしまった
  • 学校見学にも行かなかった

といったことが原因としてあげられます。

こういった後悔の声に共通しているのは、十分な比較検討をしなかったということです。この失敗を避けるには、複数の通信制高校を比較し、自分に合った学校を慎重に選ぶことが大切です。

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この記事を書いた人

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